タワラ村②(上) 金ピカ剣士
「えっ!?」
俺達は内心仰天していた。理由はそう…目の前の金ピカだ。
「おーい、聞こえなかったか?討伐に参加せてくれないかと言っているんだが……」
「………」
だめだ、シーは緊張して口が魚みたいになっている。
俺はシーの代わりに金ピカに対して声をかける。
「どうも、王都の剣士さんがこんなところに何の御用で?」
と、鎧についている紋章を指差して俺は言った。
「………」
「王都の剣士がこーーんな辺境の地で、熊やイノシシの討伐しかないこのギルドで、依頼を受ける理由なんてないはず…
王都の剣士団がここ2年でこの村を訪れたと言う報告もない。つまりお前は遥々一人でこの村まで来たってわけだ」
俺は金ピカに対して圧を強める。
「俺はお前の真意が知りたい。お前は何者で…この村に何をしに来た」
俺がそう金ピカに強く言った後、少しの沈黙が流れる。
が、直ぐに…
「受付、
…どうやら徹底的に無視を貫くらしい。
「は、はい!!に、ここから西にある森に出現したと言う情報が流れていますぅ…」
金ピカに話しかけられたギルドのおねいさんは萎縮しながらそう言った。
「そうか、情報提供感謝する」
そう言って金ピカはギルドを後にする。
「おい、俺たちも追ったほうがいいじゃねぇか?」
「あぁ…それに、アイツはどうもヤバそうな感じがする」
明らかに、ペーペーの剣士とは格が違う。
しばらくは様子を見て、そこで徹底的に問い詰めてやる…!!
そんなこんなで俺はシーフード兄弟(シーフースー)
と怪しい金ピカ剣士と一緒に
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