【見直し改訂版】ちょっぴりあぶない土曜日の夜〜母子恋愛

佐伯達男

ちょっぴりあぶない土曜日の夜

時は、7月23日の午後1時過ぎであった…


場所は、今治市の国道317号線沿いにある公立高校の正門の前にて…


白のTシャツとカーキのガウチョパンツ姿のアタシ・けいこ(36歳・Jカップ・専業主婦)は、息子わがこ・ひろゆき(18歳・高3)が学校から出てくる時をワクワクしながら待っていた。


(キンコンカンコーン…)


学校の夏休みのサマースクールの日程終了を知らせる鐘が鳴ったと同時に、制服姿の高校生たちが校舎から正門へ向かっていた。


それと同時に、アタシの乳房むねの奥深くに封印されていた女の願望が目ざめそうになった。


(ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…)


ああ…


どうしよう…


乳房むねの奥深くに封印されている女の願望が…


もうすぐ目ざめるわ…


けいこ…


気持ちがウズウズとしているの…


ああ…


ひろゆきに早く会いたいな~


あっ…


(ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…)


この時、乳房むねの鼓動が一気に高まった。


もうだめ…


抑えきれないわ…


そんな時であった…


白のシャツと黒のズボンを着ているひろゆきが、正門にやって来た。


想わずうれしくなったアタシは、ひろゆきの背中にぎゅっと抱きついた。


「ひろゆき…お帰り~」

「あわわわわ…」


アタシに背中を押さえつけられたひろゆきは、ものすごくあわてた表情で言うた。


「かあさん!!やめてくれよ!!」

「ん~…ひろゆきぃ…けいこ、すごくうれしいもん…」

「恥ずかしいからやめろよ!!」


アタシは、1分後にひろゆきの背中から離れた。


それから2人は、しばらくの間離れて歩いた。


アタシは、切ない表情でつぶやいた。


クスン…


けいこ…


ひろゆきとおててつなぎたいよ…


けいこは…


ひろゆきのことが…


大好きなの…


ダンナが海外単身赴任中で離れ離れになっているから、さびしいもん…


ダンナは…


たまに家に帰って来ても…


晩ごはんを食べてゴロねしてテレビをみているだけ…


エッチはへたっぴだから、なお悪い…


アタシが『抱いて…』と言うても…


ダンナは『寝かせろ…』と言うたあとグーグーといびきをかきながら寝る…


つまんない…


けいこは…


18の時におなかをいためてひろゆきを産み、そして育てた…


ひろゆきが高2になった頃…


アタシは、ひろゆきをカレシにしたいと思うようになった…


けいこは…


ひろゆきに…


恋をした…


好き…


ねえひろゆき…


ひろゆきは…


けいこのこと…


好きなの?


ねえひろゆき…


答えてよ…


けいこ…


気になるの…


ひろゆきへの想いがさらに高まったアタシの気持ちは、バーストしそうになった。


ところ変わって、今治新都市しんとしのイオンモール内にあるスタバにて…


アタシとひろゆきは、夏限定のフラペティーノと抹茶のチーズケーキを注文した。


アタシは、ニヤニヤとした表情でひろゆきをながめた。


ひろゆきは、ものすごく恥ずかしい表情でアタシに言うた。


「かあさん…かあさん!!」

「なあにぃひろゆきぃ~」


ひろゆきは、困った表情でアタシに言うた。


「かあさん…この頃、おかしいよ!!」

「えっ?なにがぁ~」

「かあさんは、いつ頃からオレにべったりとするようになったのだよ?」

「いつ頃って…ひろゆきが高2の時からよ。」

「かあさん…」

「なあにぃ?」

「オレ…ほんとうは…カノジョを作りたいのだよ〜」

「えっ?ひろゆきはカノジョいなかったの?」

「いないからほしいのだよぉ…」

「ひろゆきのカノジョは、ここにいるわよ〜」

「どこにいるのだよ?」


アタシは、ひろゆきにニヤニヤとした表情で言うた。


「ここにいるわよ。」


えっ…


ええええええええええええええええー


ひろゆきは、すっとんきょうな声をあげたあとのみかけのフラペティーノが入っているプラスティックのカップを落とした。


ひろゆきは、おたついた表情でアタシに言うた。


「かあさん!!」

「(のんきな声で)なあに?」

「オレはかあさんの息子だよ!!」

「分かってるよぉ〜」

「息子は息子!!かあさんがどんなにオレに恋しても、カレシになれないのだよ!!」

「かあさんは、ひろゆきのことが好きなのよ♪」

「頭が痛くなったよぉ…」


ひろゆきをからかったアタシは、クスクスと笑った。


アタシは、ニヤニヤ笑いながらひろゆきに言うた。


「ねえひろゆきぃ…」

「かあさん…」

「ひろゆきは…けいこが好きなんでしょ…」

「好き…だよ…母親として…」


ひろゆきは、アタシのことを母親として好きと答えた。


アタシは『つまんなーい~』と言う表情でひろゆきに言い返した。


「それだけぇ~」

「母親として好きだと言うたのだよ…」

「アタシは、ひとりのオンナとして好きかどうかと聞いたのよ。」

「ひとりのオンナとして?」

「うん。」


うんじゃねーだろ…


ひろゆきは弱った表情でつぶやいたあと、アタシに言うた。


「かあさん…かあさんはオレのことを好きって聞いたらなんて答えるの?」


ひろゆきの問いに対して、アタシはニヤニヤとした表情で答えた。


「ん~とねぇ…カレシとして好き♪」


(ズテーーーーーン!!)


アタシの言葉を聞いたひろゆきは、イスからすべり落ちたあと尻もちをついた。


尻もちをついたひろゆきを見たアタシは、クスクスと笑った。


あーいてぇ…


ひろゆきは、再びイスに座り直した後アタシに言うた。


「かあさん!!」

「なあにぃ?」

「かあさんは、オレをカレシとして好きと言うたね。」


アタシは、のんきな声で『そうよ♪』と答えた。


困った表情を浮かべているひろゆきは、アタシに言うた。


「カレシとして好き…それからどうしたいのだよ?」

「アタシはひろゆきに恋してるのよ♪」

「かあさん!!」

「なあに♪」

「それじゃ、とうさんはどうするのだよ!?」

「ダンナはつまらない男だからすてたもん♪」

「すてたもんって…かあさんはオレとサイコンしたいと言うのかよ!?」

「そうよ♪」

「かあさんがどんなにオレを愛しても、オレはかあさんと結婚することはできないのだよ!!」

「できるわよ♪…かあさんはひろゆきとサイコンすると決めたも〜ん♪」

「いいかげんにしろよ!!これ以上オレをからかうなよ!!」


アタシは、ぶりっこぶった表情でひろゆきに言うた。


「ねえひろゆきぃ♪」

「なんだよ…」

「今度の土曜日…(予定は)空いているかなぁ~?」

「土曜日?」

「うん…」

「空いてるけど…」

「今度の土曜日の夕方だけど…デートに行こっ♪」

「かあさん!!」


もっとひろゆきを困らせたいと思ったアタシは、ニヤニヤとした表情でひろゆきをからかった。


「ひろゆきぃ♪」

「なんだよ。」

「ひろゆきのファーストキスはいつだったかおぼえてる?」

「ファーストキス?」

「うん。」

「おぼえてねーな…」

「あんたが1歳の時、けいこに抱きついたあと、けいこのぽってりとしたくちびるにキスしたね♪」

「やめろよ!!」

「クスクスクスクスクスクスクスクスクスクス…」


クスクスと笑ったアタシは、ひろゆきにデートの約束を取り付けた。


「じゃあ、けいことデートしよ♪」

「分かったよ…」


ひろゆきは、気乗りしない声でアタシとのデートの約束を取り付けた。


このあと、アタシはひろゆきを連れてイオンスタイルの2階・ファッションフロアヘ行った。


アタシは、デートで着用するワンピゆかたを購入した。


その後、アタシはひろゆきのデート着の品定めをした。


ウフフッ…


ひろゆき…


かわいい…


時は、7月27日の夕方5時過ぎであった。


ひろゆきとアタシは、イオンモールでデートをした。


ひろゆきはおしゃれなカジュアル着…


アタシは、ブルー系のよワンピゆかた…


…の姿であった。


ひろゆきとアタシは、おててをつないでショッピングモールをゆっくりと歩いた。


それから60分後であった。


この時、野外ステージで浴衣の撮影会のイベントが催されることを聞いた。


アタシは、ひろゆきに『浴衣の撮影会に出たいから、スタバで待っててね…』と言うたあとひろゆきを置いてステージに行った。


その間、ひろゆきはモール内にあるスタバでアタシを待つことにした。


夜8時半を過ぎた頃であった。


アタシに置き去りにされたと思い込んだひろゆきは、スタバから出たあとアタシを探しに行った。


この時、アタシの叫び声が響いた。


ひろゆきは、叫び声が響いた方へ走って向かった。


またところ変わって、イオンモールから数百メートル離れた場所にある森林の入口にて…


アタシは、撮影に参加していたカメラ男2人に無理やり森林に連れて行かれた。


「やめて!!やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてー!!」

「いいじゃねえかよ…」

「オレ、人妻さんとやりたかったのだよ…」

「あなた!!助けてー!!」


アタシが危機的な状況におちいった時であった。


ひろゆきが、ワーと叫びながらカメラ男2人に殴りかかった。


ひろゆきにボコボコに殴られたあとカメラをこっぱみじんにこわされた男2人は、よろけた状態で敗走した。


「かあさん!!かあさん!!」

「くすんくすんくすん…くすんくすんくすん…」


アタシは、座り込んだ状態でくすんくすんと泣いていた。


ひろゆきは、アタシを呼び続けた。


時は、夜10時半頃であった。


ところ変わって、市民の森(市制50周年記念公園)の中にある浄水場のテラス広場にて…


テラス広場のベンチに座っているひろゆきとアタシは、お話しをした。


ひろゆきは、アタシに対して『どうして浴衣の撮影会に参加したカメラ男2人と一緒にいたの?』と聞いた。


アタシは、さびしげな声で『ごめんね…』と言うた。


ひろゆきは、怒った声で『どうして勝手なマネをしたのだよ!!』と言うたあと、今まで言えなかった気持ちをアタシに伝えた。


「オレは…かあさん…いや…けいこが好きだよ…けいこが好きなんだよ!!…大好きだから守りてーんだよ!!…オレは赤ちゃんの時からずっとけいこが好きなんだよ!!…だからオレは訣心けっしんした!!」

「ひろゆき!!」

「オレ、今からけいこに…プロポーズするよ!!」


このあと、ひろゆきはアタシに対してプロポーズをした。


「けいこ…好き…好きだよ…ひとりの女として…けいこが好きだよ…」


あっ…


アタシ…


ひろゆきの言葉を聞いたアタシは、想わず涙をポロポロとこぼした。


ひろゆきは、アタシに対する気持ちをさらに伝えた。


「けいこ…愛してる…けいこ…結婚しよう!!」


そしてひろゆきは、両手でアタシをぎゅっと抱きしめた。


ひろゆきにぎゅっと抱きしめられたアタシは、激しい声で泣きさけんだ。


それから数分後に、アタシはひろゆきにありったけの想いを伝えた。


「好き…だーーーいすき…けいこ…ひろゆきのこと…だーーーいすき…」

「けいこ…オレだけのけいこ…けいこ…」

「ひろゆき。」

「オレ…どうしようもなかった…1歳の時…ファーストキスをかわしたあとから…ずっとずっと…気になっていたのだよ…奪い取る…ダンナからけいこを奪い取る!!」

「ひろゆき…奪って…けいこを奪い取って…けいこ…ダンナ…すてる…母親…やめる…アタシ…ひろゆきとサイコンする!!…」

「高校の卒業式を終えたら…ふたりだけの結婚式を挙げよう!!」

「ひろゆき…ありがとう…愛してる…」


アタシを力強く抱きしめているひろゆきは、髪の毛についていたかざりを外した。


その後、激しいキスをしながらたばねていた髪の毛をくしゃくしゃに乱した。


そして…


ひろゆきとアタシは結ばれた…


場所は、家の寝室のベッドにて…


全裸のひろゆきとアタシは、ドキドキしながらおたがいの表情を見つめていた。


(ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…)


ああ…


どうしよう…


乳房むねの奥で高鳴っているドキドキが…


より激しくなったわ…


けいこ…


こわい…


(ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…)


ああ…


どうしよう…


バーストしそう…


あっ…


(ヌルッ…)


この時、ひろゆきの舌がアタシのお口に入った。


ひろゆきは、舌先でアタシのお口のねんまくをなめ回した。


そして…


「ああ…ひろゆき…くるしい…くるしい…ああ…」


ひろゆきは、少しずつ力をこめながらアタシを押さえつけた。


アタシは、ひろゆきの腕の中にちたあと深みにはまった。


【おしまい】


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