第18話 国王との謁見。
おおぉ。それなら少し面白そうじゃない?久し振りに楽しめるかもな……強敵の討伐となるとアリーナと一緒に討伐には行けなくなるけど王様に保護してもらっていれば大丈夫だろ……
さっそく用意をして、といっても特に用意するも物もなかった……収納に全て入ってるし。アリーナも荷物は殆どなかったし異次元収納があるので用意は終わっている。また一緒に旅が出来るのを嬉しそうにしてるアリーナを見てると、こっちまで嬉しくなってくるな。
王城か……久し振りだな~ゲームで王の依頼のクエストを何回も受けたな~大規模な盗賊の殲滅。ドラゴンの討伐。他国からの侵攻を阻止とか。個人的にはドラゴンの討伐が良いかな……レアアイテムとお金のドロップが魅力だよな。それにドラゴンの魔石も良いよな~もう数十個持ってるんだけどさ。魔石はコレクション化してるな。
「王都って、わたし初めてで緊張しちゃうよぉ……」
「人が大勢居るから、はぐれないようにしろよ?見つけるの大変だし・・・アリーナは可愛いから拐われるかもな~」
「えぇ……わたしが〜?」
本気で驚いた表情をして聞き返してきた。は?マジで危機感なしですか?俺の好みがおかしいのか?いや……可愛いと思うけどな……
「自覚なしですか?」
「そんな自覚してないよっ!そんな事を言うのユウヤだけだし♪」
「気をつけてな、俺から離れるなよ」
「はぁ~い♪」
翌朝……
王族の紋の入った馬車に乗せられて、途中魔物の集団に襲われたりしたが魔法で瞬殺で問題なく王城へ到着すると……アリーナは王との謁見の資格が無いと言われ別室で待機と言われた。
「は?俺のパーティのリーダーなんだが?」
「ですが……パーティへの招待では無くユウヤ様個人への招待状でして……すみませんがご了承下さいませ」
は?わざわざここまで来たけど、アリーナと離れるなら王都を観光したりギルトの依頼を受けて帰るか……
「わたしなら大丈夫だよ。王城へ入れたんだもんっ」
アリーナが満足そうな表情をしていたので……まぁ……すぐに終われせて戻ってくるか。
「ホントに大丈夫か?」
「うん。大丈夫。お菓子も美味しいし……お茶も美味しいし」
菓子に釣られてるな?ま~滅多に食べられる物じゃないしなぁ……
「すぐに戻ってくるな。な~?」
近くに控えていた兵士に声を掛けた。
「なんでしょう……?」
「この菓子を、あと2人分頼むよ」
「は、はい……分かりました」
「え?恥ずかしいから止めてよ~」
アリーナが恥ずかしがっているけど……嬉しそうだった。
「菓子を食べて待っててくれな」
「はぁい」
う~ん……菓子で誤魔化してるっぽいけど、あの感じは無理してるよな。早いこと済ませて戻るか。
王の謁見の間に入るとゲームとは違って凄い雰囲気があって凄いな……豪華で迫力が違う。格好良いな~それに王の威厳と言うかオーラが伝わってくるな。
王の近くに近づき跪いて話を掛けられるのを待った。
「その方がSSS級の冒険者か?」
「はい」
「許す。面を上げよ……」
「はい……」
「貴殿に頼み事があり赴いてもらったのだ」
「はい」
「この王国の専属の冒険者となり王国の為に働いてくれないか?」
「冒険者は、どの国にも属さないのでは無いでしょうか?」
「分かっておるが、冒険者としてではなく専属の特殊部隊に属してはくれぬか?勿論、貴殿を大隊長として迎え入れるつもりだ」
「そうなると……うちのリーダーは、どうなるんです?」
「リーダーとは?」
「俺のパーティのリーダーですよ。ここまで一緒に来ていたんですが。別室で待たされていて」
「その者も貴殿の部下として迎え入れよう。連れて参れ」
国王が兵士に指示を出した。
「待っている間に確認をして起きたい事があるのだが良いか?」
「はい」
「冒険者証を確認をさせて欲しいのだが」
「はい」
兵士が近付いてくるので、兵士に冒険者証を手渡しそれを国王が受け取ると冒険者証を魔道具のような物に置くとスクリーンが出てきて何かを確認をしている様子だった。
距離があって何を確認をしているのか分からなかったが……驚いた表情をして慌てた国王が俺の前に跪いて頭を下げてきた。
ん?なに?何をしているんだ?周りで見ている兵士達も驚いて固まってるぞ?大丈夫かこの国王は。
「何をしてるんです?」
「ユウヤ皇帝陛下とは知らず、お呼び立てをしたことを心より謝罪を致します……」
は?……ん?そう言えば……ゲームで単独で、帝国へ攻め入って帝国軍を全滅させ皇帝と戦うという超高難度のクエストが面白くて何度もクリアをしていたら「真なる皇帝」という称号を獲得してたな……それの事を言っているのか?だったら「ドラゴンキラー」「魔王殺し」「真なる魔王」「神をも超越する者」とか「大富豪」色々あり過ぎると思うぞ……
ん?って事は今の皇帝って俺なのか?な訳ないよな?
「今の皇帝って誰なんです?」
「な、何を仰っているんですか……ユウヤ陛下です」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます