第16話 僕はフェチに目覚めた。
次の週、僕は予めIchikaちゃんを電話予約して「Gmen1919」に行った。少し早めにお店に着くようにして、Ichikaちゃんのプロフィールを見せてもらいながら可能なオプションを教えてもらい、オプションも選んだ。今回は「ソフトキス」、「乳首いじり」と「唾ローション」も追加した。「ソフトキス」は文字通り女の子から客の頬にキスをしてくれるのだが、客から女の子へのキスは出来ないらしい。「乳首いじり」は女の子が客の乳首をいじって気持ち良くしてくれるらしい。これも客から女の子はNGだ。「唾ローション」は最後のハンドサービスの時に女の子が客のペニスに唾を垂らして滑りをよくするもので、NGの子もいるがIchikaちゃんはOKらしい。
「お客様、Mですね。」前と同じ中年店員さんに笑われた。
「え、キモいですか?」Ichikaちゃんに嫌われたらどうしよう。
「ぜんぜん、ぜんぜん。そういうサービスですから、Ichikaちゃんにはガンガン攻めるように言っておきます。」少なくとも店員さんは楽しそうだ。
基本料、オプション料、そして今回は指名料も支払った後。前回同様に一人で指定されたホテルへチェックインしてお店に電話すると、さっきの店員さんが「女の子が10分程で行けると思いますので、シャワーを浴びておいてください」と言った。今回は下半身だけではなく上半身もだ。シャワーを浴びてバスタオルを腰に巻き待っていると部屋のチャイムが鳴った。Ichikaちゃんだ。
「わー、また来てくれたんですね。」扉を開けると、僕の顔を覚えてくれていたようでパタパタと可愛く手を振ってくれた。Ichikaちゃんはやっぱり可愛い。
「はい。」
「ご指名も頂き、ありがとうございます。嬉しいです♪」とIchikaちゃんから軽くハグしてくれた。
「今回も45分コースで、オプションが「ソフトキス」、「乳首いじり」、「唾ローション」で合っていますか?」部屋に入った後プレイの確認され、「はい」と頷いた。
「あの、店員さんに何か言われましたか?」
「え?前に遊んでくれたお客様が指名を入れてくれたってのと…、ああ、「また呼んでもらえるように、いっぱい攻めろ」って言ってたなあ。」Ichikaちゃんが思い出したように言った。
「変なオプション選択でしたか?店員さんに「Mですね」っていきなり言われて、少し恥ずかしくて。」
「うううん、全部私がOKしてるオプションやし、変ちゃうで。ただ、イクヤさんが真面目そうな顔してエッチやなって思った。」Ichikaちゃんがフフフって笑っている。
Ichikaちゃんは僕にバスタオルを自分で外して全裸でベッドに腰かけるように言い、Ichikaちゃんは私服姿のまま僕の左隣に座って耳元で囁いてくる。
「ねえ、この前遊んだ時、何が一番嬉しかった?」僕の耳元に顔を近づけてくれているので、囁く声だけではく、ふんわりいい香りと爽やかな吐息、触れてはいないがほんの少しだけ体温の温もりも感じた。
「Ichikaちゃんに手でイカせてもらったことです。」僕のペニスは、まだ仮性の皮を被っているが既に勃起している。
「ふーん、じゃあ今日は2回イケるか頑張ってみる?お兄さんが真面目で大人しい人だと思ってたけど、エッチって分かったから容赦しないよ。」
「お願いします。」と僕が言うと、Ichikaちゃんはチュっと“了解”の意味のソフトキスを頬にしてくれた後、早くも服を脱いで下着姿になってくれた。今日は薄い水色の上下セットだ。今度は僕と正面から向かい合う位置に立って、腰をかがめて目線を合わせてくれる。「ソフトキス」をオプションにしているおかげか、今日はとにかく顔が近い。スッピンではないが“若い”という特権を活かした最小限のメイクだ。そして右手で僕のチンポを握り手前、奥と繰り返し竿をしごきながら僕の頬に軽いキスをしたり、時々わざと「はー」とか「ふぅ」とか顔に吐息をかけては面白そうに微笑んでいる。
「口が半開きになって、めっちゃ気持ちよさそうな顔をしてる。気持ちいいの?」
「はい。…すごいです。」
「ふふふ、じゃあイクヤさんは口を閉じて、私の吐息で興奮して。」と言われて僕は乾いた口を閉じて頷いた。Ichikaちゃんが先日「小さくてゴメンな」と照れ笑いしていた胸の谷間が右手を動かすたびに目の前で小さく揺れている。Ichikaちゃんは僕の視線に気づいて「エッチ」とほほ笑んだ後、自分の唾を右手の平に垂らし、その手で唾を僕のチンチンに塗るように広げて手コキの速度を上げた。僕のチンポはIchikaちゃんの唾で濡れてヌチヌチとエロい音がするようになり、少しすると摩擦で唾が乾いてきたのか独特な匂いがしてきた。僕が高校時代、夜の教室に忍び込んで忘れ物の水筒やペットボトル、楽器やお箸等を好んで探したあの匂いだ。今回は忘れ物とは違ってハッキリと女の子の唾の匂いがするし、しかもその主が下着姿で目の前にいて僕のチンチンをシコってくれているのだ。饐えた匂いとIchikaちゃんの可愛い顔のギャップが興奮を高める。「はぁヤバイ」と僕が情けない声を上げると、Ichikaちゃんは亀頭の前に左手の平を広げて飛び散らないようにガードした後、右手の動きを激しくした。人生の中で今まで感じたことが無い、脳が痺れるような興奮をしながら気持ち良く1回目を終えた。
Ichikaちゃんの手や僕のチンチンといった液体が付いた所をティッシュで軽く拭き取り、一緒に浴室へ入った。まずIchikaちゃんが下着が濡れないよう器用に手や腕を洗い、その後僕に下半身を洗うように言ってくれた。一緒に浴室へ入ったがホテヘルのようにIchikaちゃんが僕の体を洗ってくれるとかではなく、自分の体は自分でそれぞれ洗った。
二人ともバスタオルを体に巻いてベッドに座り、小休憩。
「あんなにたくさん出して2回目できそう?」Ichikaちゃんが気遣いの言葉をかけてくれるが、Ichikaちゃんもイカせた事を得意気に笑ってる。
「過去イチ気持ち良かったんで、つい。…でも2回目もやってみたいです。」
「ふーん、…ところでイクヤさんって匂いフェチでしょ?」
「なんで?僕、何か変なことしちゃいました?」Ichikaちゃんの息や肌の匂いを必死に嗅いでいたのがキモかっただろうか。
「そんなに慌てなくてもNG行為とかじゃないから大丈夫やで。ただ、イクヤさんが唾の匂いがするようになってから鼻の穴すんごく広げて興奮してたから、「この匂いが好きなんかな~」って思ってん。」
「たしかに好きかも…。変ですか?」
「うううん。…たまにいるらしいよ。私はNGだから分からないけど、「ディープキス」をオプションで何となくやってみたら、キスの感触だけじゃなくて口や唾の匂いが気に入って“目覚めちゃった”みたいな。」
「じゃあ僕も目覚めたかも。ぐふふ…」高校生の時から女子の唾や足の匂いが(前にも言ったが可愛い女子や美人限定で)好きだったが、今初めて好きになったことにしておいた。
「イクヤさん、やっぱりエッチや。」
Ichikaちゃんにタオルを外してベッドに寝るように言われて“気を付け”の姿勢で寝転んでいると、Ichikaちゃんもタオルを外して下着姿になって僕の左横に座り、片手ずつ両手で僕の両乳首を摘まんだり、指先で弾いたり、クルクル回したりして弄びはじめた。お店のカウンターでオプション一覧を見た時は「乳首いじり」って何が面白いのだろうと思っていた。僕が女の子の胸を触って感触を楽しむならまだしも、女の子から自分にしてもらっても何が良いのか理解できなかった。しかし、時折ビデオでも女が男の乳首を今のIchikaちゃんのように弄ぶ場面があるので、試しにやってみたのだ。今回体験して初めて、男も乳首を触られると気持ち良いという事を知った。さっきの会話ではないが“目覚めた”かもしれない。
Ichikaちゃんは僕のチンチンがピンと短く伸びているのを見逃さず、座ったまま上からチンポに唾を垂らして左手で握り上下にゆっくり動かし始めた。右手は僕の乳首をしつこく優しくいじっている。
「Ichikaちゃん、もう一回さっきのようにイカせて。」僕はもっと気持ち良くなりたくて自分からお願いした。
「いいよ。」Ichikaちゃんは快諾し、僕の右隣に座る位置を変えて
「乳首の方はお留守になるけどゴメンな。」と言って唾を右手の平に取って竿を上下にシコるのと同時に、既に唾と透明の液で濡れている左手の平で亀頭全体を包むように被せてクルクル撫で回し、刺激してくれた。
「スゴイ、…イク。」もっと感じていたかったのに、この手技をされて3分ももたない内に腰を浮かせながらイってしまった。
「ははははは。イクヤさん匂いが強くなる前にイってしまったやん。」呆れるような口ぶりだが、今回もIchikaちゃんは得意気だ。
「すいません。」
「まあエエけど。…1回目とどっちが気持ち良かった?」悪戯っぽく笑いながら聞いてくる。
「1回目の方は匂いですごく興奮したし、でも2回目の方は亀頭の感触気持ち良くて…、うーん、選べへん。」
「ははは、良かったね。」
ここで「ピーッ、ピーッ」とタイマーが鳴る。Ichikaちゃん「やば。はよシャワー浴びて出な。」と焦りだし、二人で大急ぎで後片付けをしてホテルをチェックアウトした。
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