第14話 僕は妙に腹落ちした。
僕がイった後、Chiharuちゃんはティッシュを箱から数枚取って、「いっぱい出たね~、良かった~」と言いながらティッシュを取っては拭き、取っては拭きでチンチンや僕のお腹、自分の手などに飛んだ液体を拭き取った。ちょうどその頃にセットしていたタイマーが「ピピピ、ピピピ」と鳴りだし、Chiharuちゃんはタイマーを止めると「シャワーで流しましょうか」と僕の手を握ってバスルームに一緒に入った。この時もChiharuちゃんがまず僕の体を洗ってくれて、僕がシャワーで流したり、うがいをしている間にChiharuちゃんも自分の身体を洗っていた。
二人とも服を着て忘れ物が無いか確認した後、チェックアウトする。
「あまり出勤してないけど、もしタイミングが合えばまた遊んでください。」
「はい、すごく気持ち良かったから必ず。今日はありがとう。」
「うちもイクヤさんがイってくれて良かった。」
ホテルのエレベータを降りながらこんな会話をし、「じゃあ、またね」とホテルの出口で別れた。ホテルを出てから、そう言えば女性のアソコを見せてもらうのを忘れていた事に気づく。お店に行く前は「モザイクの向こう側を見るぞ」と意気込んでいたのに、オッパイに夢中で時間が足りなかったのだ。でも後悔は無い。この時すでに「また行けば良い」と思っていた。
帰り道は歩いている時も電車に乗っている時もChiharuちゃんを思い出して夢見心地だった。初めて女子のリアルな裸を見て、裸の胸や体に触った。初めてキスをして、フェラもしてもらった。一気に色々な初体験が出来て、青龍君が「生身の女で遊んだ方が面白い」って教えてくれた事に心底感謝したと同時に、なぜもっと早く風俗に行く事を思いつかなかったのだろうと自分の頭の悪さに呆れさえした。これも今まで僕に男友達も彼女もいなかったことが原因である。世の男性は早ければ中学生の時から、多くは成人までに女性と付き合い、こういう経験をしているらしいが、残念ながら僕はチビで不細工なので彼女なんて出来ず、それどころかイジメられ、同じ学校の女子に気持ち悪いと罵られてきた。彼女が出来て自然に経験が出来るならそれに越したことは無いが、それが無理なら風俗で体験したって良いじゃないかと思う。女子の温もりや気持ち良くしようとしてくれる献身、こんなに心地良い体験を知らずに過ごしてきたこれまでの時間を後悔し、僕はもっと遊んで良いのだと自分に言い聞かせた。
僕は10日経たない内に「オーセンティック」の受付を再訪した。午後の授業が1コマだけでそれが終わった夕方である。普段の通学路とは逆に大学から鶴橋の方へ回って梅田に出た。
「いらっしゃいませ。」とあの陽気な店員が対応をしてくれた。僕の顔を覚えていてくれたようで、
「今、出勤してるのはこの子達です。」と、すぐに3枚のプロフィールを見せてくれた。
「Chiharu ちゃんはいないんですね。」
「そ~っすね。レア出勤なんでね。今日ならこの子はどうです?フェラが上手いって人気の子ですよ。…今、出てますけど、あと30分位待ってくれたら行けますよ。」とNozomiちゃんのプロフィールを指さした。23歳158cmでB84W58H90とある。写真は店員さんが言うとおり平凡な年上OLだからどうしようかなと考えていると、
「親しみやすくて、体つきもエロいですよ。」と後押ししてきたので、前回良い思いをさせてくれた店員さんを信じてNozomiちゃんに決めた。
「オプションはどうしますか?」、「禁止事項は……です」と前回と同じ定型の質問と説明を受け、ホテル代込み1万5千円を支払って待合室で待つことにした。店員さんは最後に「もし良かったら、次回以降会員証を見ながら電話予約してくれたら、指名とか女の子の案内がスムーズですよ」と教えてくれた。
他に待機客がいない待合室で週刊誌を見ながら待っていると40分位で声がかかった。カウンター前に行くと
「お待たせしました。遅くなってすいません。」と申し訳なさそうなNozomi ちゃんと対面し、陽気な店員の送り出しでホテルへと向かった。
「今日はどこから来てくれたん?」と写真どおり少しケバいNozomiちゃんが話しかけてくれる。
「奈良から。」
「へー、遠くから来てくれたんやね。ありがとう。」
「いえいえ。」
「お店にはよく来てくれはるの?」
「まだ2回目で、慣れていなくてシステムがよく分かっていません。」
「まあ何回か遊んでくれたら、その内分かるようになるよ。」
Nozomi ちゃんは前と同じ提携ホテルに僕を案内してくれて、空いている部屋をチェックインしてくれた。並んでエレベータに立つと、ヒールの高さも加わって僕よりも背が高い。部屋に入ると例によってお店に電話して、タイマーをセットし、二人でシャワーを浴びたらプレイ開始である。
Nozomiちゃんは僕にベッドに寝るように言うと、自分も「疲れた~」と言いながら僕の隣に俯せで寝転んだ。僕がどうして良いか分からず“気を付け”の姿勢のまま1~2分無言でいると、
「イクヤさん優しいね。触ってきいひん。気を遣ってくれてるん?」顔だけ僕の方へ向けて笑っている。Nozomiちゃんの背中やお尻、二の腕には赤い吹き出物が所々ポツポツとあり肌も綺麗とは言えない。
「え、どうしたら良いか分からなくて。」
「ふふふ、そうなん?でも触ったりせんかったら、時間損するで。」
「じゃあ、アソコを見たいです。」
「ははは、いきなりやなあ。まあ見るだけやったらええよ。私はアソコを触られたり、舐められたりするのNGやから気を付けてな。」Nozomiちゃんはダルそうに仰向けになり、膝を立てて股を開いてくれた。初めて見る女性器である。毛で回りが覆われていてるが、噂に聞くビラビラという物が「コレだ」というのはすぐに分かった。シャワーを浴びているからか無臭である。
「あの、毛を避けて見せてもらっても良いですか?」
「ええけど、イクヤさんもしかして見るの初めてなん?」と上半身を起こして、股間を間近で見ようと必死な僕を見下ろしてきた。
「はい。すいません。」
「ふ~ん、そういう人もいるんやね。」と言いながら両手でアソコの左右に生えている毛を避けて、よく見えるようにしてくれた。さらにNozomiちゃんは「サービス」とボソっと言った後、何度かアソコを左右に広げたり閉じたりもしてくれた。フリルのような赤黒いビラビラのヒダが動き一層グロイ。これがモザイクで隠されていたのか。
「どう?私、高校時代セフレに遊ばれたり、このお店に来るまで他のお店では指を入れられたりしてたからあまり綺麗じゃないやろ。ガッカリした?」
「そんな…、初めて見れて嬉しいです。」僕も上半身を起こして答えた。
「そう、良かった。…さてと、私、基本的に受け身で男の人に攻められるタイプなんやけど、どうする?お兄さんできそう?」向かい合うNozomiちゃんが心配そうというか、見下したように聞いてくる。
「頑張ります。」僕は前回遊んで以降「信秀書店」でのバイト時により真剣にビデオを見るようにして、男優がどんな事をしているのか予習してきた。実際に女子に試すチャンスである。まず向かい合うNozomiちゃんに仰向けに寝てもらい、僕は乳房を揉みながら乳首を舐める。胸囲が太くてアンダーバストも大きいので84cmとは言えカップサイズとしては小さい胸だ。お腹には少しお肉が乗っている。店員さんは「体つきがエロい」と言っていたが、中肉中背のごく平均的な女性の体形でリアリティがあるという程度の意味だったのだろう。普段目にする女子を見れば自明だが、みんながみんな細身でくびれが有り、その上に形が良い美乳が胸に付いている訳ではない。Nozomiちゃんの小さ目でフニャフニャ柔らかい胸を揉み、黒い乳首をペロペロ舐め続けたが、Nozomiちゃんは時折「くすぐった」と笑って身を捩るだけで、甘い声に変わることはなかった。
しばらく頑張ったが、「イクヤさん、そろそろフェラしたるわ」と真顔のNozomiちゃんが体を起こし、僕の愛撫タイムは敢え無く終わってしまった。Nozomiちゃんは僕にベッドの上に立つように言い、言うとおりにすると僕の前に正座してフェラを始めた。咥える前に一瞬ウっと躊躇ったように見えたが、ジュボジュボと下品な音がするように指で竿をしごきながらしてくれたのでChiharuちゃんの時よりも気持ち良く、思わず少し腰を突き出すような姿勢になってしまった。Nozomiちゃんはフフンと笑い、「イクヤさん可愛いチンチンなのにカウパーの量がすごいね」、「ウチ上手いやろ?イク時は早めに言ってな。」等と言いながらフェラを続けてくれた。そこから3分かからない内に「ヤバイです」と伝えると、Nozomiちゃんは口を外して膝立ちになり、右手で僕のチンチンを握って何度も手前に引くように動かしてNozomiちゃんの乳房や胸に僕の精液がかかるようにしてくれた。だんだん勢いがなくなって最後の方に絞られたのは真下に落ちてベッドやNozomiちゃんの太ももにも落ちた。
事後のシャワーを浴びながらの会話でNozomiちゃんはお店でもプライベートでも男性経験豊富なのを自慢していた。僕のような陰キャから言わせると、チャラいヤリマン女とも言える。女を侮辱する言葉に“公衆便所”というのがあるが、「こういう事か」と今回妙に腹落ちした。不特定多数の男を代わる代わる射精させる女という意味だと思うが、フェラと手コキで僕をイカせてくれて、膝立ちでその液体を浴びたNozomi ちゃんを見て、「トイレの小便器に排泄物を出した」そんな感覚になった。今日も僕だけではなく疲れるくらい複数人の男の相手をし、その度に触られ、舐められ、フェラをさせられ、汗や唾液、精液を体に受けてきたのだろう。自分も射精しておいてなんだが、この女下品だな、汚いな、ちゃんとシャワーで洗っていたのかな、後で病気になったらどうしようと少し後味が悪いものになった。お金を媒介しないと女に相手にされない男と、裸にならないと男に相手にされない女の虚しい関係ではあるが、お金と時間をかけるならもっといい女と遊びたいと思った。
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