第33話 僕はアイドルのイベントに参加した。

 中々彼女が出来ない苛立ちと欲求不満で、風俗通いとジュニアアイドルの応援に熱が入る。31歳の夏、僕が応援しているアイドルグループ「ナナイロレインボー」が東京でイベントを開催するので参加してみた。ララちゃん、ココちゃん、ノノちゃん、モモちゃんの小中学生の女の子4人グループで、一生懸命に歌い、振付けも頑張って覚え、彼女達の必死な姿に心を打たれた。僕以外にもファンが多く、うちわや缶バッチといった少額のグッズはよく売れ、ロゴ入りのオリジナルTシャツやタオルもある。今回はファン感謝祭のようなキャンプイベントで、僕は初参加だが今回で3年目らしい。


 事前に公式ホームページから参加申込をして、集合日時に東京駅近くの指定された場所に行くと、大きな貸切バスが1台停まっていて乗り合いでイベント会場となるキャンプ場まで送迎してくれた。30代~50代と思われる20人のファンがキャンプ場に到着すると、アイドル4人が一人一人握手をして出迎えてくれた。僕は実物と会うのは初めてだし、推しのララちゃんと握手できたのは嬉しかった。穢れ無い小さくて柔らかい手と可愛い笑顔で僕を会場に迎え入れてくれた。

 全員が会場入りすると早速バーベキューイベントだ。アイドルとファンが4つの班に分かれてバーベキューの準備を始める。班割りはアイドル1人とその子のファン5人で作られ、分業して調理をした。古参のファンと思われるおじさんが女の子の前でいいところを見せようと張り切って火を起こし、別のおじさんが「ほら、こっちも見てごらん」と得意気に野菜を切って見せる。おじさん達がアピール合戦をしている間、僕は何をして良いか分からずオロオロしていただけだったが、僕達はララちゃんを囲んで楽しく食事し、お腹を満たした。

 夕食の後は、キャンプ場併設の体育館みたいな建物で「ナナイロレインボー」のミニコンサートだ。コンサート前のグッズ販売では、イベント限定グッズが並んでおり、特にコンサートでも使いやすい限定デザインのタオルはどんどん売れていった。僕も負けじと限定タオルと「RARA」と名前が入った応援用のうちわを保管用とすぐ使う用で2つずつ購入した。グリーンのスタッフジャンパーを着た女バイトに「声が小さくてよく聞こえないんですけど」と2度ほど聞き直されたがやっと購入ができた。女バイトは僕達を気持ち悪そうに顔をしかめながら接客していたのに腹が立ったが、美人だったので許してあげた。他のファンもバイトの接客態度に目くじら立てず、一心不乱に限定グッズを物色している。


 定刻になり「ナナイロレインボー」のミニコンサートが始まった。初めて彼女たちの生歌を聞いたがハアハア息を切らせながらダンスし、一生懸命に歌ってくれた。僕達も所々一緒に歌ったり、古参のファンは振付を完コピして一緒に踊っていた。高校を卒業してから体育の授業が無くなり、僕が汗をかくと言えば自転車を大急ぎでこぐとか気温が高い時だけで、たまに汗をかくとアンモニア臭が強い粘り気がある汗をかくのだが、ここに集まっているおじさん達も多分同じで、ファンが集まっている周りはツーンとキツイ匂いがした。しかし、アイドルの熱意とファンの熱気がお互いに会場の雰囲気を盛り上げる大満足の90分間で、わざわざ新幹線で東京まで来た甲斐があった。

 コンサート終了後は熱気が冷めやらぬ会場で、まずは全員で集合写真を撮り、さらにアイドル一人一人とその推しファンに分かれて個別に撮影会に続く。体育館内に簡易のパーティションで区切られたブースを作り、その中でファン一人当たり3分間の時間が与えられ、アイドルと1対1で自由に写真を撮ることが出来る。僕はララちゃんのブースに並んだ。

 「今日は来てくれてありがとうございました。たぶん初めてですよね。なんて呼んだらいいですか?」ララちゃんは中学生なのにしっかりしている。ステージ衣装を着て汗だくになっているこの子が普段は制服を着て通学しているというのだから驚きだ。

 「じゃあイクヤで。」大勢の前だと緊張するが1対1なら普通に声が出る。しかも相手は年下の女の子だ。

 「イクヤさん。一緒に写真撮ってもらいましょ。」

 「そうだね。」ファンを見下す態度の例の美人バイトにスマホを渡して、僕とララちゃんの写真を撮ってもらった。僕が物販で買ったタオルを首から掛けているのにララちゃんは気づいてくれて、

 「イクヤさん、ララの限定タオル買ってくれたんだね。ありがとう。」

 「うん。ララちゃん、コンサートですごくカッコよかったよ。…こっちは保管用で使ってないから少し汗を拭く?」

 「ありがとう。ちょっと借ります。」ララちゃんは僕が鞄から差し出した未使用のタオルでポンポンと汗を拭いた。僕は誰かに止められない内にサッとララちゃんが使ったタオルを返してもらい、何食わぬ顔で鞄にしまった。

 「何かポーズの希望とかありますか?」

 「前の人はお姫様だっこをしていたけど、僕は力持ちじゃないから背中におんぶをしてあげるよ。」

 「おんぶですか?いいですよ。」僕が背中に乗りやすいように屈むとララちゃんは背中から腕を回して僕に乗った。僕は手でララちゃんの太腿を下から支えているが、中学生だから軽い。おんぶをすると、ステージ衣装がスカートだからやわらかい生足を触れているし、背中には衣装越しだが小さな膨らみを感じた。ララちゃんの顔は僕の左肩にあり、息遣いや「キャハハハ」という可愛い笑い声が耳元で聞こえ、少しだけ汗の匂いもした。

 「写真お願いしまーす。」とおんぶをしたまま僕がスタッフに言うと、例の美人バイトは僕を睨みつけていて、中年のおばさんスタッフに何やら不満を言っているようだったが、結局は写真を撮ってくれた。

 個別撮影の3分間を使い切り、ララちゃんは最後に「イクヤさん今日はありがとうございました。」と言って握手をしてくれた。サービス精神が高い子でますます応援したくなった。


 個別撮影会の後は、アイドルもファンも宿泊棟のそれぞれ割り振られた個室で眠る。僕は指定された部屋に入ると真っ先にララちゃんが使ったタオルを取り出し匂いを嗅いだ。残念ながら汗の匂いはあまりせず、ほのかに湿り気を感じるくらいだ。本当なら顔に押し付けたり、汗を拭いた箇所を舐めたりしたいが、僕の皮脂や唾液を不必要に付けてしまってはオカズの価値が下がるので我慢した。

 次にスマホを取り出し、美人バイトに撮ってもらったララちゃんとのツーショット写真を確認してみると、嫌々撮っていたくせに上手く撮れている。ブレていたらクレームを入れてやろうと思っていたが、ブレたり枠から切れる等の変な画像は無かった。おんぶ画像を見返しながらララちゃんの息遣いや匂い、太ももの感触、背中で感じた重みを思い出す。僕は我慢できなくなってズボンとパンツを下ろしてチンチンをポロンと出し、ララちゃんが僕に処女を捧げてくれる妄想をしながらオナニーを始めた。立ったまま左手にスマホを持って、右手で自分のチンチンをしごく自分の姿が鏡に映っている。

 「ナナイロレインボー」のファンは、ハゲやデブで、頭も悪そうな気持ち悪いおじさんばかりだが、ララちゃん推しの中で僕は真面目で知的なエリートで、まだ31歳と若手の方だ。ララちゃんは他のメンバーとは違う高レベルのファンがいる事を誇りに思い、この僕に色々と教えてもらいたいと思ってくれる。僕はララちゃんをこの個室に招き入れて、ステージ衣装の背中のチャックを下ろして脱がし、アイドルという呪縛から解放してあげる。一人の中学生に戻ったララちゃんが「早く大人になりたい」と僕に甘えてくるので、ララちゃんの学生らしい簡素なブラとパンツを脱がせて後ろから抱きしめ、ピンクの乳首とまだ毛が生えそろっていないアソコを指で優しく刺激してあげる。しばらくするとララちゃんが「なんかムズムズ変な感覚がする」と目を潤ませるので、僕も全裸になり勃起したチンチンを見せてあげる。

 「すごい。大きい。」

 「ララちゃんもパパの風呂上りとかに見た事あるだろ?」

 「でも、パパのはピーンと立ってなかったよ。」無邪気に笑っている

 「大人が愛し合う時はこんな風にチンチンが大きく硬くなるんだよ。」

 「イクヤさんはララのこと愛してくれるんですか?」

 「もちろんだよ。ララちゃんを大人にするのもファンの務めだ。」

 「嬉しい。ねえイクヤさん、早くして。」

 「わかった。僕が優しく教えてあげるから怖がらないで。」

 「はい。ララはイクヤさんに教えてもらって、綺麗な大人になるね。」

 ララちゃんを仰向けに寝させてしっかりと腰を掴み、正常位で僕のチンチンをゆっくりねじ込む。僕のチンチンがララちゃんの穴をメリメリと押し広げながら中に入り、リング状の膜を突き破る感触を想像した。興奮が最高潮に達してそのまま射精すると、リアルの世界では飛び出た液体が姿見鏡にかかり、幾筋かに別れて滴り落ちていった。僕はオナニーの心地よい疲労感で後始末やシャワーを浴びるのも面倒になり、チンチンを露出したそのままの姿でベッドで眠った。翌朝に掃除や入浴をするつもりだった。


 ドンドン、ドンドンと扉を叩く音で目が覚めた。慌てて時計を見ると朝9時30分を過ぎていて寝坊だ。扉を開けると男性バイトが立っていて「出発の時間ですよ」と教えてくれた。鞄に荷物を押し込んで昨日と同じ服装のまますぐに部屋を出た。

僕がバスに乗り込むとすぐに出発で、アイドルにバスから手を振りながらキャンプ場を後にした。

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