第3話 訓練に向けて

 それにしても昨日は大変な日だった。オーク含めた魔物たちと戦っただけなんだが、初めての戦闘ということもあり、何度もここで死ぬのかと思った。それに、ランド君の魔力の多さ__今の主人公一行よりははるかに多い__にも気が付いた。あとは努力するだけだと思うんだが、時間が無限にあるわけでもないのだ。効率を求めていかないといけない。俺が悩んでいると、


「お悩みですか?」


 どこかから女性の明るめの声がした。ランド君の記憶によると、この金髪ショートカットの女性は、マリオン・シトリンという女性で、俺(ランド)の専属メイドらしい。他のメイドの方々は俺に呆れているみたいだが(弟はさらに呆れられている)マリオンは忠誠心がどうやら高いようで俺には希望をもって接してくれていたようだ(弟は論外)。その証拠に今の「お悩みですか?」という発言だ。


「あ、あぁ」


 俺が転生してきてから恐らく一番話してきたであろう相手だ。ランド君は最近こそクズ化していけないことをしていたが、昔は良い信頼関係を気付いていたらしい。直近一週間の俺の記憶でも良い人だと思ったので、俺も結構信頼を置いていた。


「昨日15歳になって森に行ったんですよね。もっと強くなりたいといったところでしょうか?」


(え、見事に当てられえたんだが(汗))


「う、うん。そんなところだ。ところで、なんで分かったんだ?」


「長年の付き合いというところでしょうか。最近のランド様は昔のランド様に戻ったような気がしますから。」


 どうやら転生してからの俺は昔__クズ化する前__のランド君に似ているようだ。俺は転生してから善人で生きてきたつもりだ。それによって驚かれたりしたんだが...昔のランド君は、記憶でも一応は知っていたんだが、正直良い奴だったのか疑っていた。すまなかったね、ランド君。


「それはそうとして、何か良い作はあるか?」


「はい。...最近のランド様は、少しでしたから、簡単なことから始めたらどうでしょうか?」


「そうさせてもらうよ」


「それでしたら、参考のほどにブレイド様の訓練メニューでも持ってきましょうか?」


「ああ、頼むよ」


 数分後、急いでいる彼女に弟の訓練メニューが渡された。ランド君は貴族だからそんなことは無かったのだろうけれど、俺は前世のことからも女性を急がせるのは良い気がしない。まあ前世で彼女を作ったことのない俺が言うのも変だけど。


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 ブレイドの訓練法


 腹筋 100回


 スクワット 100回


 5kmランニング


 100m全力ダッシュ 5本


 魔法訓練 1時間


 冒険者たちとの実技訓練 2時間

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 うん。まぁ、前世では考えられない程に辛いね。前世ではそんなに鍛える必要のない職業についてたが、この世界では生き残るためにするしかないのだ。とりあえずこの半分くらいからスタートするか。実技訓練は置いておいて、とりあえず。方法を考えようともせずに少しでも訓練から逃げる俺に自分で呆れながら俺はそんなことを考える。


 明日からはじめよう、うん。生き残るため、そして、夢を叶えるために。


______________________________________


 どうも。底辺作者の、るのんです。


 今回は作品が短くなってしまって、申し訳ございません。


 次回ごろにランドの夢についても話題に出そうと思いますので、ご容赦ください。


「次回が気になる!」とまでは思わなくても、少しでも良いと思ってもらえれば、♡、★3してもらえると嬉しいです!

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