第27話 僕は“半”素人童貞になった。
僕が26歳の年。同級生苦道さんの失踪から約5年、泡知さんの離婚から約4年、汚黒くんが遠くへ転居してから約1年が経ち、もうみんな苦道さんの情報交換で連絡を取り合うことがなくなり、誰も口には出さないが諦めて、忘れていった。
僕達が婚約破棄と会社のクビに陥れた泡知さんは、その後派遣で仕事にありつき、細々と食いつないでいるようだ。あと、僕が3回生の時にイジメ画像をネタに“ゆすり”をしてきた酷本さんと墓野くんだが、酷本さんの方はデジカメや画像フォルダーが突如消えたことで「何かおかしい」と警戒し、泡知さんの時に画像を暴露されたメモリーカードの持ち主に恐怖している。
墓野くんは専門学校卒業後も就職が決まらず、結局親に金を無心して車の免許を取得し、介護福祉施設の送迎運転手の職にありついたようだ。ただ面白くないのは、墓野くんがその介護施設で働く女から交際を申し込まれて結婚が近いという事だ。僕を何度も蹴り、投げ倒し、腕をねじって床に押さえつけた墓野くんが、楽しい結婚式を夢見ているらしい。ワイルドな風貌で高校時代も女子から人気があった墓野くんだが、ただのバカで低所得な底辺男だ。その女性はきっと騙されているのだ。
僕は「クレイジータートル」のみんなにお願いして復讐を手伝ってもらった。高校時代墓野くんは、逃げようとする僕を捕まえて押し倒し、土下座させたり、殴る蹴るの暴行をしたとメンバーのみんなに過去の惨状を訴えると、青くんを中心に協力を申し出てくれた。復讐内容も「同じような事をやり返せばいい」と言って面白いアイデアを聞かせてくれた。
「bug」と「finder」で墓野くんの行動を調べると、週末や休日デートの後に車でインターチェンジ近くのラブホテルに行くことが多いと分かった。どのホテルを使うかは様々で決まっていないようだが、ほぼ毎週どこかのホテルで休憩や宿泊をしている。僕達は墓野くん達が入ったホテルを襲撃することにした。
「bug」で二人が入ったラブホテルを特定し、僕、信也、多見子さん、青くん、白くんの5人で同じホテルの別部屋に入った。「bug」で墓野くんがいる部屋を割り出し、信也と青くん、白くんの3人が目出し帽を被って先に出て、僕と多見子さんは部屋に残った。信也が部屋の電子ロックを不思議な機械を使って解除して侵入し、墓野くんとその彼女の口を塞いで黙らせる。女の方はキャーキャー騒ぐだけなので問題ないが、抵抗してきた墓野くんには青くん白くんの二人がかりで押さえつけ、目隠しをし、タオルを口に詰め、手足を縛った。それでも墓野くんはバタバタ暴れるので腹や足を蹴りダメージを与えた。この様子は信也が身に着けている小型カメラで僕と多見子さんも見ることができる。
「できるだけ手荒な事はしたくないので、二人とも大人しく言う事を聞いてください。」信也が二人を宥める。女は涙目で頷き、墓野くんは「フガフガ」言っている。そして「xxx号室へどうぞ」と僕に電話が入り、僕も目出し帽をかぶって墓野くん達の部屋へ急いだ。
僕が部屋に入ると女はタオルを口に噛まされたままベッドに腰かけて座り、墓野くんは目隠しと口を塞いだ上、縛られて床に転がされている。ここからは信也が小声で女とだけ話す。僕には「最小限女としかしゃべるな」と言い、青くん、白くんは「何もしゃべらないように」と事前に言われている。
「芋村亜紀さんで良かったですよね?」どうして名前を知っているの?と眉間にシワをよせたが、女は頷く。
「これから俺が言う事に全て従ってください。従わない場合は彼が痛い目にあいます。いいですね。」芋村さんが再度頷く。
「では、服を全て脱いでベッドに寝てください。」芋村さんは驚いた表情で首を横に振り、信也を睨みつける。信也が再度「全部脱げ」と言っても首を振った。信也は“やれやれ”といった感じで、無言のまま拳を白くんの方へ突き出すと、白くんと青くんが床に転がっている墓野くんの上半身を蹴ったり顔や頭をガシガシ踏んだりして痛めつける。芋村さんは驚いて「アエエー」と信也の腕を掴んで何度も首を縦に振った。
「俺が言っている意味が分かりましたよね。」芋村さんは頷き自分で服も下着も何もかも脱いだ。ここで僕も全て脱いでスタンバイする。僕が脱ぐのを見て芋村さんの方もこれから何をされるのか察したのだろう、涙を浮かべながらベッドに横たわった。僕は芋村さんと同じベッドに入り犯す。
芋村さんは、普段は介護士として老人の食事のケアや身の回りのお世話をしてあげている心優しい子で、お世辞にも美人とは言えないカエル顔だが、ショートカットで中肉中背の体には推定Bカップの柔らかい胸があり、僕が揉んでやると手で隠し、体を捩って俯せになった。僕は構わず後ろから背中やうなじに手や舌を這わせる。墓野くんも芋村さんもまだ部屋に入ったばかりでプレイを始めてなかったし、シャワーもまだだったのだろう芋村さんの体から病院のような消毒臭がした。うなじから首筋、頬へと縛ってあるタオルが取れないように気を付けながら舌を進めた。手の方は腰からお尻や太ももへと伸ばし撫で回す。芋村さんは身体を固くしてジッと耐えていた。一方、墓野くんはボソボソと信也と芋村さんが何か話をしてるのは分かっても内容までは分からないし、静かになったと思ったら服を脱ぐ音がして不安になっているのだろう。「ハフハッハ?ハハヘ」と何を言っているか分からないが床でジタバタしている。
僕はしばらく芋村さんの背面を遊んだ後、身体を力ずくで仰向けにして正面から襲いかかると、芋村さんは左手で胸を右手で股間を隠し「ここだけはダメ」とでも言いたげだ。しかたないので、まずは手で隠れていない頬やタオルを噛まされて上下に開いている下唇を唾液たっぷりの舌で舐めてあげたら、ギュッと目を瞑って顔だけ横に逸らし、それでも追いかけて今度は上唇を舐めてやった。芋村さんの顔が動くので、芋村さんの低い鼻にも僕の舌が当たったりして結果口周りが僕の唾液でベトベトになり、芋村さんは気持ち悪そうに顔をしかめていた。
「手をどけろ。」僕が小声で言うと芋村さんは涙を流しながら首を横に振った。
「本当にいいの?」と再度確認すると芋村さんは身体を起こし僕に土下座した。僕はこれに構わず信也と同じように拳を白くんの方へ突き出すと墓野くんが再度二人にボコボコにされる。芋村さんは何かの宗教儀式のように正座のまま上半身を起こしたり倒したり、泣きながら何度も土下座してくれた。
「言う事を聞くか?」と再々度確認すると、芋村さんは土下座のまま動かなくなったので、白くんを手招きして墓野くんをベッドそばまで連れて来てもらった。白くんが墓野くんの髪を鷲掴みし、青くんが墓野君の腕を持ち上げ、芋村さんに見えるように引き上げると、瞼は腫れ、鼻が曲がって血が出て、タオルを噛ませている口からも涎と血が垂れていた。
「言う事を聞かないと彼死んじゃうよ。」と芋村さんに教えてあげると、やっと観念したのか泣きながら首を一度だけ大きく縦に振った。僕は一旦ベッドを降りて、脱いだズボンのポケットからコンドームを取り出して装着し、座ったまま泣いている芋村さんを仰向けに寝かせ上から覆いかぶさる。まず、乳首に吸い付き、手で乳房を揉みしだいて感触を楽しんだ後、右手を股間に伸ばし割れ目やクリをなぞって刺激してあげた。芋村さんは濡れていなかったし、弄ってあげても濡れる事は無く、指が小便臭くなっただけだった。気を取り直して身体を起こし、芋村さんの足の間に移動してアソコの位置を確認すると、「フランキンセンス」の女の子のように毛の処理がされていないので、恥丘だけじゃなくアソコの周囲も毛に覆われていたし、入浴前だからか生臭い匂いもする。勃起したチンチンを当てがって一気に押し込もうとすると、芋村さんは痛そうに眉間にシワを寄せ、濡れていないので途中で止まったりもしたが、僕のが小さいのも幸いして無理やり押し込むことができた。風俗嬢以外では初めてのセックスだ。「フランキンセンス」の女の子のように場所さえ分かればスルッと入るのではなく、摩擦抵抗があって引っかかったり、角度を調整する必要があったが、全部入った。僕は「フランキンセンス」でMioちゃんだけではなく様々な嬢に練習させてもらったので、普通に腰を動かして出し入れできるまで練度を高めている。マグロ状態の芋村さんの頬にキスをしたり、乳首を吸ってあげたり休憩を挟みながら、正常位で20分ほど楽しんで果てた。これで僕は童貞だけではなく素人童貞も卒業することができた。でも、相手が処女じゃなかったし、僕の好みの女という訳でもないので、まぁ“半分” 素人童貞といったところかな。ぐふふ。
僕はコンドームを外しチンチン周りや指をティッシュで拭いた後、急いで服を着て多見子さんが残っている部屋へ戻った。使用済みゴムやゴミも別室へ持ち帰った。
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