第22話 第三章 翌朝
翌朝、頭がガンガンする。
二日酔いだ。
昨日、部屋に戻ってからすぐにジィと玉藻がやってきた。
涼子はまだ戻ってこなかったから、ジィと玉藻を部屋に入れることができた。
それから、ジィと玉藻に現世の楽しさを教えるために、コンビニで買ってきたお酒とつまみでちょっとしたプチ宴会をした。
そうこうしているうちに、涼子が帰ってきた。
涼子は玉藻たちを見て驚いていたけど、私の親戚だと紹介すると「へえー、そうなんだ」と簡単に納得してくれた。
それから四人で飲み直して、気づいたら朝だった。
「うーん」
目を開けると、ジィが人型のまま私にべったりくっついて寝ている。
反対側には玉藻。
涼子はもう起きて支度をしているところだった。
「おはよう。もう集合時間だよ」
涼子の声に、私は慌てて起き上がる。
「え、マジで?」
「マジで。あと15分だよ」
「うわっ」
私は慌てて着替えだした。
「ねえ、この二人どうするの?」
「ああ、大丈夫。親戚だから」
「そっか。まあいいや。私先に行くね」
「うん。ごめん、ありがとう」
涼子が出て行った後、私は玉藻とジィを起こす。
「起きて。私たち帰るからね」
「はい。私たちはこのまま音夢に戻ります」
玉藻がそう言って、ジィを連れて消えていった。
私は急いで身支度を整え、ロビーに向かった。
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