タワラ村⑤(下) リペルソルジャー対慈愛の勇者

 辺りは木のない開けた場所。村からは遠く、陽は山の下へと潜っていってしまった。


 俺は地面を踏み込んだ反動でニファの懐に潜り込む。


衝撃の報復インパクト!!」

 しかし、ニファはすんでのところで俺の攻撃を避け

 そのまま俺に剣を振り下ろす。


 激しい剣とスコップの激しい撃ち合いが、今ここに始まった…!!


「凄いわね…!リペルソルジャー…まさかここまでなんて……」

 ニファが激しく剣を振り続けながら笑顔で俺に話しかけてくる。


「まだそんなに余裕あんのかよ。しつけぇ女…だったらこれはどうだい!?」

 俺は剣の衝撃を受け流しながら上にジャンプする。


空気の衝撃砲パウンド12連!!」

 俺は空中から空気を弾く球を12発、奴が立ってる場所と奴の進行方向を塞ぐように打つ。


…!?まじで油断も隙もないわね!!!」

 あまりの威力で当たり一面に土煙が舞う。


 土煙が晴れたかと思うと、中からは防御魔法防御盾プロテクト・シールドに守られたニファが現れた。


「そうだよなぁ」

 これは当然想定済み、いや…に行動したのだから。俺は空中から、プロテクト・シールドに向かって一撃を放つ。


衝撃の報復インパクト!!」


「無駄よ!!私のプロテクト・シールドは並大抵の剣なんて余裕で耐えることができるのよ。そんな如きに一体何ができるっての?」

 ニファは自信満々に答えた。


「さぁ…どうかな?」

 すると、ピシピシピシッとプロテクト・シールドにヒビが入ったのだ。


「何で…………何で何で何で…!!?あり得ない!!!!??」

 ニファはこの光景を信じられないとばかりに見ている。


「そうだろう、種明かししてやるよ。俺の能力はカウンター、ありとあらゆる衝撃を弾き返すことができるって能力だ。

 じゃあ俺のスコップとシールドがぶつかり合っている時にかかる、そしてその衝撃は一体どうなるでしょう??」


「あ…」

 ようやく気づいたのか、何かを思い立った顔をニファはしていた。


「そう!どちらかが離れるまで。つまり、俺のスコップのパワーはに強くなっていくってことだ!!!」


「チッ…」

 ニファはシールドを解除し、俺の一撃を横に避けた。

 しかし、俺はその瞬間を見逃さない。

 俺は再び空中にジャンプし、ニファの頭上から壮絶に撃ち合う。


「しつこいわねぇ…そんなに私と撃ち合うのが好きなの!!?」

 ニファはイライラしながら言った。


「どうやらそうみたいだな。あっ…後ろ…!」


「えっ……あっ…!!」


 

 


 全てはこの為だ。この為にを悪くしたんだ!!

 

 足場を無くしたニファに、俺は空中から二ファに向けて、強烈な一撃を放つ。


衝撃の報復インパクト!!!」

 その威力は大地を裂き、森に大きなクレーターを残すほどだった。



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