第10話マエラとバカ3人
クロノファミリー
ゼオ ハンド レイカ マスターシャル
キュイ
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俺は今盗賊2人と睨み合っている
ゼオ「ふふっいいのか?今なら尻尾巻いて逃げても追いかけやしないぞ?」
盗賊頭「なめるなよ、お前こそ内心はビビり散らかしてるんだろ?今謝れば許してやるよ!」
ゼオ「何をバカな事を言ってるんだ?そっちから先謝りな!」
舎弟「お頭が謝るわけねーだろ水虫!」
ゼオ「下っ端は黙ってな!あと水虫じゃねーしな!!」
盗賊頭は槍を構える
俺も武器の愛刀『桜花黒紅』を構える
ゼオ(こぇぇぇぇ!槍はズルいだろ!リーチありすぎんだろ!槍との向き合い方わかんねー、メッチャ睨めば来ないとかないかな?)
盗賊頭(なんっだあの刀!初めて見る柄だ!なんか雰囲気ヤバいし俺の勘が叫んでる!分からないけど!!)
舎弟(ピアスとか開けたらモテるかな?)
俺と盗賊頭の睨み合いが続く
キュイはいつの間にか寝てた
こいつが噛みついたからこうなったのに、、、
ゼオ「ちょっと待て金髪アホ、話がある」
盗賊頭「誰がアホだ、なんだ?」
ゼオ「武器使って戦うなんて漢らしくないんじゃないか?やっぱ素手だろ?」
盗賊頭「、、、確かにな、それもそうだな!」
ゼオ(ふぉーー!!良かったぁ!武器使ってやり合ったら死んじまう可能性無限大だもんなぁ!)
盗賊頭(あーー助かった!怖かったーー!!ぶっちゃけ盗賊になったの一昨日だし、仲間も俺とこの舎弟の2人しかいないし!なんかカッコいいって理由でなっただけだったしー!!)
ゼオ「よ、よし!行くぞ!」
盗賊頭「おうやってやる!」
舎弟「お頭がんば〜」
盗賊頭「お前飽きてんじゃねーよ全部差し歯にするぞ」
舎弟「怖い、、、」
俺と盗賊の頭はゆっくり近寄り熱い激闘が始まった!
ゼオ「おぉーー!!」
盗賊頭「はんにゃーー!!」
お互い腰のひけた猫パンチが炸裂した
盗賊頭「やるじゃないか!」
ゼオ「お前もな!」
盗賊頭「これはどうだ!」
ゼオ「なんの!こうしてくれるわ!」
?「お前ら何やってんだ?」
舎弟「なんだ!新手か!」
?「この見るに耐えない滑稽な喧嘩はどうしたんだ?」
そこに長い黒髪をなびかせた女の人が立っていた
ゼオ「漢には引くわけにはいかない戦いがあるんだ!」
盗賊頭「おうよ!止めないでくれ!」
?「私が見た中で1番しょうもない喧嘩だぞ」
舎弟「、、、あ!この人『マエラ』だ!」
マエラ「マエラ『さん』だろバカ者」
ゼオ「え?マエラ?」
マエラ「ゼオだな?シャルから話は聞いてるぞ」
ゼオ「クロノファミリーのゼオでっす!特技は冷蔵庫の早開けです!」
マエラ「なるほど、無駄な特技だな。とりあえず買い物行くから付き合え!おいお前ら2人も行くとこないんだろ?」
盗賊頭「行くとこも帰るとこもございません」
ゼオ「お前、、、クソ涙が出てきたぜ」
マエラ「お前らは盗賊なんか向いてないぞ、丁度人手が欲しかったんだお前達も一緒にこい」
盗賊達「あ"り"か"と"〜」
ゼオ「ま"え"ら"〜」
マエラ「良くそれで盗賊なろうと思えたな、なんでゼオまで泣いてんだ?」
俺と盗賊達はマエラと一緒に買い物をししっかり荷物持ちにされマエラの家へ行った
マエラ「よし、盗賊達名前はなんだ?」
盗賊頭「ラックだ!」
舎弟「ダマでっす!」
ゼオ「ゼオでしゅ!」
キュイ「キュイ!!」
マエラ「ゼオは分かってる、まずお前達が住むとこだが見ての通り私の家はそんな広くはないからすぐ側に宿があっただろ?あそこの部屋を貸してもらった後で案内する」
ゼオ「修行って何するんです?」
マエラ「まずはどの程度か実力を見てみないとな、お前ら2人もついでに鍛えてやる」
ラック「ありがとうございます!お願いします!」
ダマ「します!!!」
俺達は外に出た
マエラ「お前達は自分の武器使って私にかかってこい、私はこの木刀で相手する」
ゼオ「よーし!まずは俺からだ!」
マエラ「懐かしい刀だな」
ゼオ「知ってるのか?」
マエラ「まぁ昔ちょっとな、、さぁこいゼオ!!」
ラック「いけいけゼオ!負けんなよ!」
マエラ「お前らさっきまで喧嘩してたのに急に仲良いな」
ゼオ「とぅーーらぁーー!!」
ダマ「掛け声がダサい」
俺はマエラへ突撃した
秒でボコボコにされて今半泣きだ
マエラ「、、、次ラックこい」
ラック「よしきた!やったるわ!見とけよダマ!」
ダマ「お頭ファイト!!」
ラック「キェェェェヤァァァァ!!」
ダマ「掛け声がダサい」
ラックも突っ込んでいったが俺と同様秒でボコられ半泣きで帰ってきた
マエラ「次ダマかかってこーい」
ダマ「お頭の仇だ!ミョーーーー!!」
ゼオ&ラック「お前が1番掛け声ダサいわ」
俺たち3人の実力をマエラに見てもらった
ボコられただけだけど
マエラ「これは鍛え応えがありそうだなぁ、お前らの今の力はゴミだ!」
ゼオ「な、なんだと、、、?」
マエラ「ゴミ以下だな」
ラック「うぅ、メンタルから鍛えてほしい、、、」
マエラ「まず基礎がなってない、そこから作り上げるから覚悟しとけ」
ゼオ&ラック&ダマ「はーい」
マエラ「まぁもう夕方だしご飯の準備をしよう、お前達も手伝え」
マエラの家へ戻りご飯の準備をする事にした
どんな修行かちょっとワクワクするな
ゼオ「お前なんだその危ない包丁の持ち方は!?」
ラック「仕方ねーだろ!俺たち小さい頃から親もいなく飯なんて盗んだらゴミ漁ったりしていたんだから!!わかんねーんだよ!!」
ゼオ「お前、、、急にそんなんぶっ込んでくるなよ心が圧縮しそうになったじゃねーかよごめん」
ラック「別に謝らなくてもいいぞ、その分俺ら自由気ままに生きてきたから楽しい事もあったぞ!なぁ!」
ダマ「はい!!」
ラック「ゼオは出来るのか料理?」
ゼオ「ふふっみておれ!俺の包丁捌きをな!!」
トトトトトトサクッ
ゼオ「あ」
ラック「お前指切っちゃってるじゃねーかよ!」
ゼオ「マエラァ〜指切っちゃったぁ〜痛いよぉ〜」
マエラ「、、、包丁の使い方から教えないとダメなのか」
なんだかんだ怒られながらご飯はできた
「「いっただきまーす!!」」
ゼオ「ちょっと待て!おいラックお前の方がおかず多くないか?」
ラック「え?いや同じだと思うけど、、、」
ゼオ「絶対多い!ズルい!」
ラック「ズ、ズルいのかこれ!?ごめんちゃんとこうやって食卓囲んで皆んなで食べるの初めてでわからなかった、、、」
ゼオ「あ、」
マエラ「ゼオごめんなさいは?」
ゼオ「ごめんなさい、僕の分も良かったら食べて?」
ラック「おぉ!いいのか!ありがとう!!ダマにも分けてやるぞ!」
ダマ「やった!!!」
マエラ「、、、おかわりあるから自分の分食べたらおかわりしろ」
「はーーい」
ゼオ「どっちが沢山食べれるか競おうぜ!」
ラック「よし!この家の食材無くすまでやるぞ!」
ダマ「お頭とて手加減しませんぜ?」
キュイ「キューー!!」
マイラ「バカだなぁ」
結果この大食いで優勝したのはマエラだった
その次にキュイで俺たち3人は同一だ
もう2度とやらん
ゼオ「腹が苦しい、、、」
ラック「一歩でも動いたら吐くぅ」
ダマ「うぅぅぅ」
マエラ「男のくせに情けないなぁ、お前ら明日から少し勉強してその後から修行開始だ!」
ゼオ「お勉強〜?」
マエラ「あぁ大事な事だからな、無理矢理でも頭に叩き込んでやる何使ってでもな」
ゼオ「物理的に叩き込まれるのか帰りたい」
マエラ「さて、宿に案内してやるから着いてこい」
俺らは重たい腹を支えながらすぐ近くにあった宿へ向かった
マエラ「店主、この3人を頼む」
店主「はいよー!ほいこれ鍵!」
ラック「ベットで寝れるのか?」
マエラ「もちろんだ」
ダマ「やりましたねお頭!!」
ゼオ「もう一言一言が心にくるよ、涙がギリギリまで上がってくるんだよ」
マエラ「明日6時に私の家へこい、飯を作って待っている」
ゼオ「おっけー!!」
ラック「はい!!」
ダマ「わかりました!!」
俺達は鍵を貰った部屋へ入った
あいつらバカだけど良いやつだな
どんな修行になるのかなぁ、優しくお願いしたい
ゼオ「おやすみキュイ」
キュイ「キュッ」
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