第二部
第26話「配属発表・新しい日々の始まり!」
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TYPE_ERR: 52
},......
2021年4月22日 午前10時58分。
東京・三田 フューカインド本社 20階・取締役会議室。
選ばれし者しか入ることのできない取締役会議室。
他の会議室とは違う厚手のカーペットが敷かれた部屋の中央には大理石の分厚い円卓が置かれ、第一席から第十席までが座っている。彼らの上にはクリスタルガラスで作られた王冠のようなシャンデリアから聖なる光が降り注いでいた。
光が照らすのは、円卓、取締役員、そして……
羽坂友菜の写真。
「で、最後の一人だが……」
役員の一人の言葉に第十席の鷲山銀華は立ち上がる。
「いま一度、再考すべきではないでしょうか。彼女は〈四次研修〉で執行役員と円卓決議を行うという前代未聞の行いをしました。彼女を正社員にするということは……」
「なに、ギンカ。もしかして口喧嘩で負けたこと、そんなに根に持ってるの?」
少し離れた席にいる大柄の女性の言葉に、銀華は色白の顔を真っ赤にさせた。
「そ、そんなつもりは……」
たじろぐ彼の隣で手が上がる。
「じゃあ俺が引き取ろうか。俺のところには渡邉さんもいるからな」
部屋はしんとなった。この発言者が忌み嫌われているからではない。皆、彼の提案に無言で賛成の意を示しているのだ。
「異論はないようですね」
進行の言葉に第十席は無言で席についた。もちろん不機嫌そうに。
「では、社長」と進行は隣に座る代表取締役に声をかけた。三十代の若手社長は進行に声をかけられると目をパチクリさせる。
「ん? 終わった?」
「はい、終わりました」
「そっか。じゃあ解散で!」
そんな軽すぎる挨拶で取締役員たちは各々立ち上がると、会議室をあとにした。
***
2021年5月10日 午前8時45分。
東京・三田 フューカインド本社 10階・オープンスペース。
配属部署が決定して初めての出勤日だ。友菜と茉莉乃は本社の一階で待ち合わせすると、配属先である「戦略事業本部」へ向かった。
10階のフロアにはいくつかの部署が入っており、それぞれガラス板によって仕切られている。
その間を通り抜けるオープンスペースには大都会を見渡せる等身大の窓が取り付けられており、木目調の天井の下には立方体の椅子と丸テーブルを組み合わせた打ち合わせスペースやコーヒーマシーンが備え付けられたカウンター、さらにはソファやランニングマシーン、ビリヤード台まで備え付けられていた。今は朝方のため人はまばらだが、午後には多くの人でごった返すという。
「それにしても戦略事業本部って取締役直属の部署でしょ、一体どんなことをするんだろう〜」
オープンスペースを歩きながら茉莉乃は言う。
「会社説明ではそんなに詳しく紹介されなかったよね」
相槌を打つ友菜の心拍数は高止まりしていた。
戦略事業本部。
彼女が生前(詳しくは違うのだが、まどろっこしいので生前ということにする)所属していた部署が「戦略事業部」と名前が少し似通っていた。
残業が美徳とされ、社会に放り出された新人をいたぶっていた戦略事業部。超スーパーホワイト企業であるこの世界のフューカインドでそんな悪辣部署は生まれないと信じたいが、世界は往々にして飛び込んでみないと見えないものがある(セヴァインに聞けばよかったな、と思ったのは翌日のことだった)。
「大丈夫、ゆなっち?」
茉莉乃が顔を覗き込んできたので、友菜は「大丈夫、大丈夫」とはにかんで見せた。
戦略事業本部は10階フロアの奥の方にオフィスを構えていた。
一目見ただけで他の部署と違うことは分かった。オフィスを囲むガラス板は全て磨りガラスになっており、内部が見えないようになっていた。光の具合から中に数名いることは把握できるが、それ以上のことはわからない。
始業開始十分前。
友菜と茉莉乃は互いに顔を見合わせるとノックを三回行い、磨りガラスのドアを開けた。
そこには地獄が広がっていた。
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