第9話強くなるにはまず人探し!

クロノファミリー

ゼオ(27) ハンド(27) レイカ(26) マスター(?)


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ゼオ「話ってなんですのん?」



俺はマスター部屋へ呼ばれた



マスター「お前は弱い!!!」


ゼオ「そ、そんな、、、入るなりいきなり核心つかれても、、、」


マスター「あぁすまない、別に責めてるとかそうゆうのじゃないんだ。少しお前を鍛えてやろうと思ってな」


ゼオ「お、修行的な?」


マスター「まぁそんなところだ!ここへ行け!!」


ゼオ「マスターが稽古つけてくれるんじゃないの?強いんでしょ?」


マスター「私からも少し教えてやる!だがまず基礎からだ!」


ゼオ「おぉ、、、数ヶ月とか何年とか修行するのかなぁ?ワクワク」


マスター「いや?2週間だけど?」


ゼオ「えっ短くない?」


マスター「そりゃギルドの方だって忙しいからな?いつまでも修行に明け暮られちゃ困るだろ!」


ゼオ「えぇ、、、」


マスター「でもお前に稽古付けてくれる人は私の友だ!きっとお前の力になってくれるぞ!」


ゼオ「その人強い?」


マスター「あぁ、めっちゃ強いぞ!」


ゼオ「ヤバい?」


マスター「ヤバい!」


ゼオ「ハンパない?」


マスター「ハンパない!」


ゼオ「じゃあ行く!!」


マスター「じゃあ行ってこい!!!」


マスター(単純な奴だなぁ、、、)



俺はマスターから地図を貰いハンド達のところへ戻った



ゼオ「ねぇねぇハンド、ここってどやっていくの?」


ハンド「ん?『ウィンドタウン』か、山の麓にある町だな」


レイカ「あぁ〜じゃあ『マエラ』さんとこに行くんだ!」


ゼオ「マエラ?知ってるの?」


レイカ「うん!たまーーーーにクロノファミリーに遊びに来るよ!」


ハンド「その時良く稽古つけて貰ったな、基礎を教わった人だ」


ゼオ「あーマスターも基礎がなんちゃらって言ってたなぁ」


レイカ「ゼオ死なないでね?」


ゼオ「しな、、え?」


ハンド「あの人加減知らないからなぁ」


ゼオ「、、、行くの辞めようかな」


マスター「おぉゼオ!そう言えばお金を渡してなかったな!この前の依頼報酬だ!」


ハンド「おぉ!この前瑠夏に使われた分帰ってきた!」


レイカ「いぇーい!パフェ食べちゃおっと!」


ゼオ「わーいって何これ?」



ここでのお金はなんと俺がいた世界と同じ『円』なのだ!

しかも1〜500円玉も一緒、お札も一緒!

ただ絵柄とかそうゆうのは全然違うけどね?

でも分かりやすくていい!

でも俺が貰ったのはさ、



ゼオ「100円って何です?」


マスター「ん?あとのはペット代に消えたが?」


ゼオ「ペット代?」


マスター「キュイにかかったお金だ!」


キュイ「キュルル!!」


ゼオ「キュルル!ちゃうわ何してんねん、いやよく見たらお前の小屋随分立派とちゃいますか?」



因みになんだがルーマは小さい狐の毛色が白と青で尾が3本ある

見た目は可愛いく好物は俺のケツ



マスター「どうせなら良い暮らしをと思ってな!お前の報酬で立派なの建ててもらった!」


ゼオ「なんで俺の金なんだよ!段ボールでいいじゃんか!!」


キュイ「ギュゥゥゥゥ!!」


ゼオ「あぁぁぁぁぁぁケツがぁぁぁぁぁぁ!!」


マスター「仲がいいな!!」


ゼオ「どこがだよ!」



なんだかんだお金は貰えたから一旦家に戻り準備をし

またギルドへ戻った



マスター「準備は出来たか?」


ゼオ「バッチリよ」


キュイ「キュッ!」


ゼオ「ん?なんだキュイその荷物?」



キュイは小さいリュックを背負って俺の前に来た

ちくしょう、可愛いじゃねーか



マスター「着いていきたいみたいだぞ!」


ゼオ「なんだと?お前、、、やっぱり可愛いじゃねーかよ」


キュイ「キュルル!」



俺とキュイはギルドを出た




ゼオ「ほんじゃーみんな!行ってくる!」


キュイ「キュー!!」


ハンド「おう、行ってこい!」


レイカ「ゼオ死なないでね!」


ゼオ「怖い事いうなよぉ〜行けなくなっちゃうだろぉ〜」



町を出て直ぐにまた例の奴らがいた



おじさん「お、兄さん久しぶりだね!」


ゼオ「出たな!この前は悲惨な間に合ったぞ!!」



ラクシィー行く時に乗ったガチムキニキ暴走危険運行業者だ



ゼオ「あのムキムキ野郎のせいで満身創痍だわソリ手にぶら下がったままだわで大変だったんだぞ!!」


おじさん「あーそっかそっかごめんね!でもね、今回グレードアップしたから!乗って乗って!!無料でいいから!」


ガチムキニキ「ドォーゾォー!」



相変わらず引くのはこのよく分からん生き物なんだなぁ

ただ乗り物がソリから車輪のついた2人ぐらい乗れそうな木でできた箱になっていた



ゼオ「、、、グレードアップなのかこれ?」


おじさん「安全性は保証よ!」


ゼオ「えぇ、、、」


キュイ「キュー!」


変な生き物「ヌゥゥゥゥ」


キュイ「キュルキュ!」



あっちはあっちでモンスター同士意気投合してらっしゃるわ

ちくしょう、やっぱり可愛いじゃねーか


とりあえず俺とキュイはその箱に乗ってみた



おじさん「そういえばどこに行きたいの?」


ゼオ「ウィンドタウンってとこなんだけどぉ」


おじさん「あーそれならこことウィンドタウンの中間地点まで行ってあげるよ!」


ゼオ「あざーす!これシートベルト的なのは?」


おじさん「ん?これよ!」


ゼオ「もしかしてこの手錠?」


おじさん「そうよ!」


ゼオ「ここはグレードアップしてないのかぁ」


ムキニキ「アンゼンダイジネ!!」


ゼオ「1番言われたくねーよ!」



俺は仕方なくまた右手に箱と繋がってる手錠をつけキュイを膝の上に乗せた



おじさん「ほんじゃー良い旅を!」


ムキニキ「イークネー♩」



ガチムキニキが相変わらずとんでもない爆発ダッシュで発進した

今回も相変わらず顔の皮ビロビロ〜!ってなってますわ

キュイはキュッキュッ言って楽しそうだなぁ

ガチムキニキが何か話しかけてくるが風の音で何言ってるかさっぱりわからん

結果1人で喋って1人で笑ってるとゆうイかれた状況になっているだろうな


それから数時間後



ムキニキ「トウチャクヨー!」


ゼオ「あ、ありがとぉ、、うぷっ」


キュイ「キュー!!」



俺は見事に乗り物酔いになっている

この世界に来てから俺嘔吐ばっかな気がするなぁ


ガチムキニキと別れて列車に乗りウィンドタウンへ向かった



ゼオ「ペットオーケーなんだなぁ列車」


キュイ「キューキュー!」



キュイは窓の外を見てはしゃいでいる

本当ケツさえ噛まなきゃ可愛いのにな


ボケーッとしていたらいつの間にか目的地に到着したみたいだ



ゼオ「ふぅ、やっと着いたなキュイ!」


キュイ「キュルー!!!」


ゼオ「腹減ったからまずは飯いこうぜ!」



俺らは適当に飯屋に入った



店員「あら!可愛い子連れてるねぇ、ルーマかい?」


ゼオ「はい、おら自己紹介して」


キュイ「キュ!」


店員「キュイって言うのかいそうかいそうかい!」



なんで分かるんだろうなぁ

ってかモンスターだけど良いんだな緩いな案外



ゼオ「ここらにマエラって人いるー?」


店員「あぁマエラね!いるよ!」


ゼオ「どこにいるか教えて欲しいんだけど」


店員「はいよ!まずご飯持ってくるから待っててね!キュイちゃんにも持ってくるねぇ!」


キュイ「キュッキュー!」




そして俺らは運ばれてきた飯をわちゃわちゃ食べていると

盗賊みたいな輩が入ってきた



盗賊頭「うぉい!これとこれとこれすぐ持ってこい!!」


舎弟「お頭をあんま怒らせるなようぇいうぇい!!」


店員「は、はい今すぐに!」



うわー、頭悪そう

俺らは気にせず飯を食べていた

もう直ぐ食べ終わるなって言う時だった



盗賊頭「おーいおいおいおい!」


店員「どうしました?」


盗賊頭「俺の飯に虫が入ってるじゃねーかよあぁん?」


舎弟「ここの店は虫を食わすのか!これは飯代タダにしてもらわねーとだなぁ!!」


店員「そ、そんな!ちゃんと確認してお出ししましたよ!」


盗賊頭「なんだぁ?逆らうのか?仲間全員呼んで暴れちまうぞ!!」



その時だった

キュイがそのお頭のスネに噛みついた



盗賊頭「ぐぉぉぉぉ!!いてぇー!!なんだこいつ!!」


舎弟「お頭!大丈夫ですか!こら離せ!」


ゼオ「こらこらキュイ、そんなバッチィもん噛みついちゃダメだぞお腹壊すし頭悪くなるぞ?ペッしなさい」


キュイ「ペッ!!」


盗賊頭「いてててて、お前んとこのか!何してくれてんだ!?」


ゼオ「いやーすんません、こいつ噛み癖がありましてぇ〜これで許してくれません?」



俺は盗賊のお頭に2円渡した



盗賊お頭「なめてんのかこらぁぁぁ!!!」


舎弟「やっちまうぞ!!」


ゼオ「まだ足りないんですか?仕方ないな、これを見てください!キュイ!側転!!」


キュイ「キュ!!!」



キュイは綺麗な側転を見せてこれ以上ない程のドヤ顔をしてみせた



盗賊頭「、、、だからなんじゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」


舎弟「表でろやぁ!!」


ゼオ「はーい」


キュイ「キューイ」


店員「あ、あの大丈夫ですか?」


ゼオ「心配いりませんよ、俺クロノファミリーの生粋の貴公子って呼ばれてますから」


店員「、、、?」



飯屋の前に出て同族お頭と舎弟と向かい合った



ゼオ「ふっお前たち覚悟は出来てるのか?」


盗賊頭「なんだと?」


ゼオ「今からお前たちはこれまでにないぐらいボッコボコになる!そして俺の事をアニキと呼ぶ羽目になるだろうな!!!」


舎弟「うるせー!やってやるぁ!!!」



俺と盗賊2匹の壮絶なしょうもない戦いが始まる!!!




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