第20話 KUZU file 廃棄処分 モブ 各悲劇

前書き:KUZU fileが思いのほか反響があり色んな方のご意見貰えて有難いです。

本話は書き留めた中でコメディカラーが出すぎたのでお蔵入りにした話ですが番外的に投稿します、オマケ感覚で読んで頂けたら幸いです(長いです)

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〇クズのサブキャラ  校長と教頭  お前等の軽い頭に価値は無し 編


儂は、教職について40年嫌味な先輩や口うるさい親御達と上手く付き合い校長の地位まで上り詰めた、今の学年には地元の有力者、池月さんのご子息が在校しており学校に多額の寄付と私に多少の心付けを渡してくれる

その為、池月さんのご子息には特に慎重に接するように教員達にも伝えておいた

「おはようございます、皆さん」

職員室に入ると【ジリリリリ】「はい!此方〇〇高等学校です」【ジリリリリ】「お電話変わりました!」【ジリリリリ】「当校には不動という男子生徒はおりません」【ジリリリリ】「ですから、当校においてイジメの事実は・・」


「これは・・皆さんどういう事ですか?!」

職員室の電話が全て鳴り響きパンク状態だ

「校長!大変です、当校でイジメが起っており、それを学校側が黙認していると!苦情の電話が鳴りやみません!」

「校長!!地元のテレビ局の取材要請です!!如何いたしましょう!」

「校長!こっちは新聞社の取材要請です!!」

(ど、どうなってる?イジメ?何が起こってる!)


「校長!教育委員会の総理事より火急の電話です!校長を出せと、すごい剣幕で!!」

「総理事!?わ、分かった!!校長室で取る、回して下さい!!」そう言うと慌てて校長室の電話口に出た


「校長!!一体全体どういう事だね!!君の教育指導、管理を疑うような、これは大問題だよ!」

電話を取るなり、いきなりの罵声に冷や汗が噴き出る「そ、その理事・・私も何がなんだか・・」

「きみねぇ!昨日私の所に文科大臣から苦情の電話が合ってね!」「だ、大臣!?」

「大臣は酷く心を痛めてお出でだよ!」

「そ、その、大臣の御心を煩わす原因が・・」

「君と君の学校だよ!!」「そ、その・・」

「昨日、文部科大臣と君の学校に在校する不動君・・彼は今人気の超売れっ子小説家、その彼が君の管理する学校で酷いイジメを受けているとそう大臣に話したんだ!」

「ちょ、ちょっとお待ちください・・不動・・不動という生徒は・・

生徒名簿をめくりながら確認しているが、1年の女子生徒に一人いるだけで、1.2.3年生の男子生徒に不動という生徒は存在しない

「理事・・理事と大臣の勘違いかと・・不動という男子生徒は当校には

「不動先生は、本名を狛田 剣一君と言うそうだぞ」「狛田・・こま・こま・・!?


「狛田君・・狛田様は池月とやらと同じクラス・・間違いないな・・「は、はい、狛田君という生徒は在校しています・・

「直ぐに事実確認し、不動先生、いや狛田様に慈悲をお願いしてこの事態を収拾するように!!今すぐ!」

「は、はい!勿論です!早急に対処致します!!」

「校長、あまり時間は無いと思ったほうがいい、既に文部科学省が君と君たちの学校を徹底的に調査すると言い出してる」

「今日、明日にでも、狛田様本人から、学校内での問題は速やかに解決した事を文科省のお偉いさんと世間に向けて公式に発信してもらわないと・・・判るよね?校長??」

「は、はい、勿論、全力を尽くします!!!」(不味い不味い不味い!!)


直ぐに狛田君と池月君のクラスの担任を呼び出す

「君!!君のクラスの狛田君が池月君にイジメを受けてるというのは本当かね!!」

担任は驚き「以前、校長に報告させて頂いた通りです、その際にも池月さんのご子息が不利益にならないよう黙認する指示を受けてます」

「ばっ馬鹿な!!私がそんな事言うはずがない!君の勘「こちらが報告書の控えです」・・え?」

そこには、確かに自分の書いた文字で処置方法の欄に、そのような事が書かれていた、ご丁寧に校長印まで押して・・

【ビリビリ】

「こ、こんなモノ儂は知らん、き、君が捏造「今のはコピーです」・・え?」

「と、とにかく、狛田君に謝罪する機会を・・き、きみ朝のホームルームの後、狛田君、不動様に校長室までご足労頂くようにお伝えしてください、決して不動様に失礼の無い様に!!」


不動様への謝罪には、同じように池月さんからお心付けを受けていた教頭にも説明して同席してもらったが・・・

「校長・・謝罪は受け入れてもらえませんでしたね・・これから我々どうなるのでしょう・・・」

「と、とにかく、不動様が池月のクソガキ共への報復で機嫌をなおして貰う様に祈るしかない!」

「そ、そうですよね?そうすれば不動様の気も晴れて、今までの事お許しになるかもですよね!」


彼らは知らない、不動 けんいち にとって

教員達の頭がタンポポの綿毛よりも軽い事を、

こんな学校に微塵も思い入れが無いことを



〇クズのサブキャラ  池月院長 クズに人命を託せない 編


息子から、相談を受けなんとか、かき集めた1000万もはした金と突き返された

「あなた?オ〇ロン医療機器部門の資材部長様から急ぎのお電話ですけど」妻から電話をうけとる

「はい、お電話かわりました」

『突然のお電話で申訳御座いません、急な話ではありますが其方の病院にリース提供してます医療機器についてですが、来月の更新せずに全製品引き上げさせて頂きます』


「え!?、と、突然、なんの冗談ですか、困りますな部長、そのような冗談をwこの間のゴルフで負けた事まだ怒っておられるのですか?w」


『これは、社で決まった決定事項です、そして今後そちらの病院への医療機器供与は全面中止とさせて頂きます』


「ちょっ!ちょっと待ってください!!そんな事されたら病院運営が立ちいきません、なぜ急にそのような事に!?」


『ご存知ないようなので、お教えしますが、貴方のご子息が学校でイジメ行為を行っていたというのはご存知でしたか?』

(こないだ、謝罪にいったあの狛田剣一とかいう生意気なガキか)


「い、いえ・・ははは、何かのデマでしょ、息子がそのようなこと『既に厚生労働省と文部科学省が合同で調査すると噂がありますが』・・ど、どういう事でしょうか!?」

『事実でないと言い張るなら構いませんが、貴方の息子がイジメてた相手は今や日本を代表する小説家として文部科学大臣と公式面談するような大物です』

(ま、まさかあんなクソガキが!?そんな・・)


『兎に角、我々も貴方を支援してると思われ不動先生に目を付けられる事態は避けたいので、恨むなら息子さんと育て方を間違えた、ご自身と奥様にお願いします、それでは』

【ツゥー・ツゥー】【ジリリリリ】「はい、池月です!」


『突然のお電話申訳御座いません、武〇製薬の営業課長の〇〇です、誠に急では御座いますが、池月病院への医薬品及び医療備品の納入を今月限りで停止させて頂きます・・理由はお判りですよね?』

「・・・・・・」

無言で通話を切った【ピロロロン・ピロロロン】今度はスマホが鳴る「はい・・・池月です・・・」


『自由民権党の選挙管理事務局ですが、この度の市長選での貴方への推薦は白紙とさせて頂きます、此方は別の候補者を擁立しますので、お互い誠心誠意wプッ(笑)、失礼・・戦いましょうそれでは』

長年の夢だった市政への挑戦、莫大な時間と費用を割いて、ようやく回ってきた自分の出番、最大政党の推薦を捥ぎ取り、地元の有力者への根回しも済ませ、勝確の選挙だったのに・・


「あ、貴方・・病院の方から・・」明かに動揺する妻から電話を受け取ると

『い、院長・・入院患者のご家族の方から、別の病院に転院すると・・・』

「なぁっ!きゅ、急に!?キチンとご家族の方に治療の過程を説明して思いとどまる様に・・

『そ、それが・・人の尊厳を傷つけるような連中の運営する病院に一秒たりと家族を預けておけない・・と』

「・・・・・・」


『そ、それから・・こんな時に申訳ないのですが、私も患者様のご家族と同意見でして、今月限りで辞めさせて頂きます・・それじゃ失礼します・・』


不安そうな妻を無視して自室に戻り、学校に連絡する


「私だ、池月だけど、校長先生は居るかな?」

すると、電話口の向こうがザワザワしているようだ

〘なんだ!この忙しいのに・・・池月?どうでもいい!不動様はまだ学校にお見えにならないのか!?ああもう!分かった!電話を代われ!『もしもし!?お電話かわりましたが!

「あ、ああ何だか忙しそうだな、校長」

『はぁぁぁ!?舐めてるのか!?お前らのせいだろ!お前の所のバカ息子がとんでも無い事してくれたせいで、コッチは生きるか死ぬかなんだぞ!!』

いつもへコヘコとゴマをするしか脳のない校長にいきなり罵声を浴びてイライラが募る

「ずいぶんな物の言い様だな!校長!私が池月と知っての言葉かな?」


『お前こそ、判ってるのか?お前の所のバカ息子がイジメていた相手は、閣僚級の大臣とも繋がりのあるお方だったんだ!そのとばっちりのせいで学校は破綻寸前だ!』


「そ、その、不動って言うのは・・『狛田 剣一様の事に決まってる!』」


「こ、校長!ふ、不動君への謝罪の場を、用意してくれないだろうか!!」

『はぁぁぁ?しるか!お前等は一番の当事者、もうお前の家族も病院も全部終わりだろうよ!お前等は怒らせてはいけないお方を怒らせたんだ!』


「そ、そこを何とか・・もう、不動君、不動様のお慈悲に縋るしか・・」『はぁ~じゃ今から直ぐ学校に来い!朝一に不動様への謝罪の場を用意するつもりだ」

一応、流星の友人の父親達にも連絡をいれておくか・・・


二人とも出社していきなり会社より、今回の騒動で解雇もしくはそれに相当する処分を言い渡されたようだった、俺は二人に罵声を浴びせられたが不動君への謝罪の場の話をすると直ぐに話に乗ってきた

やはり謝罪は受け入れてもらえなかったが

・・・・息子を犠牲にすれば家族が、病院が助かるかもしれない・・俺の立場も・・息子には自分の不始末は自分で処理してもらおう





彼は気付いてない、自分の保身の為に肉親を切り捨てる医者に、患者の家族が自分の大事な家族の命を預けてもらえるのか?と・・



〇クズのサブキャラ  オマケのオマケ取り巻きの親 クズのなかのモブ 編


「君、朝礼は良いから部長がお呼びだ、すぐ行きたまえ」

部長の席に前に立ち頭を下げるが、部長はこちらを見向きもしない

「君には選択してもらう、自主退社か東南アジアの未開の村の玄孫会社に永続出向するか」

「!?、急に何故です!?り、理由をご説明下さい!」

「理由か・・理由は君の所の息子が学校でのイジメに加担していた事が分かったからだ、その事が会社に大損害を与える事になる」

「そ、そんな・・社員の息子が学校でイジメに加担してた程度で、大損害【不動 けんいち 先生】・・え?」

「わからんか?君の息子がイジメていた相手だよ?判るよね?うちの国内の印刷工場3ヶ所のうち2ヵ所は先生の所属する出版社の専属だしかも出版社の発刊の6割は先生の作品だ」


「返事は明日聞かせて貰うよ、もう今日は帰って良いから」


・・・・・何故、こんな事に・・・ん?電話・・池月院長!?コイツのコイツ等のせいだ!!【もしもし、池づ「お前達のせいだ!!!!」





「社長、朝からどうされたのですか?私この後、営業先へアポがありまして・・手短にお願いします」

「そうか・・じゃ手短に伝えよう、今から君を営業課長からトイレの清掃スタッフに人事異動を告げる」


「・・・?はい?・・社長朝からユーモアがありますね~面白いですよ、社長ジョーク」

「冗談でない、すでに君の机も撤去したし、本日の営業先にも別の者が向かってる、これが君の作業服でこちらが清掃用の道具一式だ」


「・・・嘘、嘘でしょ?何で?何で?」

「君ねぇ息子の教育どうなってんの?君の息子と池月?だっけ?ところの息子がイジメを学校でしていたって、朝から総務の電話が鳴りやまないんだよ」

「息子がイジメ?そ、そんな・・「それと、うちの会社文房具扱ってるのに学校でイジメをしてる息子の親が社員で居るとかイメージにキズつくんだよね」


「しゃ、社長、これは何かの間違いです!直ぐに確認して誤解を解きます「君の息子のイジメった相手、小説家の不動 けんいち先生らしいよ」・・・・え?」

「うちの会社みたな、300人程度の小さな会社、生かすも殺すも、不動先生にしたら一息だよふぅ~って」


「という訳だから、会社先般のトイレの清掃よろしくね~あ、あと女性用のトイレは就業時間外にしてねぇ~」


・・・・・何故、こんな事に・・・ん?電話・・池月院長!?コイツのコイツ等のせいだ!!【もしもし、池づ「お前達のせいだ!!!!」

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