「村雨さん、そろそろ論文一本書けそうじゃない？　あんたの生態について」

　トマトもぐもぐタイムのことを志保さんに話すと、何故か呆れた目でそう言われた。

　ふおお！

「夏ですからね！　もう思う存分、わたしを自由研究して、発表ポスター作って、社内発表していただいて構わないんですけど！」

「落ち着け。変人珍獣枠に村雨さんを含めてやるな」

　私が振ったのが悪かったわと、志保さんは頭を抱えてしまった。

　今日は無事に弁当も作れたし、ちゃんと昼休憩に志保さんとお昼食べられているのに、どうしてこんなことに。

「主にあんたのせいだから。しかし、弁当もトマト塗れとは。ダイエットでもしてるの？」

「……家にいっぱいあるだけです」

　この時期は。

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