第21話 僕は新人に教えてあげた。
僕は23歳になる年。大学を卒業し公務員になった。同期入庁の人数は十数人で、倍率は分からないが狭き門だったことがうかがい知れる。新規採用研修を受けて実際に働き出すのだが、中々大変だ。僕は住民課という所で戸籍抄本や住民票等を発行する部署に配属された。新規採用職員ながら窓口に立ち、市民からの依頼に基づいて書類を発行するが、驚くべきはその量の多さだ。連日朝から夕方まで毎日ひっきりなしに人が手続きに訪れる。しかも
「待ち時間が長い、書類の発行が遅い、早くしろ。」
「名前、住所、生年月日はすべて一緒だけど、書類毎に申請書を同じように書く必要があるか?」
「司法書士のxxですが、相続調査でこの名簿30人分の戸籍抄本を1時間以内に発行してほしい。急いでいるんです。」
などクレームや無理難題が絶えない。そして僕は他の職員よりも手際が悪くミスも多い。手数料が300円の書類なのに500円徴収してしまい走って後を追いかけて謝ったり、申請書に2枚発行と書かれていたのに1枚しか発行せず窓口で怒られたりと、「KAZURAYA」でアルバイトをした時のように同僚からも来庁者からも非難轟々だ。初めのうちは新規採用職員だから慣れるまで仕方ないとフォローしてくれた人もいたが、夏を過ぎた辺りから愛想をつかされ「いつになったら仕事を覚えるんだ」等と毎日のように代わる代わる怒られた。僕なりに一生懸命にやっているのだから「そんなに怒らなくても良いのに」と思うが、周囲のイライラは痛いほど伝わってきた。
しかも、なお悪い事に僕は職場にいる30代前半までの女性は全て一通りオナニーのオカズとして妄想で弄んでいたので、女性の先輩や同僚から怒られているのに上の空で、オカズにした事を思い出して勃起していたのだ。口うるさい女先輩を残業中に押し倒す妄想、新婚の美人先輩を僕が寝取る妄想、ホテヘルに行ったらブス同僚がキャストでいて僕のを咥えさせる妄想などで楽しんだが、その女達が目くじら立てて怒り狂っている。その顔を覚えておいてまたオカズにしようと思うとさらに硬くなり、股間の膨らみが大きくなるのだ。女性達は口に出しては言わないが、明らかに僕の勃起に気づいており、これが気持ち悪がられて僕と女性達の人間関係がどんどん悪くなっていった。
こんな僕がストレスを発散する場所が風俗店である。毎週のように土日のどちらかでミナミかキタに出て遊んだ。お店に行く途中、学生時代と同じように難波の「粉もの屋ベア」で腹ごしらえをした。熊が鮭を咥えている木彫りの置物のようなロゴマークのお店で、たこ焼きやお好み焼き、鉄板で焼いた肉串など、安い・旨い・お腹にたまると三拍子揃っているので気に入っている。
「Gmen1919」は在籍する女の子はコロコロと入れ替わるものの、落ち着いた中年店員さんは健在で、受付カウンターに行くと「いらっしゃいませ」と常連客の一人となっている僕に色々と教えてくれる。
「今日は新人の子をどうですか?体験入店中なので最後のハンドサービス以外は触ったり触られたりの接触系オプションはNGですが、いい子ですよ。」
「一応プロフィールを。」
「もちろんです。まだスタッフがここで撮った写真しかありませんが、こちらになります。」Itoちゃん18歳145cm、B83W55H82とあり、顔は純粋そうな可愛い系だが、他の子に比べて明らかに1ランク下だ。採用したのには何か訳があるのではないかと思ったら案の定、
「お客さんはいつも遊んでくれるので特別に教えますけど…。」と店員さんが声を潜める。「この子、処女なんですよ。是非「下半身裸」のオプションを付けて見てあげてください。滅多に見れませんよ~。」
「本当ですか。是非この子でお願いします。」と『処女』という単語を聞き僕は即答した。
「田舎から大阪に出てきたばかりの子で、当然こういうお店も初めてですから優しくしてあげてくださいね。」
店員さんに料金を支払い、店員さんが指定したホテルへ向かった。ちなみに「下半身裸」や「トップレス」は割と高めの金額設定がされているオプションだ。
ホテルで下半身だけシャワーを浴びて待っているとItoちゃんが到着した。写真どおりの子で、店員さんが言っていたように穢れが無い純朴といった感じだ。きっと制服コスプレも似合うだろ。
Itoちゃんはコース時間とオプションの確認をしてくれた後、立ったままオドオドしてどうしようか困っている。体験入店中でまだ慣れていないから段取りも決めていないのだろう。僕は自分で腰に巻いていたバスタオルを外し、チンチンをItoちゃんに見せると、「うわぁ」と言って下を向いてチンチンから目を逸らした。演技なのか天然なのか分からないが反応が面白い。触るのも触られるのもNGで他にやる事が無いから、早速「下半身裸」のオプションをお願いした。Itoちゃんは「初めて付けてもらったオプションなので、思っていたのと違ったらすいません。」と断りを入れてその場で立ったまま自分でスカートの中に手を入れてパンティを脱ぎ、恥ずかしそうにパンティをベッドの枕の下に隠した。
「スカートも脱いでよ。」
「え?スカートもですか?丸見えになっちゃうじゃないですか。」
「そういうオプションでしょ?」
「ちょっとお店に確認しても良いですか?」とItoちゃんが言うので
「どうぞ。」と答えた。店員への電話確認の結果は僕が言うとおりスカートもパンティも脱いだ裸だ。他の子でもやってもらった事があるので分かる。
「わかりました。」とItoちゃんは電話を切ると「イクヤさんの言ったとおりでした。」と恥ずかしそうにスカートをゆっくり脱いだ。下半身裸になったItoちゃんにベッドの上に座るように言い、僕は正面に中腰で立った。
「アソコが見えるように足を広げて。」
「えー本当に?すごい恥ずかしい。」
「見るだけで触ったりしないから。店員さんにも言われているし。」
「見るだけですよ。」Itoちゃんが渋々足を広げて、いよいよ処女のアソコとご対面である。Nozomiちゃんのとは違い色は肌色に近く、ビラビラと言われる突起物も出ていない、陰毛に周囲を覆われたただの割れ目だ。
「Itoちゃん、もっとよく見えるように手で左右に広げてよ。」
「いやです。」
「本当にダメ?」
「だめです。」店員さんが言うとおり滅多にお目にかかれない代物だから奥に隠れている穴をクリアに見たかったが無理強いすることもできない。代わりに股の間に顔を出来るだけ近づけると、仄かな温もりと共に、少しションベン臭い匂いがして生身の女の子とエッチな事をしている実感が湧いた。
「本当に恥ずかしいから、もう離れてもらっても良いですか。」Itoちゃんが勝手にベッドの奥の方へ下がって僕から離れて股間を閉じた。
「綺麗な形のアソコだったよ。恥ずかしがらずに自信を持って。ぐふふ。」元気づけようと思って褒めてあげたが、Itoちゃんは顔をしかめていた。
僕はベッドのすぐそばに立って、ベッドに座っているItoちゃんに手で抜いてもらうことにする。僕のチンポは処女のアソコを初めて見て既に勃起している。
「じゃあ、手でやってもらおうかな。」
「はい。」Itoちゃんは僕の小さいチンチンでも恐る恐る手に取り、先端から垂れてくる透明の液体を気持ち悪そうにティッシュで拭いながら、ゆっくり手を動かし始めた。ローションの要否確認が頭から飛んでいるようだし、ローションも我慢汁も着けずに握っているので、滑らずに竿が若干痛いがそれも初々しくて興奮する。
「Itoちゃん、もっと強く握って。」
「は、はい。でも痛くないんですか?」
「大丈夫だよ。もっと強く速く動かしてもらった方が気持ち良い。」
「えー、本当ですか?」Itoちゃんは戸惑いながらも僕が言うとおり強く握って手を素早くシゴキはじめた。慣れない手つきで一生懸命なのが興奮を高める。
「Itoちゃんいい感じだよ。僕のがピンっと固くなっているでしょ?」
「はい。」
「これが男の気持ちいい証拠だよ。学校で習ったと思うけど、この状態で女の子のアソコに入れて射精すると赤ちゃんができるんだよ。ぐふふ。」
「あの、汚れると困るので出す前に言ってくださいね。」
「分かってるって。僕はこのお店の常連なんだから。」お客の射精で汚れるとは失礼だなと思ったが、嫌々な感じが面白い。Itoちゃんはしばらくの間、無言で左右の手を変えながら僕のをしごいてくれた。
「イキそうだけど、僕が良いと言うまで手を動かし続けてね。」
「え、なに?なんで?」
「いいから言うとおりにして。」Itoちゃんは一旦手を止めてティッシュを丸めて左手に準備した後、右手で僕のを抜いてくれた。Itoちゃんは素直に僕が言ったとおり射精が止まるまで手を動かし続けてくれた。
「ぐふふ。男はねイった直後だけじゃなくて、精子を出ている最中も気持ちいんだよ。だから全部出し終わるまでシゴいてあげると男は喜ぶよ。」優しい僕は新人の女の子にテクニックを教えてあげた。Itoちゃんは知らなかったのだろう「ずっと握っていると、脈打つ感じで動いて怖かったです」と恥ずかしそうに俯きながらティッシュで手を拭き始めた。
僕も仕事中に感じるが、丁寧に優しく、手取り足取り教えてもらわないと新人は分からないのだ。僕が仕事が出来ないのは、僕だけが悪いんじゃなくて周りにも問題があると思っている。時間に余裕があって、同僚がイライラして怒らず、聞きやすい雰囲気であれば僕だって相談や確認をするだろう。話しかけにくい状況を作られた中で、僕がミスったら怒られるのは理不尽だ。だから僕は風俗店で新人に当たった時、常連客の一人として色々とノウハウや経験を教えてあげようと思った。きっと女の子達も喜ぶし、素直で純粋な女の子に教えてあげるのは僕も気分が良い。そしていつか自分の彼女とセックスをする時も、僕が彼女をリードして初めて同士を捧げ合うのだ。
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