【330万PV感謝 完結済】幼馴染みをネタに脅されてイジメを受け入れたが、俺をイジメてた奴と幼馴染みが出来てたと知って思いやりと言う感情を捨てた俺は持てる全てで復讐する
番外編 不動 澄恵 愛ゆえに・・・7/8
番外編 不動 澄恵 愛ゆえに・・・7/8
剣一君のお世話をする日々に心が満たされて充実している、毎日が幸せだった
そして、剣一君の部屋で突然告げられる
「澄恵ちゃん、俺学校辞めて遠くの離島に引っ越しするよ、これからは誰とも関わらない様に生きて行こうと思う」
「え?どういうこと?お兄ちゃん・・こんな体で・・今度こそ私達と一緒に暮らすのだとばかり・・・・私一生お兄さんの事助けて・・・」
「!?」突然剣一君が左手で私の頭を撫でて優しく微笑む
「澄恵ちゃん・・ありがと・・退院してからこうして澄恵ちゃんが毎日来てお世話してくれて本当に助かったよ・・・」
「そ、そんなの!私がしたくて・・」
「でも、もう良いんだよ・・ほら来年は受験だしね・・大学いくんだろ?俺なんかに構ってる時間は無いよ・・・」
「わ、私・・そ、それなら大学行けなくても!」
「それは俺の望む事では無いよ・・・そんな選択されても嬉しくない、君には君の生き方が有る筈だ」
「私の・・・・」
それから暫くして剣一君は本当に沖縄にある離島に引っ越してしまった
お父さんは元の会社を辞めて、剣一君に託された会社を引き継ぎ、社長として日々忙しく働いている、母さんは父が引き継いだ会社に残ってる【不動 剣一 著】の書籍化を権利関係の確認しながら進めてる
お父さんに聞いた話だと狛田の家は離散して、叔父さんも叔母さんも行方が分からないらしい、
ただ琴音だけは剣一君に保護されて会社の持ちマンションの一つで生活してるらしい、
剣一君は生活、食費、学費全て面倒みるようにお父さんに託けていたみたいだが
琴音の方がそれを固辞したので学費と家賃だけ補助してるそうだ
生活費はバイトを掛け持ちして稼ぎ、残りの時間は勉強に充ててる様だ
その為、琴音は学校で孤立してボッチとなり陰で【ガリ勉】【ネクラ】【陰キャ】と呼ばれるようになった、私も関係を絶っていたので本音は分からないが本人は必死に勉強していて自分の状況を嘆いてる暇はなさそうだった
そしてあっという間に私も卒業・・・無事に志望の女子大に合格して春から女子大生だ
因みに琴音はK大の法学部に特別枠で現役合格していた、
お父さんには大学を卒業したら今のマンションを出て働きながら今までの家賃、学費を必ず返還すると申し入れしてきたらしい
「まぁ好きにしたらいいけど」
そして今、私は卒業旅行に来てる
「うわぁ~~~目の前が海とか素敵ぃ~~!!」
「ねぇ♪兄さん、私大学卒業したら此処に住んでいい?」
「はぁ~~そんなよそ見して冗談言ってるとこけるぞ・・・」
私は卒業に併せて、剣一君の家に遊びに来てる
「澄恵ちゃん、他の友達と旅行行くとか言ってなかった?」
「え~~まぁ誘われてたけど、断って此処にきちゃいました!!」
「俺この通りだから、船着き場まで迎えに行けないから此処まで案内無しで来るの大変だったんじゃない?」
「全然!!景色楽しめたし、何よりお兄さんに遭いたかったから!!」
「・・・・・家に行く前に、母さんに会って行ってよ」
「うん!勿論!叔母さんのお墓お参りするの久しぶり!いこ!お兄さん」
私は杖を使ってビーチ椅子から立ち上がろうとする剣一君の傍に駆け寄ると肘を持って支えて補助する
「ありがとね」
お兄さんの白くなった髪の毛が日差しに反射して輝いて見える
「うんん、これも私がしたくてしてるの♪」
そしてお兄さんの家の脇にある【不動家】の墓に途中で摘んできた花を添えてから手を合わす
「叔母さん久しぶり、剣一君の所に遊びにきました、暫くお邪魔します」
「・・・・・」
その日は、二人で島の反対にある小さな町に買い物に行った
「この電動の3輪自転車便利!!」
お兄さんが使う為に特別仕様で作られた電動の3輪自転車に乗り3月で少し肌寒い海岸を二人で走る
「小さい島だけど海岸回りするから此れでも20分くらいかかるよ」
「わぁ~~風が気持ちいぃぃ~」
私達は島に唯一あるスーパーで食材を買い剣一君の家に戻る、晩御飯の下ごしらえをしてるとすっかり日が落ち明かりは家の照明だけだ
「感動!!こんな満天の星空!!初めて見たかも!!!」
外でバーベキューする為に食材を運ぶときに見上げた星空に感動する
「澄恵ちゃん、もうすぐ火の準備出来るよ」
「は~い♪」
二人で星空を見上げながら、バーベキューを堪能して、椅子に腰かけながら語らう
「お兄さん・・・・私、卒業して来年から大学生になるんだよ?」
「ああ、そうだね、合格おめでと女子大だっけ?結構レベル高いってきいていたけど、頑張ったね」
「うん・・・ありがと・・・それで・・その・・・頑張ったご褒美を・・欲しくて・・」
「・・・・・欲しい物あれば言ってくらたら出来る範囲で叶えるよ」
「じゃ・・・私の初めてを貰ってください・・」
「・・・・・・澄恵ちゃん・・・」
「私・・・お兄さん・・剣一君の事がずっとずっと好きで愛おしくて、狂おしくて・・何度も何度も諦めようと思って・・・でも諦められなくて・・・」
「俺、こんなだから・・・責任も持てないし・」
「責任とか関係ない!私は剣一君を愛してて剣一君に抱かれたいだけ!!」
「お願い・・・・私を・・私の・・・」
「分かった・・・良いよ・・でも俺も経験ないし・・・上手に出来るか分からないけど・・・」
「うん!♡」そのまま剣一君の座ってる椅子に飛びつき口付けを交わすと、満天の夜空でお互いの初めてを交わした
「澄恵ちゃん・・・おはよう・・」
「あ、剣一君・・・おはよう・・・【チュッ】」
私達はベッドの上で朝を迎えおはようのキスをする、結局あの後、場所を変えたりして一晩中二人で愛し合った
朝から着替え、私が洗濯してる間に剣一君に身支度してもらい二人で散歩がてら昨日行った街のスーパーに向かう
「へぇ~~歩きの場合は裏山から行くんだぁ~~」
剣一君に肩を貸しながら少し傾斜のある山道を歩いて街に向かう
「ああ、この道は真っ直ぐ抜けてるから歩きでも10~20分で着くよ・・・・それより体は平気か?」
「うん♡ 平気!最初は痛かったけど、最後の方はむしろ気持ちよかったから♪」
「そうか・・・純香さんにもさっき電話で話したけど「そっか!澄恵の奴、喜んでただろ!」って言われただけだった」
「アハハ♪お母さんは私の支援者だしね~♪」
それから街で朝ごはんを買い少し他の店を見て回って、山道を戻り帰宅した
手早く朝ごはんを用意して朝のテーブルで二人で食べる・・・
「ねぇ~剣一君・・・私・・欲しいの・・剣一君・・・・」
食欲が満たされると、今度は性欲だ・・・今までずっと夢見てきた剣一君との淫らで甘い生活が現実になり心も体も震えるほど満たされていく・・
そんな日々も私が帰る日が来て終わりを迎える・・・
「剣一君・・・また、来てもいい?」
「・・・・・ああ・・・」
別れ際に深いキスをして本土を繋ぐ船に乗ると直ぐに剣一君が見えるデッキに駆けあがる
「また来るから~~~!!」と思いっきり手を振る
杖に支えられて優しく微笑む剣一君の姿がドンドン小さくなる
胸が締め付けられる・・・苦しい!!
「耐えれない・・また暫く剣一君と会えないとか・・・」
既に見えなくなった剣一君の姿をいつまでも見つめていた
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