第27話 潜め!騙せ!暴け!そして良い事以外忘れろ!

クロノファミリー

ゼオ  ハンド  レイカ  マスターシャル

ライ  メディー


ホワイトフェザー

ララ ネル


タイター家

アルカ ルージ ミヤ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ゼオ「なぁ〜アルカァ〜どこ行くんだよ〜?」


アルカ「学校に行くんだ、僕は10歳だぞ?」


ゼオ(10歳だったの?もうちょい上かと思ってた、、、)


ゼオ「やっぱあれか?お坊ちゃんだから良い学校いってんのかぁ?あぁん?」


アルカ「普通の学校だぞ?」


ゼオ「いやいや、だって普通お金持ちの子が行くったらなんか高級そうなよ?教室の電気シャンデリアで廊下はレッドカーペットバッチバチのよ」


アルカ「そんな学校あるか!それに僕は普通の子と同じように普通に通いたいんだ」


ゼオ「そうなのか?」


アルカ「タイター家の子じゃなくアルカ・タイターとして、、、」


ゼオ「ほーん、俺がお前なら毎日俺の代わりに違う人行かすけどな?ジィーとか」


アルカ「小学生に1人ジジィいたら違和感しかないだろ、だからお前はバカなんだぞ?」


ゼオ「別に良いだろ?ジジィが義務教育受けたって良いだろ?ジジィにも教育を受ける義務あるだろう?知らんけど」


アルカ「お前と話していると僕までバカになりそうだよ」


ゼオ「世の中皆んなバカだったら平和なのになぁ〜」


アルカ「世の中が回らなくなるな」



しばらく歩くとアルカの通っている学校に着いた

本当に普通の学校だなぁ、よくファンタジー系のアニメで見るような学校だ



アルカ「ここまでで良いぞゼオ」


ゼオ「んぁ?そなの?俺どうしてたらいいの?」


アルカ「その辺で3回回ってワンってやってたらどうだ?」


ゼオ「なんでだよ、この学校はイケメン歳上お兄ちゃんへの口の利き方を教えてねーのか」


アルカ「お前に口の利き方を言われたくないわ」



そう言うとアルカは校舎へ入って行ってしまった

とりあえず何か変わるかと思い3回回ってワンをやってみたが虚しさが残りプライドのカケラが落ちる音が聞こえた



ゼオ「一応あのクソガキのお守り任されてるしなぁ、パチンコとか行ったら怒られるよなぁ、、、暇だし校内潜入してやっか!ついでに給食食べさせてもらおっと!!」



近くに清掃員のおっちゃんがいるなぁ、、、

上手く清掃員に変装できるかな?



ゼオ「こんにちわ!今日からこの学校の清掃員で入った『ダイソン』と言います!」


おっちゃん「え?そんな話し合ったかわい?、、、まぁいいわい!オイは『ホーキ』!清掃服を渡すから着いてくるわい!」


ゼオ(語尾が【わい】なのか、話しづらくないのか?ってかあっさりいけちゃったな、、、ここ簡単に侵入できちゃうけど大丈夫か?)



ホーキに着いていき清掃員室に入った



ホーキ「これが作業着わいね!」


ゼオ「はい!ありがとうございます!」


ホーキ「掃除経験は?」


ゼオ「鬼畜酒好きギャルメイドの元でやってました!」


ホーキ「大丈夫わいその人?まぁやった事あるならいいわい!これ持って校内綺麗にしてきてわい!」


ゼオ「了解です!」



俺は渡された掃除道具を持ちフラフラと校内を歩いている



ゼオ「クラス聞くの忘れちまったぜクソォ〜、あのガキンチョどこいるんだぁ?お、丁度いいとこに人が来たな!すんませーん!」


教師「どうしました清掃員さん?」


ゼオ「アルカ・タイターって子がどこのクラスかわかります?」


教師「あぁ、それならあそこの教室ですよ!今は外で授業を受けてると思いますけど?」


ゼオ「そっすか!アザーっす!!」


教師(、、、変わった髪型してる清掃員さんですね?どうしてオデコにおっきな鼻くそ付けてるのかしら?)


ゼオ「外で授業って体育か?アルカの机の中にラブレターでもいれてやるか!フフッ1人ドキドキと浮かれるがよいわ!!っとぉぉぉぉぉっぶねぇぇぇぇ!!何でいるんだよあのガキンチョ!!?」



教室に入ろうとしたらアルカが自分の席に座っていた

何故かバレずに隠れる事ができた、マジギリ。



女の子「変な人いるぅー!!」


ゼオ「変な人じゃないよー?怪しくないよー?飴いるー?おながーい、静かにしてー??」


女の子「そんなとこで何してるの?格好も姿も全部怪しいよ?やっぱり危ない人?」


ゼオ「えーっとね、、、実はお兄さんこの学校の治安を陰ながら守っていてね!あまり目立ってしまうと些細なヘルプを見落としてしまうかもしれないからさ!こうやってコソコソデンジャーが潜んでいないか見て回っているのさ!!」



うむ、我ながら訳のわからん言い逃れだ

無理だこれ逃れられる気がしない



女の子「へぇー!そうなんだね!カッコいいね!じゃあルアも内緒にするね!」


ゼオ「お、おぉ!頼むよルアちゃん!協力感謝する!!」



イケルンダァー!良かったぁ〜ちょっとおバカな子でー!!

この先一生幸せに生きていってほしいわぁこの子ぉ!!



ゼオ「あの子の事知っているかい?」


ルア「知ってるよ!アルカ君!ルアも一緒のクラスだもん!」


ゼオ「そうだったのか、何しに戻ってきたんだい?」


ルア「アルカ君1人で暇かなって思って授業コッソリ抜け出してきたのぉー!!」



ちょっとおバカな子って本当性格は素直でいい子なんだよな、たまにやる事がぶっ飛んでるだけで



ゼオ「あの子はいつも1人でああしてるのかい?」


ルア「アルカ君はね、家の事情で学校休む事が多いから空いた時間にああやって1人で勉強してるんだよ!皆んなについていきたいんだって言ってた!」



なるほどねー、、、

あいつなりに色々あるんだろうな

でも体育の授業を空いてる時間と言っちゃうのはどうかな?担当の先生それ聞いたらもう笑顔で授業出来なくなっちゃうだろうに

まぁ俺関係ないからいいけど



ゼオ「ルアちゃんはアルカ君のお友達なのかい?」


ルア「アルカ君はどう思ってるか分からないけどルアはマブダチって思ってるよ!!」


ゼオ「そうか、、あいつはちょっと口が悪く気難しいとこもあるけど沢山笑わせてやってよ!これからも友達でいてやってね?よろしく!!」


ルア「わかったぁー!!じゃあまたね!変なおじちゃん!」



そう言うと教室にルアは入って行った



ルア「まーた勉強してるのー?たまにはルアと遊びなさい!!」


アルカ「お前また授業抜け出してきたのか?ちゃんと勉強しないとウチで雇われてるタダシみたいになっちゃうよ?」


ルア「タダシ?」


アルカ「いるんだよ、僕達よりも知能が低いもうどん底にへばり付いてるようなバカがさ?」


ルア「そんな大人にはなりたくないね!」


アルカ「そうだろう?だからちゃんと勉強はしないとな!」


ルア「でもたまには息抜きしないと!ちょびっとあそぼーよ!」


アルカ「えぇ〜?全くもぉ、、何するのー?」


ルア「天下◯武道会して遊ぼう!」


アルカ「思ってたのと違う、、、」



ふふっあの歳で青春しやがって全く、帰ってきたらケツ引っ叩くとするか!

なんだかんだ言って嬉しそうな顔しちゃってよ、、、

ただ陰で俺の事ボロクソに言ったのは許せぬからあいつのパンツ全部にあいつの名前書いてやろう、人前で脱げなくさせたるわ!フハハハハ!!



ホーキ「あ、いたいた!おーい!そっちの掃除は終わったかわい?」


ゼオ「舐め回せるぐらいピッカピカッスよ!」


ホーキ「そうわいそうわい!もう昼になるからご飯にするわいよ!」


ゼオ「わーい!」



俺は昼飯を食べてその後も暇だから学校内見て回ったり

紙飛行機を廊下で飛ばして遊んでいたらたまたま出てきた教頭先生の頭に当たったと思ったら俺の紙飛行機は教頭のカツラに突き刺さりそのままスパーーーン!!っと飛んで行った


教頭が俺の方を振り向いた時には既に俺は窓に向かい走っていた

そのまま俺は窓から飛び出し走って逃走した



ーーー学校終了ーーー



アルカ「あ、タダシ」


ゼオ「よっ」


アルカ「何して過ごしてたんだ?」


ゼオ「ん?んー、、、特に何も??」


アルカ「今日さ、教頭先生が木刀を片手にフラフラしながら校内を徘徊してたんだって!その姿を、、、なんて言ったかな?おち、、オチムシャ?みたいだったって物知りの子が言ってたんだけどオチムシャってなんだろう?あと教頭先生はなんでそんな事してたんだろうね?」


ゼオ「まぁあれだ、時には考えるのを辞めてそのまま忘れた方が良い事もある!いい思い出以外忘れろ!」


アルカ「ははっなんだそれ!」



ちなみになんだが逃走した後ビクビクしながら校内ウロチョロしてたんだけどその時たまたま教頭のカツラがあったんだ

分かるところに置いておこうと思って今、校長の銅像の頭に被せて来てるんだが気付いているだろうか?

まさか教頭の秘密暴いちゃうとは思わなかったよ、わざとじゃないしもう怒ってないよね?多分、、、




next→

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る