第5話 琥珀糖
『僕は猫である。名前は3つある。』
「この前のお友達がまた誘ってくれてね。今日は和菓子屋さんに行ってきたの。あなたにも見せてあげようと思ってひとつ買ってきたのよ。ほら、これ。綺麗でしょう?作り方も聞いてきたのよ。寒天ならうちにもあるし、気に入ったならいつでも作ってあげられるわ。どう?美味しいかしら?」
美味しさはわからないけれど、食感だけは気に入った。何よりも気にかけてくれている事がとても嬉しくて、僕は『にゃん』と鳴いた。
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