第17話 半年
『私は猫である。名前は3つある。』
「そんなに待てないとはどういうことじゃ?我々からしたら半年先なんてあっという間であろうに。なに、寿命?そういえば、そなたには……そうか、そういうことならば、仕方がない。吾輩も使い魔に手伝ってもらって早めに仕上げよう。大丈夫、大船に乗ったつもりでおるが良い。」
『え、この家に使い魔なんて居たの?初めて聞いたよ。私はまだ会ったことないけど……待って、その可哀想なものをみる目つきは何?まさか、私に手伝わせるつもり?』
「察しが良いやつめ。なぁに、ちょっとしたお手伝いじゃ。褒美は弾むぞ?」
以前の実験を思い出して、すぐに逃げ出す私。初めてみる形相で追いかけてくる、とんがり帽子。こわい。絶対に負けられない争いが幕を開けた。
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