第8話 実の父親を断罪し絶縁する

前置き : この作品は暴力や性的な描写を伴いますが、暴力行為を増長する物では御座いません。


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不要な家族と絶縁し、クズな池月親子に絶望を与え俺の心は晴れやかだった


まぁもう一人処理が要るがな(笑)


俺の新居になるのは、最寄り駅に隣接する高層階のタワーマンションだ


そこの最上階に部屋を構え本日無事入居した


「うーーーん」


ベランダで夜景を見ながら背伸びをすると、外の景色に目を向ける。

住むのに必要な家具や生活用品は諸々、叔母さんである、純香さんが用意してくれた。

純香さんは、母さんに何処か面影が似ていて俺の境遇を心配して何度も学校や元家族達に自分が話を付けると言ってくれたが、その時は元幼馴染み(クズ)の事もあり断っていた。

純香さんは今の俺にとっては唯一の家族で恩人


そんな純香さんは俺の趣味で書いた小説を気に入ってくれ

自分が勤める出版社に根気強く推してくれた結果俺は小説家としてデビューできたのだ。

俺の小説がバカ売れすると出版社は掌を返して俺を厚待遇で扱って来た。

正直、そんな節操の無い連中とは関わりたく無いが俺を発掘した叔母さんは、その眼力を認められ昇進して編集長の肩書きになった。

少しでも恩返し出来てたのかもしれない

恩義のある叔母さんの為にだけは我慢しようと思う


まぁ、この物件も出版社からの贈り物だしな(笑)


純香さんは、自分達と一緒に暮らさないか?と言ってくれたが、純香さんにも旦那さんや娘さんが居る

俺がこれから始める救いの無い復讐の物語に巻き込む訳にいかないので、執筆に集中したいから1人が良いとか適当な理由を付けて断った。


そんな恩人への感謝を思い返していると、ベッドに放り投げたスマホが何件も着信していた。


俺は手に取り内容を確認していく



「姫野 雫」:ブロック

「義母」:ブロック

「義妹」:ブロック


「父」


俺は父親の着信にだけ折り返しで電話を掛け直した、数回のコールの後久しぶりに聞く父の声


「剣一、久しぶりだな元気にしてたか?と聞くのはおかしいな・・」

「何?今更なんの用?おれから話す事は何もないよ?」


「お前の言いたい事は判る、しかしそれでいきなり家族の縁を切るだの、家を出ていくだの、少し自分勝手すぎないか?」


「自分勝手?俺が?何で?」


「お前が困ってるなら、何で俺や義母に相談しなかった?そうすれば・・」

「はぁ~、あのさ元義妹との関係は元義母もうすうす気づいていたはずだよ?もし本当に気付いてないなら子供達に興味のない、それこそ本当のクズ親なんだろうね(笑)」


「くっ!し、しかし、それなら何で父さんにも話してくれなかった?」

「いやいや、父さんてさぁ今までに俺たち家族の様子を誰かに聞いたり確認したりした?少なくとも俺は聞かれてないよ?普通これだけ家を空ける日が続くなら多少なりと家族が気になるもんだろ?」


「そ、それは・・・お前達を信頼してだ・・」

「信頼ねぇ~」


「そ、そうだ俺は家族を信頼して・・

「〇〇商事の茨木支店営業2課、入社3年目の27才女性、地元栃木県出身で地元の私大を卒業して〇〇商事茨木支店に入社、そして総務課を経て今年から父さんの要る営業2課へ配属、その指導係りに父さんがなり二人で青森のメーカーへ商談出張に出向いた時に関係を持ちそれから、ほぼ毎日の様に彼女のマンションに入り浸る」


「なっ!おまっ!」


「ああ、一応元義母達には、まだ伏せてあるけど俺の事にこれ以上干渉するなら・・・わかるよね?」

「お、お前は!実の父親を脅迫するのか!!」


「ぷっ!アハハハハハ、何言ってんの?自分のしてる事棚にあげて何を偉そうに説教してくれてるの?wウケるんですけどw」

「お、お前などもう息子でも親子でもない!何処へでも勝手にいけばいい!親子の縁はこれで終了だ!」


「ああ、イイネwそう来なくっちゃwああ因みに俺、未成年だしね純香叔母さんとの養子縁組する旨とその親権を叔母さんに譲る旨を記載した公文書関係の書類を郵送で送ってるから1週間以内に必要事項を記入して同封の返信郵便で送ってね(笑)」

「お前というやつは!金輪際お前の生活費も学費も支援しないからな!」

「ふっ・・ハハハ、アハハハ」


「な、なにが可笑しい!ガキが生活の事も考えずに親を馬鹿に・・

「不動 けんいち  って、聞いたこと無いか?」


「ふ、不動・・?確か死んだ妻の旧姓だが・・それがなんだ?」


「はぁ~~本当に世間知らずだな・・よくそんなので主任が勤まるな、まぁその程度だから主任止まりなのかな?」


「お、お前!親に対して、どの口が

「ググって検索してみよろ、ふ・ど・う・け・ん・い・ち、てよw」


「ちっ・・検索したが、最近話題の人気小説家しか出てこないぞ・・何が言いたいんだ?」


「はっwその人気小説家って俺の事だよ(笑)」


「!?な、な、なに!?お前が小説家の不動 けんいち だと!?」


「まぁ別に信じてもらわなくて結構だけどよ、叔母さん・・つまり母さんの妹の純香さんが何処に勤めてるか知ってるか?」

「た、たしか・・大手の出版社に・・!?、っ という事は!ほ、本当に!?」

「まぁ住む所は、叔母さん通じて出版社に年間で3冊は俺が執筆するとの打診したらポンと都内のタワーマンションの最上階をプレゼントしてくれたよ~」

「生活も、学費も心配頂かなくて結構だ、アンタが4回人生やり直して得られる収入を俺既に2年で稼いでるからねぇ~」



「お、お前というやつは!何処まで根性が腐ってるんだ!」


「おい、あまり俺を舐めるなよ?この通話も録音してるしな何時でも、お前の不倫映像や証拠を元家族やお前の会社にバラまけるんだぞ?

書類処理が完了すればお前とは赤の他人だ、あまり俺の機嫌を損ねるなよ、判ったか?」

「・・・・・わ、わかった・・言う通りする・・だから・・」


「最初から素直にそう言えよ、ああ、ちなみに郵送したのはアンタが不倫相手と過ごす為に新しく借りようとしてるワンルームマンションだしなw」


そう告げると、すべてお見通しな事に恐怖で無言になった父親から突然通話は切られた


ふぅーと溜息を吐くと大きすぎるベッドにスマホを放り投げて、着ていた服を無造作に脱ぎ捨てるとシャワー室に向かいこの嫌な空気を洗い流した


【ピィンポン】


風呂から上がり髪を乾かしているとインターフォンが鳴る、端末のモニターには2名の女性スタッフが玄関に立っていた、俺はリモコンで開錠すると部屋の自動ドアを開けて2人を中に招きいれた


「不動先生、本日はご用命有難う御座います、本日の夕飯用意と掃除洗濯をはじめます、それと追加で本日は理髪もご依頼頂きましたので都内の有名美容室のスタッフに依頼させていただきました、私は夕飯のご用意を進めますのでどうぞご利用下さい」

そう言うと二人のスタッフは深々と頭を下げて俺に挨拶した





まぁ書類手続きとその処理が終わったらぁ~(笑)

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