第2話 喫茶店
『僕は猫である。名前は3つある。』
「今日はね、お友達とお出かけだったのよ。少し暑くなってきたから、休憩がてら、あんみつでも食べようと思ってたの。そうしたら、お友達が洋菓子の美味しいお店を教えてくれてね。私、珈琲なんて初めて飲んだわ。熱くて火傷しちゃったけど。あら、あなたにこんな話してもしょうがないわね。なんたって、本物の猫舌なんだしね。ふふふ。」
なにも面白くない。なぜ連れて行ってくれなかったのかと抗議したいぐらいだ。確かに熱い物はダメだが、洋菓子は気になる。この前のカスティラはとても美味しかったし。そんな気持ちを込めて、僕は『にゃん』と鳴いた。
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