第31話 僕は高校の後輩と遊んだ。

 信也が電話をくれたのは30歳になった年の紅葉が散った頃だ。

 「駅近くの「もっとポット」って弁当屋を知ってるでしょ?」

 「うん。買いに行った事がある。」

 「「finder」のデータに引っかかったんだけど、そこの弁当屋で働いている志野って女店員が風俗店でも働いてるよ。兄さんと同じ国栖高校の後輩だから遊んでみたら面白いんじゃない?」

 「ホントに?」

 「後でメール送るよ。」

 「ありがとう。行ってみる。」

 信也からのメールによると志野さんは、キタのホテヘル「エモい女学園」でAkariと言う名前で働いているらしい。メールに貼り付けてあった「シティエデン」のリンクを押すと18歳で156cm、B82W58H88というプロフィールがあった。口元をモザイクで隠した画像ではショートカットで少し色黒だった。たぶん英語科ではなく普通科卒業で、運動が得意な方の子だろう。信也は「シティエデン」の風俗嬢データを今も次々と「finder」に読み込ませているので、たまたま実家の近く監視カメラ等に侵入した時にAkariちゃん=志野明美(シノ アケミ)を見つけたのだろう。可愛い風俗嬢を見つけて正体を暴くのは興奮するが、普段自分の生活圏ですれ違っているかもしれない女子の中に実は風俗で働いている女子がいて、お金を払えばその子の胸を触ったり、フェラをしてもらったり出来るとしたらもっと興奮するだろう。風俗嬢ありきでその正体を調べるのではなく、今回は“逆引き”で身近な人の中に風俗で働いている奴を見つけた点が意義深い。新しい取り組みだ。

 僕は次の土曜日のお昼に例の「もっとポット」に行き、唐揚げ弁当を買ってみた。お昼時だったからか中々の繁盛店で、注文の行列ができて、店内には丸椅子に座って弁当が出来るのを待っている人もいた。僕も弁当が出来るのを待っている間、カウンターでテキパキと会計や弁当を渡している店員を見ていると、その中に「志野」の名札を付けた女性がいた。明るくて元気溌剌な子だ。僕は家に戻ってから「エモい女学園」のホームページでAkariちゃんの出勤日を調べて予約した。出勤日は週1くらいだが稀に土日に出ている時もあり、運よく次週の日曜日に予約が取れた。


 キタのホテヘル「エモい女学園」で受付を済ませる。Akariちゃんは基本のプレイだけではなく「コスプレ」と「顔射」も可能だったので、オプションで付けてみた。事前に予約をしていたので手続きはスムーズに終わった。

 少しだけ待合室で待たされたがすぐに案内があり、Akariちゃんと対面する。服装は違うが弁当屋で見た志野さんだった。あちらは僕を先週土曜日に来店した客だと気づいていない。あれだけたくさん来客があれば余程の常連じゃない限り顔を覚えられないだろう。

 お店が提携していると思われるラブホテルの部屋に入り、早速プレイ開始だ。二人ともさっさと服を脱いで一緒にシャワーを浴びる。

 「Akariちゃんいい身体しているね。何か運動しているの?」

 「学生時代に水泳をしていました。」

 「へえー、何かガッチリしていてスポーツ選手って感じがするよ。」

 「女の子らしくない身体ですいません。」

 「いやいや、たまにはそういうタイプの子も良いなあと思って指名したんだ。」

 「ありがとうございます。長い時間で指名をいただいたので、喜んでもらえるように頑張ります。」

 Akariちゃんは体育会系のノリで明るくテキパキと身体を洗って流してくれた。高校時代に見ていたが、この手の人間は年上や先輩の言う事は絶対聞くし、うちの高校は性に奔放だったのでAkariちゃんもきっと経験豊富だろう。僕も色々と恥ずかしい事を命令してAkariちゃんの身体を堪能するとしよう。


 二人ともシャワーと歯磨きを終えてベッドにあがる。僕は全裸だがAkariちゃんは白ブラウスにグレーのブレザー姿だ。うちの高校の制服とはデザインも色も違うがAkariちゃんは女子高生そのものだった。Akariちゃんを仰向けに寝かせてブレザーの前開きのボタンを外し、白ブラウスのボタンも外し前をはだける。学生らしいシンプルな薄紫のブラの膨らみと引き締まった腹筋が露わになった。ブラのカップと乳房の間に人差し指を滑り込ませ乳首を掻き出すように刺激してやるとAkariちゃんは恥ずかしそうに微笑んだので、ブラを下から捲り上げて片方に吸い付き、もう片方は指で乳首を摘まんであげた。全体的に筋肉質でがっちりした体だが乳房は柔らかい。その先端の乳首が固く立っているので気持ち良いのだろう。

 次はブレザーのスカートを捲り上げ、スカートの裾を腰回りに押し込んで降りてこないようにした。パンティも薄紫色でシンプルなデザインで、こちらはすぐに脱がせる。色違い上下セットのお徳用5組x千円とかで購入したものかもしれない。Akariちゃんは足を真っ直ぐ伸ばしてくれてパンティを脱がすのに協力的だった。毛の密度は濃いが手入れがされている陰毛と割れ目を指でなぞってあげると薄っすら濡れてきた。Akariちゃんは反応が良い。

 「Akariちゃん敏感だね。」

 「はい。おじさんもっと触ってください。」僕が風俗店に行くと、前までは普通に「お兄さん」と呼んでくれる嬢ばかりだったが、最近は「おじさん」と呼ぶ子もチラホラ出てきた。歳を取ったことを実感する。

 「おじさんはやめてよ。…せっかくコスプレしているんだし『先輩』はどうかな?学生同士みたいだろ。」

 「分かりました先輩。」

 「じゃあ身体を起こしてキスしようか。僕も胸をいっぱい触ってあげるから。」

 「はい、イクヤ先輩。」Akariちゃんは上半身を起こして僕と向かい合うように座りキスをしてくれた。少し厚めの唇が柔らかい。

 「いいねえ、ディープキスも頼むよ。」

 「ディープですか、分かりました。」Akariちゃんは一瞬躊躇った後エイッと吹っ切るように舌を僕の口の中へ入れてきて勢いよく暴れ回った。僕はAkariちゃんの胸を揉みながら舌の動きを楽しむ。フェラが楽しみだ。

 「ねえAkariちゃん、お互いに顔の舐め合いっこをしようか。」Akariちゃんがギョッとした顔をしたので「嫌?」と問うと、「いいえ」と答えてくれたので僕はAkariちゃんの顔を抱き寄せAkariちゃんのを舐め始めた。僕は相手の口の周り中心に舐めまわした後、「次はAkariちゃんの番」と言って相手にも舐めてもらった。二人ともお互いの唾液で顔がベタベタになり、僕が好きな唾の匂いが強くした。

 「そろそろフェラでイカせてもらおうかな。「顔射」のオプションを頼んでおいたけど良いよね。」

 「はい。」

 「じゃあ僕はベッドの淵に腰かけて座るから、Akariちゃんは床に跪いてしてもらってもいい?」

 「分かりました先輩。」Akariちゃんはベッドから降りて僕の足の間に膝をついて座りチンポを咥えてくれる。

 「咥えたままブラウスだけ脱げ。」というとAkariちゃんは言われたとおりブラウスを脱いで横に丸めて置いた。上から見ると少し色黒な上半身に薄紫色のブラだけで、下半身はスカートが広がっている。これは高校時代に教員室で菅野先生と弾地さんがやっていた事の再現だ。今にして思えばあのクソ教師はこんなに美味しい思いをしていたのだ。当時30代男性教師が、自分が顧問をしている部活の現役女子高生にフェラをさせていたのだから最高に興奮しただろう。あの時は僕が邪魔をしたからフェラ止まりだったが、普段はセックスもしていたに違いない。Akariちゃんは僕の竿に両手を添えてショートカットの頭を小刻みに上下に動かしている。期待した通り上手だ。

 「うまいね~Akariちゃん。イキそうだよ。」しばらくして僕が話しかけると、口の上下を止めて舌で舐めながらこちらを見上げてくる。

 「口を離して目を瞑って「お願いします先輩」って言ってもらえるかな。」

 Akariちゃんがコクリと頷き、床に正座して覚悟を決めたようにギュッと目を瞑り「おねがいします!先輩」と言ってくれた後、ちゃんと精液が顔に届くように僕は立ち上がってAkariちゃんに近づいてから自分の右手でスパートをかけてAkariちゃんに顔射した。精液は主に眉間や頬にかかり、一部は顎を伝って滴りスカートの上に落ちた。出し終わった亀頭をAkariちゃんの口に何度かこすり付けて液を拭き取っていると、何を勘違いしたのかAkariちゃんが再度口に咥えてくれて、口の中で竿や亀頭の液体を舌で拭き取り、亀頭に残っていた液を吸い出してくれた。誰に教えてもらったのか知らないが、よく躾されている。Akariちゃんの手にティッシュを数枚渡してやると自分で顔を拭って「イクヤ先輩、早くシャワーを浴び直しましょう」と言ってくれた。


 体を洗ってもらったり洗い流したりしながら。

 「Akariちゃんって身体は敏感だしフェラも上手だし、学生時代モテたでしょ?」

 「いえいえ私なんか…。付き合ったのは3人だけですし。」

 「へえ~、それだけであんなに上手になるの。…本当に3人だけしか男を知らないの?ここだけの秘密で教えてよ~。」

 「え~。……実は、部活で先輩や後輩とも…。」

 「やっぱり。」

 「私って感じやすくてよく濡れるから、男子に「練習させてくれ」ってお願いされる事が多かったんです。それで胸とか触らせてあげてたら気持ち良くなっちゃって、その流れでって感じです。」

 「フェラは?彼氏におしえてもらったの?」

 「いいえ。最初は高1の時に部活の先輩に教えてもらって、それから色々と練習しました。」

 「色々って先輩や後輩のチンチンで練習したの?」

 「ええ、まあ。それでも経験人数は40人くらいですよ。」Akariちゃんは照れ笑いしながら答えた。

 「じゃあ彼氏以外ともフェラやセックスしたんだ。青春だね~。僕も学生時代を思い出すよ。」

 「イクヤ先輩も学生時代にたくさん遊んだんですか?私、顔の舐め合いっこしたのは初めてでした。」

 「遊んだよ~。僕も教室や保健室でよくやったなあ~。」もちろん嘘だ。

 「ああ、やっぱりどこの学校でも一緒なんですね。うちの高校でも教室や保健室でみんなやってました。」Akariちゃんは僕も国栖高校の卒業生ということを知らない。

 「Akariちゃんは高校卒業して大学生?」

 「いいえ。私、頭悪いし不況だからアルバイトです。イクヤ先輩は社会人ですよね。どこから来てくれたんですか?」

 「ああ、働いているよ。今日は西宮から来たんだ。分かるかな?」

 「分かりますよ。おっしゃれなお店がたくさんあって、住みやすいって噂の所ですよね。羨ましいなあ。…私、歯も磨きますので先に身体を拭いて部屋に戻っていてください。」Akariちゃんはちょうど二人とも身体を洗い流したところで話を打ち切り、僕に部屋に戻るよう促した。

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