第2話最弱男と最弱ギルド

クロノファミリー

ゼオ(27) ハンド(27) レイカ(26) マスター(?)


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マスターの部屋へ呼ばれた俺たち。


マスター「ゼオ、まだお前のランクを見てもらってなかったな?」


ゼオ「ランク?おぉ異世界っぽいな」


マスター「ランクは星の数で表される、戦闘で得た経験や覚えた技等で星が上がってく」


ゼオ「それって勝手に上がってくもんなのか?」


ハンド「お前敬語使わないかバカ」


ゼオ「なんだとバカ」


ハンド「誰がバカだこのバカ」


ゼオ「お前こそ誰に言ってんだバカの二乗が」


ハンド「お前の実力俺が見てやるわ外行けクソバカ!」


ゼオ「おーやってやるよ!お前から外行けバカイケメン!」


レイカ「なんで今褒めたの?」


マスター「やめろ2人とも、仲間割れしてる場合じゃないだろ」


ハンド「、、、すみません」


レイカ「もう仲間なんだからね!」


マスター「ランクの話だが星は10が最高ランクだ、そこの2人はどっちも星4だ」



この2人で星4か、なら俺は多分星500ぐらいだろwww

だいたい異世界に来たら主人公は強いもんだからな!

無双してやんぜおうおう!!



マスター「ランクを見てくれる人がいてな、星官士(せいかんし)と呼ばれてる、ギルドを構えてる町にはだいたい1人はいたりするもんだ」


ゼオ「その人のところに行けば俺のランクがわかるんだな!」


マスター「あぁ、行けばとゆうか今ここに来てもらってる」


ゼオ「おぉ!どこどこ?」


マスター「お前の後ろ」


ゼオ「おぉぉぉぉぉぉぉ!?!?」


星ジィ「ふぇっふぇっふぇ、お前が召喚されたと言う大剣豪かいのう?ワシのことは星ジィと呼べ、皆そう呼ぶ」



全然気づかなかった。

びっくりして鼻からカビパンのカビの部分鼻から出てきたわ。



マスター「星ジィさっそく頼む」


星ジィ「よしきた、そこに立てカビ野郎」


ゼオ「急に口悪っ」



星ジィがどっからか水晶を取り出し何やら呪文みたいなの唱え出した。


星ジィ『勇敢で偉大なる戦士よ、人々の平和を守り強敵に果敢に挑みし者達へほsっんべほぉ!、、、星よ力を示す!』


ゼオ「今噛んだしむせたぞ?いいのか?大丈夫なのかそれ?」


星ジィ「んほぉぉぉぉ!!見えたぞぉ!!!」


ゼオ「おー!!俺のランクは!!」


星ジィ「星×カス!」


ハンド「、、、?」


レイカ「?」


マスター「?」


星ジィ「??」


ゼオ「????????」


マスター「星ジィ何か間違った?」


星ジィ「ちょワンチャンいくわ」


ゼオ「た、たのんます!!」


星ジィ「勇敢で偉大なる(略)」


星ジィ「かぁぁ!!きたぞ!!」


ゼオ「よしこい!」


星ジィ「星×カス!!!!」



、、、カ、カス?星×1とかじゃなく?カス?

いや確かに『大剣豪』とか『日の本一の剣豪』とかそんなんじゃないよ俺?前の世界では自宅警備員本部長クラスだったよ?

そんな、、、カスって、、、皆んな真顔で俺の顔見てるよどうしよ気まずいよお腹痛いよ。

お腹痛いのは絶対カビパンのせいだけど。



マスター「、、、」


ハンド「これは、、どうゆうことだ?」


星ジィ「すまん、ワシにもマジ分からん、今日調子悪いかも」


レイカ「ねぇ、汗半端じゃないけど大丈夫?」


ゼオ「ふぇ?だ、大丈夫!これスキルだから!オイルスプラッシュって言うスキルだから!!」


マスター(もしかしてあの召喚士、、、)



気まずい雰囲気の中1人の男が勢いよく入ってきた



町人「ラクシィーの奴らが町に来た!クロノファミリー連れてこいって!」


マスター「またきたか、、、ハンド、レイカ、ゼオ頼めるか?」


ハンド「はい」


レイカ「わかりました!ほら行くよゼオ!」


ゼオ「ちょちょ待ってトイレ行かせて先に」


ハンド「そんな時間あるわけないだろ」



強引な連れてかれてしまった。

耐えてくれよ、俺のお腹。



マスター「どれ召喚士のところへ行くとするか」


星ジィ「ワシは帰って茶柱でもスケッチするかいのう」


マスター「ジジィもくるんだぞ」


星ジィ「いたわりが欲しい」



町人に案内されて行くとおそらくラクシィーとかいうギルドのやつらだろう、ん?いや絶対そうだわ。

後ろにいる1人ラクシィーって旗振りまくってるわ。

数は10人、話し合いに来たような雰囲気には見えない。

ワカランケド。



ハンド「何の用だ?」


敵「何って再度通告だぁ、この町はラクシィーが面倒みるから早く消えろってなぁ」


レイカ「そんな勝手許される訳ないでしょ!?」


敵「総本部には勝手な理由つけりゃいいだろ?クエスト中の事故で死にましたってよー?」


ハンド「話し合う気はなさそうだな」


敵「いやいやー?w 俺たちは話し合いにきたんだよ?まぁそっちがその気なら仕方ないけど?」


ゼオ(くぉぉぉ!腹の限界が近いぞぉ!!)


?「どけ、もうめんどくせぇここで潰してやるよ」


ハンド(ラクシィーの最高戦力の1人ラードか、星7だったか)


ゼオ「あのー!!すいまっせーーん!!」


ハンド「!?」


敵「なんだ?」


ゼオ「少しここを離れる、いいか?」


敵「いいわけねーだろなめてんのか?」


ゼオ「そんな事を言って大丈夫か?、、、死ぬぜ?(俺がな)」


ラード(な、なんだこいつの得体の知れないこの恐怖!何かヤバい気がする、、、)


?「、、、」


ゼオ「ほーら、時間がないぞ?行かせなくていいのか?あ?」


ラード「、、、行け。(行かせないとダメな気がする、何がかはわからんが)」


ゼオ「ふっいい判断だ」



俺は尻に力をいれ若干内股で早歩きでその場を後にした。



少し離れたところで町の人に切羽詰まった顔でトイレを頼み込む。



ゼオ「かひゅーっかひゅーっト、ト、トイレをぉ!貸していただけないでしょーかー!!」


町人「ヒィ!はいこっちですぅ!!!」



俺は家の中へ入れてもらい大至急トイレへ駆け込んだ。



ゼオ「はぁぁぁぁぁぁん!!」



我慢した後に出すもんは一味違う。

今俺は別の闘いに勝ったんだ!ふははは!!

このゼオ様を舐めるなよ!

簡単に漏らすと思ったら大間違いだぜ!



俺は用を済ませトイレを貸してくれた町人へ深々と頭を下げて最後握手をしてハンド達の元へ走って戻った

あ、手洗うの忘れてたなそういや



戻ってみると傷だらけで倒れ込むハンドとレイカに町の人たちが声を掛けていた

ラクシィーの姿は見当たらない

俺は急いで2人の元へ駆け寄った



ゼオ「お、おい!なにがあったんだ!」


ハンド「おせーよ、バカ」


レイカ「うぅ、、、」


ゼオ「病院、、病院はどこだ!」


町人「今ドクターが来てくれる!」



それから5分後ぐらいに町の医者がやってきた



ドクター「凄い怪我だ、私の医療所に運ぶの手伝ってくれ!」



俺と町の人たちでハンドたちを医療所へ連れてった

手当てを受けてる間に俺はギルドへ一度戻る事にした



戻るとマスターが居た

マスターにハンドとレイカの容態を説明する



マスター「そうか、、、」


ゼオ「どうするんだ?今残ってるの俺しかいないよ?」


マスター「、、、さっきな召喚士の元へ行ってきたんだ」


ゼオ「!?」


マスター「最初はなかなか口をわらなかったが追い詰めまくったらとうとう喋ったよ」


ゼオ「、、、」


マスター「お前日の本一の剣豪や大剣豪なんかじゃないんだろ?間違って召喚された普通の人だろ?」


ゼオ「、、、うん」


マスター「そっか、、、」



沈黙が少し続いた



マスター「今召喚士に元の世界への戻し方を調べさせてる、分かり次第帰るといい!すまなかったな変な事に巻き込んでしまって!」



そうマスターは申し訳なさそうに笑って言った



マスター「帰り方がわかるまでこの部屋を使うといい」



そう言って鍵と地図を渡された



マスター「もうここには来ない方がいい!じゃあな、ゼオ」



そう言ってマスターはどこかへ行ってしまった

俺も渡された地図を見ながら貸してもらった部屋へ向かった



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