第31話 名誉の傷、世間の拒み
クロノファミリー
ゼオ ハンド レイカ マスターシャル
ライ メディー
ホワイトフェザー
ララ ネル
タイター家
アルカ ルージ ミヤ メルーア テリッシャ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【あらすじ】はとゆうとね、怪しいババァにガキンチョが騙されましたとさ、てやんでいてやんでい
アルカ「クソォ、、、めっちゃ欲しかった、、、」
ゼオ「、、、正直俺も見てみたかった『惑星背負い投げ爺』と『滝逆流させ婆』のカード」
怪しい婆「ひっひ、それじゃアタシャこれで失礼するよ〜?」
ゼオ「またんかいクソババァ!詐欺だぞこれ!多分詐欺の分類だぞ!!ホワイトフェザーに突き出してやる!!」
?「おぉーっとそこの変な髪型の兄ちゃん、いかせねーぞー?」
ゼオ「ん?誰だお前?いつからそこにいた?」
?「いただろうが普通に、ババァに金渡してただろうがお前らの前で」
ゼオ「、、、いたっけかアルカ?」
アルカ「うぅ、、、カードォ、、、」
ゼオ「どんだけ欲しかったんだよお前!泣くほどか!?」
アルカ「欲しかったよ!!あれがあれば、、、」
ゼオ「おん?なんだよあれあれば?」
アルカ「なんでもないよ変な髪型の変態」
ゼオ「まてい、変な髪型の変態は本当にヤバい雰囲気でちゃうからやめとけ、変な髪型でトドメとけ、誰が変な髪型じゃこら」
?「おいお前ら!!この俺『マジェイ』様を無視すんじゃねぇ!!」
ゼオ「あ、まだいたんだ」
マジェイ「いるに決まってんだろ!まぁいいや、おいお前ら出てこい」
どっかからゾロゾロとガラの悪い奴らが出てきた
ゴキブリみてーだな、ゴキブリみたいな服来てるし
マジェイ「じゃあちょっと拐わせてもらうわ」
ゼオ「まぁ待てゴキブリ」
マジェイ「誰がゴキブリだ、いやゴキブリってなんだ?」
ゼオ「ゴキブリってゆーのはだなぁ、、、あっほらそこにいるカサカサ動いてる奴よ、【悪魔のペット】って呼ばれてるぞ?知らんけど」
マジェイ「うわぁぁぁ!?!?ブリリンだぁぁぁ!!!」
盗賊みたいな奴はそう言って悲鳴をあげた
そうか、こっちの世界じゃあのゴキブリみたいなのブリリンって呼んでるのか、しかしキモいな
下っ端っぽいやつがそいつを蹴ってどっかにやった
マジェイ「ふぅ危ねぇ、、、取り乱すとこだったぜ」
ゼオ「ちゃんと取り乱してたからな?」
マジェイ「うるせぇ!!おうお前ら拐うぞぉ!!」
ゼオ「ちょっと待て!お前らの狙いは俺達なのか?」
マジェイ「あぁ?そうだが?」
ゼオ「アルカはまぁ金目的とか拐う理由なんとなくわかるが俺を拐う意味は?」
マジェイ「、、、ない」
ゼオ「そうだろ?金無し、彼女なし、取れる物無し、価値無しだぞ?」
アルカ「自分で言って切なくならなかったか?」
ゼオ「今涙堪えてんだから黙っとけ」
マジェイ「まぁ正直お前はどうでもいい」
ゼオ「じゃあ目的はアルカなんだな?」
マジェイ「そうだ」
ゼオ「だそうだアルカ」
アルカ「、、、ちょっと待てお前もしかして僕を差し出そうとしてないか?」
ゼオ「だって俺関係ないみたいなんだもん」
アルカ「バカなのか?護衛が主人を簡単に差し出すとか聞いた事あるか?」
ゼオ「いやいやだって誘拐よ?怖くね?」
アルカ「今まさに僕がされそうになってんだよ、しかも自分の護衛に裏切られてな!!」
ゼオ「裏切ってねーよ!」
アルカ「護衛らしく戦ってこいアホ!ビビってるんじゃねーよ!!」
ゼオ「ビビってねーし!?こんな奴ら余裕で蹴散らせるしぃー!!」
アルカ「ならはよ行けクソ護衛!!!」
ゼオ「いでっ!」
アルカが俺の尻を蹴り前に押しやがった
ったくあのガキ後で大人の本気を見せつけてやるからな
前を向くと目の前に身長2メートルぐらいありそうな大男が立っていた
ゼオ「ど、どーもぉ、、、」
大男「マジェイの兄貴、やっていいのか?」
マジェイ「おー、そいつは死んでも問題ないから大丈夫だぁー」
ゼオ「問題あるからやめてぇ!悲しむ人いるから!俺いなくなっちゃったら泣く人いるから!!」
アルカ「へぇー、ダレ?」
ゼオ「、、、キュイ?いや待てなんでお前そっちサイドなの!?」
アルカ「逆になんで自分の味方だと思えてんだよバカ」
大男「ふぅん!!!」
ゼオ「ヒィィィン!!」
大男が物凄いフルスイングで棍棒を振った
俺はそれを後ろに飛び込みかわした
ゼオ「ちくしょう、こうなったらやってやる!この刀の錆にしてくれるわぁぁぁぁ!!」
そう言って俺は腰からネギを抜いた
、、、ネギを抜いた?????
ゼオ「は?ん?え?ネギ???」
アルカ「あ、ごめんミヤが布団タタキ壊れたって言ってたからお前の腰から刀勝手に取って貸したんだった、ついでだし帰りに布団タタキ買って帰ろう」
ゼオ「おう、わかった!ってなるかぁぁぁぁぁ!!!何してんだクソガキィィィィィ!!!」
アルカ「代わりにネギさしといたんだったwww」
ゼオ「wwwじゃねーよ何笑ってんだ!!どーすんだこれ!?ネギで戦えってゆーのか!?!?」
アルカ「ほら、万能だろ?ネギって?」
ゼオ「万能ねぎか?万能ねぎの事言ってんのか?ねぎに刀程の鋭さになる万能機能あると思うか???」
アルカ「うるさいなぁ、とっととやっつけてくれ」
ゼオ「テメェーのせいでどうにも出来なくなっただろうがよ!?」
大男「ふぅぅぅぅぅん!!!」
ゼオ「ちくしょう!よそ見してたせいでかわせねぇ!俺はねぎこ可能性を信じてるぜ!!受け止めてくれよぉぉぉぉ!!!ペグォォォォォォ!!!」
大男のフルスイングをねぎで受け止めようとしたが無理でした
当たり前だよね、ねぎと棍棒よ?太刀打ちできる訳ないよなwww
俺はモロにフルスイングを受け壁まで叩き飛ばされた
アルカ「まぁねぎじゃ無理だよな!」
ゼオ「ゲホッ、、、クソガキィ、、、」
マジェイ「じゃあ今度こそ、、」
アルカ「まてい!」
マジェイ「んまたかよ!?なんだよ!?」
アルカ「お前らの目的をちゃんと聞いていなかった、目的はなんだ?」
マジェイ「金だよ金!」
アルカ「何故普通に働いて稼ごうしないんだ?」
マジェイ「、、、俺達は昔騎士団の兵隊だったんだが戦場で傷をおって戦場復帰が難しいって言われて」
そう言ってマジェイが横にいた仲間の方を向く
その仲間は片腕がなかった、よく見ると片足がなかったり指が数本なかったりと痛々しい傷跡がある奴らばかりだった
マジェイ「どこも俺達を雇ってはくれない、俺達は生きる為にこうでもしねーとやってけねぇーんだよ!!」
アルカ「そうか、ならウチで働け」
マジェイ「、、、は?」
仲間達「!?!?」
アルカ「1、2、3、、、6人か、うん、お前達ウチで働け」
マジェイ「何言ってるんだ?」
アルカ「飯付き、寝るとこ付き、風呂も入れるぞ?来ないのか?」
マジェイ「俺達はお前を拐おうとしたんだぞ?」
アルカ「お前達は皆んなの為に戦い傷をおったのだろう?そんな勇ましく忠誠心を持つ有望な者達を逃すなんてバカだろう?ウチに来て欲しいんだがダメか?」
マジェイ「、、、本当にいいのか?」
アルカ「あぁ、これからよろしく頼む!!」
マジェイ「うっ、、、ひっ、、ぐすっ、、」
マジェイ達はその場で皆涙をこぼした
必死に戦い続けてきた者達を世間は拒んだんだ、辛かっただろうな
アルカ、小さいくせに器はデカいじゃないか
態度もデカいけど、、、
ゼオ「ちょ、、ちょっと待て、、、なんか良い感じになってるけどよ、、、」
アルカ「、、、あぁいたんだったなタダシ」
ゼオ「てめっ、、、なんでもっと早くその案を言わなかったんだ、、?」
アルカ「ん?あぁ、お前がボコられるとか見てからでも良いかと思ってなwww」
ゼオ「何笑ってんだクソガキ、、、痛すぎて喋るのも辛い、、、」
アルカ「さぁ皆んな、布団タタキ買って帰ろう!そこの大きい人!このバカ担いでくれる?」
大男「おぉ、ほら持ち上げるぞ!」
ゼオ「優しくしてぇ〜」
大男「派手にやられてんなぁ、大丈夫か?」
ゼオ「やったのお前だけどね、、、」
先頭を歩く子供、その周りで喋りながら歩くガラの悪い(頭も悪そうな)奴ら数人、大男に担がれて運ばれてる奴、側から見たらヤバそうな怪しい集団だがマジェイ達は楽しそうにアルカに騎士団兵隊だった頃の話をしている
その顔の表情は柔らかく嬉しいんだなってすぐわかった
とりあえずこのネギは帰ったらアルカに生で全部食わせよう
next→
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます