Day14「さやかな」
「村雨先輩。ノギス持っていくっすよ」
鳥生君の声に顔を上げた。
ノギス? 何でまた。
「今里さんから連絡来まして。
宝生というと事務の子か。彼女と一緒にいるところを昼休憩時に何度か見かけたが、業務中は珍しい気がする。
そもそも彼女は何で今事務の子と一緒に。
「村雨先輩、疑問が全部顔に出てるっす。分かりやすいっすね」
「茶化さないでください。気難しいただのおっさんに対して」
「まあ確かに今里さんの方が分かりやすいっす」
分かりやすい? 理解不能の珍獣が?
「村雨先輩、だから顔。顔に出てますって。ともかくノギスの謎だけは明らかにしてくるっすよ。あ、何なら村雨先輩が行きます?」
「断固遠慮します」
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