第4話 ルナシティ脱出作戦

クリスタルエアは、ネメシス帝国との戦いで消耗した物資を補給するため、月の基地ルナシティに立ち寄ることを決定した。ルナシティはセレスティア防衛軍の重要な補給拠点であり、戦略的にも重要な基地である。クリスタルエアのクルーたちは、ルナシティでの短期間の休息と補給を期待していた。


「ルナシティに到着しました。これから補給を開始します。」オペレーターが報告する。


「了解。補給が終わるまで、クルーには休息を取らせて。」ベリンダ・サンシャイン艦長は指示を出した。


「はい、艦長。」


しかし、ルナシティに到着したクリスタルエアは、基地内部で予期せぬ問題に直面する。ネメシス帝国のスパイが潜入し、基地のシステムをハッキングして混乱を引き起こしていたのだ。基地の防衛システムが誤作動し、内部でパニックが発生した。


「警報!基地内部で異常が発生しました!」オペレーターが緊急報告をする。


「何が起こった?」ベリンダが質問する。


「ネメシス帝国のスパイが基地内部に潜入しているようです。システムがハッキングされ、防衛システムが暴走しています。」


「まずい…」ベリンダは即座に対応を指示した。「全クルーに緊急出動を命じます。アリス、サラ、カレン、ハンナ、リリィ、君たちも準備してくれ。」


アリス・レインボーと彼女の仲間たちは、ガーディアンをはじめとするバトルメカで基地内部の安全を確保しつつ、ネメシス帝国のスパイを追跡する任務を与えられる。サラ・スカイのセラフィム、カレン・ムーンのシャドウファング、ハンナ・シャインのブライトスター、リリィ・ブロッサムのブレイズフィールドが次々に出撃し、基地内部での戦闘が繰り広げられる。


「アリス、気をつけて。何かおかしいわ…」サラが通信で警告する。


「分かった、サラ。みんなも注意して。」アリスはガーディアンを操作しながら応じた。


その時、アリスの視界に見覚えのないバトルメカが映り込んだ。敵の中には、ネメシス帝国のエースパイロット、シャルロット・スターライトがいた。シャルロットはアリスにとって初めて対峙する強敵であった。


「こちらシャルロット・スターライト、ネメシス帝国のエースパイロットです。貴方がアリス・レインボーですね?よろしくお願いします。」シャルロットが冷ややかに笑った。


「あなたがシャルロット?聞いたことがあるわ。でも、ここで何をしているの?」アリスは問いかけた。


「私の任務はこの基地を混乱に陥れること。それが達成されるまでは、貴方たちを止める。」シャルロットは冷酷に返した。


「そうはさせない!私たちはこの基地を守るために戦うんだ!」アリスはガーディアンを操作し、シャルロットに向かって突進した。


シャルロットのバトルメカ「ナイトメア」は、黒と紫を基調とした威圧的なデザインで、鋭利な刃物のようなアームを持っていた。アリスとシャルロットは基地内部で激しい戦闘を繰り広げた。


「アリス、私が援護する!」サラがセラフィムを操縦し、シャルロットの攻撃を防ごうとした。


「ありがとう、サラ。でも、これは私の戦いでもある。」アリスは冷静に応じた。


「あなたがどれほどの力を持っているのか、見せてもらいましょう。」シャルロットが挑発した。


「私は絶対に負けない!」アリスはビームライフルを発射し、シャルロットのナイトメアに攻撃を仕掛けた。


シャルロットは巧みに攻撃をかわし、反撃に出た。「その自信、いつまで持つか見ものね。」


二人のバトルは白熱し、周囲の施設が次々と破壊されていった。基地のシステムがさらに混乱に陥り、内部の状況は悪化の一途をたどった。


「アリス、時間がない!早く脱出しないと基地が崩壊する!」ベリンダが緊急通信を入れた。


「分かりました、ベリンダさん。」アリスは戦闘を続けながら応じた。「シャルロット、これで終わりにしましょう。」


「そうね、決着をつける時が来たわ。」シャルロットがナイトメアを操縦し、最後の攻撃に備えた。


アリスはガーディアンの全エネルギーを集中し、ビームキャノンを発射した。シャルロットも同時に攻撃を仕掛け、二人のビームが激突した。激しい閃光が走り、周囲の空間が揺れ動いた。


「やった…これで終わりよ、シャルロット。」アリスは息を切らしながら呟いた。


「今回は貴方の勝ちのようですね。でも、これで終わりじゃない。また会いましょう、アリス。」シャルロットはナイトメアを撤退させた。


「みんな、脱出準備!」ベリンダが全クルーに命じた。


アリスたちは急いでルナシティから脱出し、クリスタルエアに戻った。基地の崩壊が迫る中、クリスタルエアはギリギリのタイミングでルナシティを離れ、次の任務地へと向かった。


「アリス、みんな無事でよかった。」サラが安堵の表情で言った。


「ありがとう、サラ。みんなの協力があったからこそ、脱出できたんだ。」アリスは微笑んだ。


「次はもっと厳しい戦いが待っているかもしれない。でも、私たちは負けないわ。」カレンが決意を新たにした。


「そうだね、未来を守るために頑張ろう!」ハンナが力強く言った。


「絶対に諦めない。私たちの戦いは続く。」リリィが意気込んだ。


アリスたちの戦いは、さらに厳しいものとなっていく。しかし、仲間たちの絆と協力の力を信じて、彼女たちは未来を守るために戦い続けるのだった。

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