第14話 ささやかな
『私は猫である。名前は3つある。』
テーブルの上には普段よりも豪勢な食事が並んでいる。いったいどこから強奪してきたのだろうか?
「なにを不思議そうな顔をしておるのじゃ、タイガー?まさか、出どころを疑っておるのか。ちゃんと対価を払って手に入れたものだぞ。吾輩の実験、もとい術のおかげで、そなたとの意思疎通ができるようになったであろう?それのお祝いじゃ。もっと豪華にしたかったのだが、誰かさんが壊したものにも対価も必要で、予定よりもささやかになったけどのぉ……」
……バレてる?大丈夫、私は何も知らない、やっていない。眼の前の食事に夢中になったふりをして、美味しい『にゃん』と鳴いた。
「まぁ、良い。美味しく食べてくれるなら、用意した甲斐があったというものよ。」
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