第7話静かに咲く紅桜
クロノファミリー
ゼオ(27) ハンド(27) レイカ(26) マスター(?)
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クルブシが箱を開けると黒い刀に赤色の模様が入った刀が入っていた
ゼオ(日本刀じゃないのかこれ?)
ハンド「静かなところへ眠らせてほしいとは?」
クルブシ「皆んなはこの刀を気味悪がって壊そうとしたがジェルさんがそれを止めて私に預けただし」
レイカ「マスターが?なんで?」
クルブシ「そこまでは聞かなかっただし、実際私も壊すのは反対だっただし」
ハンド「確かに何も知らずに見れば綺麗な刀だしな」
クルブシ「何より奴にトドメを刺したのはこの刀自身だっただしね、ジェルさんは命を救われたこの刀を守りたかったのかもしれないだし」
レイカ「多くの命を奪った刀であり一つの命を救った刀でもあるのね」
ゼオ「でもなんで急に刀を手放すことにしたんだ?」
クルブシ「この刀はここじゃないところへ行きたいんじゃないかって思ってだし」
ゼオ「静かなところへ眠らせてほしいって事は誰の目にもつかないところへ持って行って欲しいって事だよね?」
クルブシ「武器屋をやっていると色んな武器に愛着が湧いてくるだしね、そして武器も人を選ぶだし!なんとなくだけどそれが分かるだしね!そしてこの刀は何かを求めてるだし、それが何か分からないからもしかしたら安らぎを求めてるのかと思ってだし!!」
ハンド「なるほど、そうゆう事なら了解した」
クルブシ「どうかこの子をよろしく頼むだし」
レイカ「依頼承りました!!」
ゼオ「どこかアテはあるのか?」
クルブシ「ここへ行ってみてほしいだし!」
ハンド「『ワンダーフォレスト』?」
クルブシ「彷徨える森、一度入ると出てくるのは困難な場所だし!ここに普通の人は近寄りもしないだし!」
ゼオ「だし!じゃねーよ!俺らもれなく迷子じゃねーかよ!!」
クルブシ「大丈夫だし!これ持っていくだしよ!」
そう言われて貰ったのはワンダーフォレストの地図だ
クルブシ「その森へ入るとその地図に自分の現在地が光出すだし、その地図のど真ん中へいってほしいだし!」
ハイド「わかりました、明日朝1番に行ってきます」
クルブシ「よろしくだしぃ〜!」
俺たちは武器屋を後にして飯屋へ向かった
ゼオ「あの店主って何者なんだろうなぁ」
レイカ「昔のギルド抗争の話に凄く詳しかったしその場に居たような話し方だったよね!」
ハンド「マスターの事も知っていたな、戻ったらマスターに聞いてみるか」
ゼオ「あ、すいませーんこの特大いちごパフェくださーい」
レイカ「あ、それ2つでお願いしまーす」
ハンド「、、、お前ら金は?」
ゼオ、レイカ「ハンドさんゴッチでーす!」
ハンド「うぉぉぉぉぉいぃぃぃぃ!!!!」
翌日の朝俺は刀番になり箱を担ぎ歩く事になった
ワンダーフォレストまでは列車で帰る方向に向かい途中で下車して少し歩くとあるらしい
ゼオ「なぁ2人は武器何持ってるんだ?」
ハンド「俺は魔術と肉弾戦だから武器はない」
レイカ「私は魔術とこの銃だよ!」
ゼオ「ほぇ〜、遠近戦ちゃんと分かれてるなぁ」
ハンド「ゼオの武器はどうしようかね」
レイカ「あのクルブシのおっちゃんのとこで買ってけば?」
ゼオ「そうね、昨日は話聞いてそのまま何も見ないで出てきちゃったからね」
列車に乗り数時間程揺られているといつの間にか着いた
ハンド「ここからは歩きか」
レイカ「レッツゴー!」
ゼオ「おぉー!!」
そこから喋りながら歩いているとモンスターみたいなのが現れた
でも小さいな、どっかのマスコットでいそうだなぁ
ゼオ「おぉなんだこいつ可愛いなぁ!」
レイカ「あ、ゼオ近づかない方がいいよそれ気性荒いから!」
ゼオ「もう少し早く言ってもらえるかな?」
俺はケツにかじりついたモンスターをそのまま連れながら歩いて行った
こいつ全然離れないんだもん
愛着湧いてきたわ、ケツ痛いけど、やぱ少し腹立つ
ハンド「ふぅーやっとついたなぁ!」
レイカ「そこそこ距離あったんだねぇ〜」
ゼオ「ねぇこいついつまでケツかじってるの?好きなの?俺のケツ」
レイカ「その子は『ルーマ』って言うモンスターだよ!気性は荒いけどこっちから手を出さなきゃ何もしてこないよ!」
ゼオ「俺ただ見てただけでやられてるけど?」
ハンド「顔がムカついたんじゃないか?」
ゼオ「この野郎脱糞してやろうか」
俺たちは森の中へ歩き始めた
クルブシから貰ったマップを見てみると言ってた通り今俺たちがいる場所が光だした
ハンド「レイカこのマップ頼めるか?」
レイカ「オッケーだよ!」
ハンド「俺とゼオは周囲からのモンスターの襲撃がないか警戒するぞ」
ゼオ「もう襲撃受けてんだけど俺」
真ん中へ向かい歩いて行く
モンスターの雄叫びみたいなのがたまに聞こえるが順調に進んで行けた
レイカ「もう少しで着くよ!!」
ハンド「ゼオどうだ?なんともないか、ケツ」
ゼオ「歩くたびにズキッてするけどちょっと気持ちよくなってきたわ」
レイカ「えぇ、、、」
ゼオ「引くなら取ってよこれ」
あと少しで着く時にハンドが止まった
ハンド「止まれ、何かくるぞ」
レイカ「、、、」
ゼオ(何で武器持ってから来なかったんだろ俺)
奥からデカい石を積み上げてできたロボットみたいな奴が出てきた
ゴーレムってやつなのかな?
ハンド「『サイレントキーパー』だ、昔ここには珍しい動物やモンスターがいたんだが高く売れるって理由で人間が大量に狩っていったんだ。ただ静かにこの森で暮らしていただけなのにな、こいつはそいつらの怨念で生まれたモンスターって言われているんだ」
ゼオ「な、何もしなかったら大丈夫だよね?」
ハンド「いや、こいつは人間が嫌いって話だ。見れば襲ってくるって」
キーパー「ゴォォォォォォ!!!」
ハンド「やるしかないか、、」
レイカ「あまり気乗りしないなぁ」
ゼオ「よし!やってこい!!」
ハンド「お前もやるんだよバカ」
ゼオ「ヒェッ」
キーパーが大きく振りかぶり殴りかかってきた
俺たちはそれを避ける
ゼオ(うぉぉなんだこのパワー!地面メコォッ!!ってなってるじゃん!死ぬ!!!)
ハンド「おぉら!」
レイカ「やぁぁ!!」
ハンドから青く鋭い閃光が放たれレイカからは黄色い斬撃が飛んだ
何あれ、カッコいいんだけど
それを受けたキーパーだが全く効いてる感じはしないな
ハンド「防御力がずば抜けてやがるな」
ゼオ「くっ、、、ケツが痛むってお前こんな状況でも噛み続けるのな」
ルーマ「ウルルルルルル」
キーパーのターゲットが何故か俺を捉えた
これを見て俺がモンスターをいじめてると思ったんだろう
あいつバカだな
ゼオ「おぉぉぉぉこっちくんなぁぁぁ!!!」
キーパー「ゴォォォラァァァァ!!」
ルーマ「キュルルル!」
ゼオ「キュルルル!じゃねーよバカ離れろ!!」
そしてキーパーの攻撃をしてきた
俺はそれを避ける為に前に頭から飛んだ
ズザザザザッ
ゼオ「いててててっ肩擦れたよぉってお?あいつ離れてるな」
転げた衝撃でケツからルーマが離れ俺の横で丸くなってる
なんだこれ、可愛い
キーパー「ブッフォォォォォォォォ!!」
またキーパーが攻撃を仕掛けてきた
だがこれは、、、
ゼオ「俺もルーマもぺちゃんこじゃねーかよ!クソぉぉぉ!!」
ハンドもレイカも攻撃しているがそっちのけで俺しか見ていない
俺はルーマに覆い被さり守るような姿になった
ゼオ「うぉい石野郎!こいつまでペチャンコにすんのか!」
ルーマ「キュル?」
キーパー「ごぉぉ、、、」
キーパーが寸前のところで攻撃を辞めた
ルーマが俺の隙間を抜けキーパーの前に立った
ルーマ「キュルル!キュッキュッ!!」
キーパー「ゴォォォ」
何か話してるなぁ〜?
普通に見てれば可愛い光景だがケツに噛み付いてたやつと命取りにきたやつだからな、全然可愛いくねぇ〜
キーパー「ゴッゴッゴッ」
ルーマ「キュル!」
キーパーが奥の方へ歩き出した
ルーマが俺のズボンを引っ張り着いてこいと言ってるようだ
ゼオ「ハンド、レイカもう大丈夫そうだよ」
ハンド「、、、みたいだな」
レイカ「ふぅわぁ〜流石にゼオやられたと思ったよぉ!」
2匹に着いていくとクルブシが言っていた場所へついた
レイカ「おぉ、、、神秘!」
そこは真ん中に小島の様な場所があり辺りは湖になっている
その小島に一本の大きな桜の樹が凛として立っていた
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