第7話 50億ヨロ(笑)

前置き : この作品は暴力や性的な描写を伴いますが、暴力行為を助長する物では御座いません。



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池月の父親に促され、後ろに控えていた大男はおれに札束の詰まったトランクを開けて見せる。

俺はトランクの札束に手を伸ばすと、俺の様子を見て池月の父親はニヤニヤとヤラシイ笑みを浮かべる。


俺はトランクから取り出した札束を片手に持ち反対の手を懐にいれる


懐から【領収書在中】と書かれた封筒を取り出し、4780円と領収書が入った封筒をトランクの中にいれると束から諭吉を17枚抜き取り残りの束をトランクに戻す


俺の不可解な行為に池月の父親から笑みが消えて顔が引きつる


「あ、あの狛田くん?これはどういう意味かな?」


俺は悪魔のような笑みで池月の父の顔にむかって告げる


「いやなに、俺が貢いだ金が16万5220円だし17万貰って、そのお釣と領収書ですが?」


池月の父親は未だに理解出来てないのではっきりと伝える


「こんなはした金、俺には不要だしね、なによりこれからの高校2年の残りあなたの息子さんへの復讐を楽しみたいので、示談は受け付けませんよ?(笑)」


池月の父親は俺の言葉に顔を真っ赤にして怒りの表情を見せ、トランクを持つ後ろの大男に顎で合図をすると大男はトランクを下に置き片手で俺の胸倉を掴みもう一方の手で俺の首を絞めそのまま宙吊りにする

その姿を不敵な笑みで見上げる池月父は勝ち誇った様に俺に告げる


「いや~たかが高校生が粋がるのもいい加減にした方がいいぞ、あまり大人を舐めない方がいい」


俺が大男に首を掴まれ宙づりになる姿を見て、部屋の前の元義母と騒ぎを聞きつけリビングから顔を見せた元義妹は驚愕して腰を抜かしていた。


俺を助けるそぶりも、助けを呼ぶつもりも見せない元家族に軽く溜息をつくと、俺の首をしめてる大男の手首を握り思いっ切り握り潰す


「うがぁぁぁぁ」


骨の砕ける音と共に大男は俺の首から手を離して俺は地面におろされる、大男は俺に手首を握られた状態で俺の前で無様に膝をついた


「なっ!どういう事だ!おい!貴様元プロレスラーだろ?こんな小僧にいいようにヤラれてどうなってるんだ!」


俺はそのまま腕を軽くひねると【ゴキッ】という音共に大男の肩があり得ない方向に回っていた


「あ~あぁ、外れちゃったねこれ(笑)」


そのまま大男を蹴り上げ、数メートル後ろの池月達の乗って来た車まで吹き飛ばした


「あ、ちなみに最初にあなた達が俺に手を出した状況はそこのカメラで一部始終録画してますので何時でも出るとこ出ますよ(笑)」


俺の言葉に愕然とする池月とその父親


「狛田くん、いや狛田様!なんとか穏便に!お金なら幾らでもお支払いしますので!」


そう言いながら俺の方に土下座で縋りつく、後ろにいた池月も慌てて土下座して許しを請う


「そうだね~俺の去年の年収の10倍払ってくれるなら考えるけど?」


俺の言葉に救われた顔をする池月の父親は、何度もお礼言い俺に支払いを約束した


「あ、これ俺の源泉徴収のコピーね確認しみてね(笑)」


俺の手から紙を受け取ると、


「1、10、100、千、万、十万・・・・・5億!??」


俺は池月の父親の耳元に近づきそっと告げる


「明日までに、50億ヨロw」


その金額に親子で腰を抜かして怯える


「ご、ご、50億なんてとても・・」


「ああじゃぁ、息子さんには此れから毎日痛い目我慢してもらおうね~」


「それじゃ~俺もうこの家にも戻らないんで、また学校で会おうね~い・け・づ・き・君(笑)」


そう言うと道に転がる大男を邪魔なので横に蹴り飛ばして俺は新居に向かって歩いていく







後はもう一人の元家族から連絡あるかなぁ(笑)

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