第7話美人って名前まで美人だよな

「言語が分からねぇ!!!」


「レンマ、馬鹿だね」


「しょうがねぇだろ!!俺が知ってる言語じゃねぇんだよ!ローマ字を寄越せ!」


「わ、私が代わりに調べましょうか?」


「助かる」




しかし、言葉は日本と同じなのに言語は違うんだ?


英語でも中国語でもない文字は無理よ


「な、なにを調べたらいいでしょうか?」


「ドラ!俺の初恋の人の名前ってなんだ!」


「ちょっと待ってね」


「え?マジで分かるん?」


冗談って言うか、煽る為に言ったんやけども






「木城桜って名前だね。女性で年齢は、、19歳かな?」


「2歳年上だ。しかも名前が可愛い!美人ってやっぱ名前も美人なんだな!」


「そ、それを調べたらいいのでしょうか?」


「なにしてるんだ!!早く調べろ!!」


焦った様に怯えた住民が木城桜について調べる


《木城桜→きじょうさくら》




「やっば!なにこの美人!!」


「この写真家いい腕してるね」


「美人な顔を目が行ってたけど、この子経歴すご!!強くて美人って最強やん!!」


「なになに?魔物防衛1番隊隊長、ドラゴンも狩ったことがあるんだ。凄いねこの子」


「はぁーーまた会いたいなぁ、、」


「会いに行く?この子の所属してる所に行けば会えるよ」






「あの人ほっといていいの?」


「そんなことよりも!!木城桜に会いに行く方が重要だろ!!」


「えぇ、、」


「ドラ!俺をその場所に連れて行ったらどっかに行っててくれ!!一か月ごとかに来てくれ!」


「いいけど、、そんなにあの子に会いたいの?ぶっちゃけ嫌われてるよ」


「うるさい!!会いに行くって言ったら会いに行くんだ!!」


やれやれとした表情で、ドラが飛ぶ




「早く飛ぶよ。風圧で死ぬかもね」


「ハ!俺が死ぬ?ライフ無限の男に言う言葉じゃないぞ」


「生物はいつか死ぬよ。それを実感した方がいい」


少し怒りを感じる口調で、ドラが飛ぶ


その瞬間、体が弾け飛ぶ




「ハッハッハハハ!!!すっげぇ速い!」


「・・・・レンマに再生限界は無いの?」


「なんて!?風圧で全然聞こえん!!」


「レンマは生物としておかしいね。不死者でも動けなくなる風圧なのに」


そのまま木城桜がいる場所まで飛び続ける




「お、民間人が急いで逃げてるな」


「今回は殺さないよ。レンマが一人で頑張ってね」


「分かってるよ。それと親友、木城桜が出てくるまで少しだけ待っててくれ」


「いいけどなんで?」


「賢いドラなら分かるだろ。危険な存在のドラがいたら木城桜は出てくる可能性が高い!」


「こんなに人間がいるのに場所分かる?」


「・・いった!!いたいた!!!3時の方向!いる!」


数万人の人々の中から、木城桜を見つけ出す


恋とは恐ろしいものだ

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