「なるほど。で、結局ホースバンドがあれば事足りたっすね」

　わが自慢の備品たるホースバンド君で解決を見た蛇口に例のホースが繋がれている。

　鳥生君が来てから暫く志保さんは恐縮していたけれど、初見だったというノギスには興味津々のご様子。

　正確には、それを説明している鳥生君にかなあ。

　いやはや、春でございます。今絶賛夏だけど。

　わたしがホースバンドを取りに行っている間に和やかな雰囲気になった二人。

　もう勢いで付き合っちゃえばいいのに。夏ですし、そのまま車で青空広がる岬にドライブゴーですよ。

　ふと志保さんと目が合った。ロパクで何か言ってくる。なになに。

「誤解するな。私はイケメンが好きなの」

　え、鳥生君もイケメンですぞ？

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい