第11話:驚くメガネ。

陸はことの詳細をメガネに聞かせた。


「ルフィアが言うには彼女は子供の頃、俺の今の家に俺たち家族と彼女の

お母さんと一緒に住んでたんだって・・・」


「で、子供の頃、俺とフフィアはお互い大人になったら結婚しょうねって

誓い合ったんだって」


「だって?って・・・他人事みたいだな?」


「ん〜俺はそこんとこだけは覚えてないんだよな」


「なんだよ、肝心なところじゃないか」


「そうだよ・・・そこが肝心なところなのに」


ルフィアがメガネの言ったことを反復した。


「ふたりで俺を責めるなよ・・・」


「いいから・・・先、続けろよ」


「で、その後ルフィアとルフィアのお母さんは自分たちの星に帰ったらしいんだ」


「星って?・・・また星が出てきた・・・」


「だから星だよ・・・惑星・・・地球と同じような」


「そんなことは知ってるよ」


「え?ってことはルフィアって地球人じゃないってことだよな?」


「そうみたいだな・・・」


「そうみたいって・・・え?宇宙人?もしくは異星人?ってこと?」


「もしかしてエイリアン?」


「クリーチャーと一緒にするな」


「まあな、こんな可愛いクリーチャーはいないわな・・・」


「それにルフィアは魔法使いなんだ・・・」


「まじで?それってエイリアンより怖くないか?」


「なんでだよ」


「魔法使いって・・・人をカエルに変えたりできるんだろ?」


「そんなことはできないけど、傷を治したりすることならできるよ」


ルフィアはメガネに言い返した。


「ルフィアの家系は魔法使いの家系なんだよ」


「それでルフィアは俺との誓いを覚えていて」

「俺との約束を果たすためにこの地球にやってきたってわけ・・・それが

真相・・・」


「まじで?・・・?」


「なるほどな、そうなんだ・・・って」

「うそだ〜・・・ふたりして俺をダマそうとしてない?」


「ダマすもなにも、それが事実だし・・・信じるも信じないも、おまえ次第」


「結婚も驚きだけど・・・ルフィアが地球人じゃないって・・・」

「まあUFOは、たまに見るけどな・・・」


「おまえ、UFO普通に見るのか?、メガネ」


「お〜時々、俺の家のベランダから宇宙に向かってUFOと交信してるからな」

「来るぜ普通に・・・UFO」


「なんだよ初めて聞くぞ、そんな話」


「言ったら陸は俺のこと絶対馬鹿にするだろ?」


「馬鹿にしたりはしないけど・・・」

「ルフィアのことよりそっちのほうが、うっそ〜っ て言いたいけどな・・・」


「ほら、そう思ってるんじゃないか・・・」


「前なら信じなかったけど、今なら信じるよ・・・ルフィアがその証拠だもん」


「ねえ、それって、低レベルな話だよ」

「UFOなんて宇宙にはいっぱい飛んでるよ」


「まじで?」


陸とメガネは同時に同じことを言った。


「うん、まじで、まじで・・・私もUFOじゃないけど、シールドでできた

丸い球に乗って地球の近くまできたもん」


「ほらこれ・・・」


そう言ってルフィアは自分の首から下げてる卵型のペンダントを見せた。


「これが、大きくなって、ひと一人、乗れちゃうんだよ」


「陸・・・俺、理解できないけど・・・」


「俺もだよ・・・メガネ・・・」


陸とメガネは、不思議そうにルフィアのペンダントを見ていた。


つづく。


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