第12話切れないもんも切る!それが異世界じゃ!

登場人物だよ!

クロノファミリー

ゼオ キュイ


マエラ ラック ダマ

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拝啓、どこぞの誰かへ

お元気ですか?僕はどちらかと言うと死の淵を指でなぞってるぐらいです。

毎日地獄のトレーニングをこなし仲間の悲惨な昔話に涙をし心を痛め体を痛め満身創痍天上天下唯我独尊です。

マエラと言う快楽ドSババァに極上拷問トレーニングをさせられながらも歯を食いしばりたまにアホヅラをしなんとかやってます。

正直強くなってるのかどうかは分かりません。だって毎日同じトレーニングばかりなんだもん。



ラック「おはようゼオ!一トレ行こうぜ!」


ゼオ「そんな、、一狩り行こうぜ!みたいに言わんでよ」


ラック「なんだそれ?ほら行くぞ!」


ゼオ「うぇーん、やーだよぉー、」


ダマ「大人が駄々こねてるの滑稽っすね」


ゼオ「優しくしてっ」



2人に引きずられながらマエラの家へやってきた



ラック「おはようございます!師匠!」


ダマ「ざます!師匠!」


ゼオ「はよーざまーす、鬼ババァ(ボソ)」


マエラ「おはようお前達!2人とも飯できてるぞ!ゼオ腕立て伏せしながら家周り100周」


ゼオ「うぇ〜なーんでぇって、え?腕立て伏せしながら?」


マエラ「誰が鬼ババァだコラ、早く行ってこい」


ゼオ「う、腕立て伏せしながら、、、とは?」


マエラ「ラック、見せてやれ」


ラック「押忍!こう腕立てした時に上体持ち上げる時に勢いよくピンッ!ってやって少し飛ぶんだ!それを上手く利用して前へ進むんだ!いいな?」


ゼオ「いいな?じゃねーよ死ぬわ」


マエラ「早く行かないと顔面ソリ滑りするぞ?」


ゼオ「すぐ行ってきます!(が、顔面ソリ滑り!?!?)」



俺は朝から瀕死になった

腕が棒高跳びになってしまった



マエラ「お、思ったより早かったな!」


ゼオ「見てよこの手ぇ〜!擦り傷だらけよぉ〜」


マエラ「はっはっはっ飯あるからこっちこい」


ゼオ「もっと褒めてもっと優しくしてぇぇぇぇぇ!!!」



ヤケクソになりながら飯をガッツいた

ちくしょう、どんな辛くても飯はうめーよ



ゼオ「ご馳走様でした!あー美味しかった!」


マエラ(腹一杯になって機嫌良くなってるな、子供かこいつは)


ゼオ「ラック達は先に修行に行ったのか」


マエラ「あぁ今日からお前達別メニューな?」


ゼオ「うぇ?でもあのエネルギーを感じろ!みたいなの出来てないし体力作りとゆうなの拷問は?」


マエラ「うっすらとだがお前ら纏う事できてたぞ?本当うっすらとな?」


ゼオ「えぇ!?なんで教えてくれなかったの!?」


マエラ「教えたら調子乗るかなって思って?」


ゼオ「、、、確かに」


マエラ「納得すんのか、あと体力作りだが人並み以上には仕上がってるぞ?普通腕立て伏せで100周とかできないだろ?」


ゼオ「、、、たーーしかにぃーー!!!」


マエラ「お前気づかなかったのか?体だって結構ガッチリしてないか?」


ゼオ「た、た、たーーしかぬぃぃぃ!?!?」


マエラ「お前普段何考えてんだ?」


ゼオ「まだ1週間ぐらいしか経ってないけど??なんでこんなんなれるん???」


マエラ「体作りの基礎は飯からだ、私特製の飯と私特製の拷問のおかげよ!」


ゼオ「なんなんだその特製飯は!?あとやっぱり拷問なんかいあれ」


マエラ「まぁそれは教えられんわな!」


ゼオ「ケチッ!でもさ、じゃあこれらを毎日繰り返してたらヤバい事になるんじゃない!?」


マエラ「あ、それは無理」


ゼオ「なんでや?」


マエラ「私特製飯は人並みより少し上にいけるぐらいなのよ、そこから先は自分の努力と継続次第なの」


ゼオ「なーんだ、楽に強くなれると思ったのに」


マエラ「そんな甘くねーよバカ、着いてこいバカ」


ゼオ「2回バカって言われたら傷つく」



傷ついた心を撫でながらマエラに着いていくとデカい滝のあるところへ連れて来られた



マエラ「あの滝2つに切ってこい」


ゼオ「無理です」


マエラ「なんでた?」


ゼオ「なんでだ!?何言ってんだこの人!?」


マエラ「お前は本当愉快だなぁww」


ゼオ「何で笑ってんのこの人?」


マエラ「見てろゼオ!」



そう言うとマエラは川へ入っていき滝と向かい合う

滝とは結構離れている

俺てっきり滝の真ん前に行くんかと思ったわ



マエラ「前にも言ったエネルギーを魔術に変えるってな?それを武器に纏わせる事で斬撃を放って見せたろ?」


ゼオ「あぁ俺らが汗だくで直したやつね?汗だくで!直した!やつね!?」


マエラ「ごめんってw」


ゼオ「気持ちこもってない!」


マエラ「それでだな」


ゼオ「コンバセーションチェンジしやがった」


マエラ「それをフルでやるとこうなるんだぁぁぁぁぁ!!!!!」



マエラは身長にに見合ってない大太刀を抜きその刀に炎が纏う

そして笑顔で滝に向かい刀を振るった

すると炎の斬撃が凄まじい勢いで川をも切り滝へ向かっていく

そうしますとあら不思議、デカい滝が2つに割れましたよ



マエラ「、、、な!」


ゼオ「何が?何が『な!』なの?」


マエラ「これをやれ!」


ゼオ「無理です!」


マエラ「師匠命令です、やらなきゃ耳にこの刀でピアス穴開けちゃうぞ♡」


ゼオ「是非誠心誠意真心込めて一生懸命やらせていただきます」


マエラ「よろしい」



俺も川へ入って行った



ゼオ「つぅぅぅぅぅめてぇぇぇぇぇ」


マエラ「よし刀を抜け」


ゼオ「よーーーしお久しぶりの『桜花黒紅』よぉ!!!」


マエラ「そしたら刀にお前のエネルギーを魔術へ変え刀へ纏わせ放て!!」


ゼオ「難しい事言われてるけどできる気がする!いけぇ!」



俺は全力で刀を振るった!!

俺もやれば出来るんだ!信じる心が大事なんだ!!

、、、、、、遠くで魚が飛ぶ音が聞こえた



マエラ「んまぁそうだよな」


ゼオ「もうちょっとないの?励ましの言葉とか?」


マエラ「イメージが大事なんだ、私のを見た後だしイメージ付きやすいだろ?」


ゼオ「まぁ、、、確かにな」


マエラ「私は他の2人の様子も見てくるからやっとけよー」


ゼオ「もっとアドバイスないの!?そんな雑でいけんのこれ!?」


マエラ「だってもう言える事ないしー?あとはお前次第だしー?」


ゼオ「なんだその『しー?』は?」



そう言ってマエラは本当に行ってしまった

もうサボっちまおうかなぁー!こんなんできっこねーしー!

、、、まぁ少しだけならやってやってもいいけど?少しだけね?あーはん?



ゼオ「やるぞ黒紅!ふるぁぁぁぁぁぉ!!!」



ふっ今日はちょっと調子が悪そうだな、いつもの本調子ならもう滝とゆうか山ごと割れてるね!


俺はそれからひたすら刀を振り続けた

腕立て伏せ外周で手がボロボロなのに刀を振ってさらにボロボロだよ、やっぱあの鬼チビババァおかしいんだなうん



時間は過ぎ夕暮れ



ラック「只今戻りました!」


ダマ「だっしゅ!!」


マエラ「おう!おつかれさん!先に風呂入ってこい!」


ラック「ゼオは?」


マエラ「まだ帰ってきてないな?」


ダマ「汗臭いっす!お頭お風呂いきやしょ!」


ラック「だな!!」




マエラ「いや流石に遅くないか?」


ラック「もう飯も終わっちまいましたね?」


マエラ「ったく、ちょっと行ってくるから皿洗ったら帰ってて良いぞ」


ラック&ダマ「はーい!!」




ゼオ「ん〜、なんかもう少しで出来る気がするんだけどなぁ」


マエラ「おいバカ」


ゼオ「お、師匠おつかれーっす」


マエラ「いつまでやってんだお前は」


ゼオ「ねぇねぇ!ちょっと見てて!」



俺は刀を構えた

そして刀は魔術を纏わす



ゼオ「ほら!先の方がほんのすこーーーし赤湯気みたいになったでしょ!」


マエラ「あぁ、とんでもなく微妙にな?」


ゼオ「これでも大きな一歩だぜぇ?ってかなんか暗くない?」


マエラ「お前気づかなかったのか?こんだけ暗いのに?目ん玉汚れてんじゃないのか?」


ゼオ「うわ!急に腹も減ってきた!これも、、、魔術?」


マエラ「バカが!ほら帰るぞ!」


ゼオ「はーい」



俺はマエラの家へつくと速攻風呂へ投げ込まれた



ゼオ「あーーーいい湯だなぁーーー」


キュイ「きゅ!」


ゼオ「お前いつの間にいたんだよ、でも癒されるぅ〜」



風呂から上がり用意してくれた飯へガッツいた

食べてる最中に猛烈な眠気に襲われ気を失うように眠ってしまった


マエラ「こいつは本当に子供なのか?全く、世話の焼ける弟子だなバカ」


キュイ「キューーー!!」


マエラ「こんな風になるなよ?仕方がないなぁ」



俺は翌日の朝まで爆睡こかせていただいた




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