第5話 元幼馴染み(クズ)に絶縁を告げる

前置き : この作品は暴力や性的な描写を伴いますが、暴力行為を助長する物では御座いません



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今まで、クラスの最底辺だった陰キャの玩具が突然クラスのボスに噛みつき圧倒的に叩き伏せたのを、教室の誰もが信じられなかった。

他所のクラスからも騒ぎを聞きつけ、集まった野次馬に無残な土下座ショーを披露した池月と取り巻きは俺に保健室に行くことを禁じられて痛む顔と体で震えながらゲロまみれの異臭のする服を着て授業を受けてる。



その日の授業は、まさにお葬式の様だった授業を進める教員も池月たちの異様な様子と汚物をふき取った制服からの漂う異臭に顔をしかめ、保健室へ行く事を促したが


「先生、池月君たちはちょっと転んだだけで大丈夫です~」


と俺が手を挙げて保健室へ行くのは無用と告げる、

何やら言いたげな池月と取り巻きにその都睨みつけると、俯き下を向いて目線を避ける


「い、いや・・でもな狛田、あの様子はどう見ても・」


そんな先生に俺は鋭い目で睨みつけ、低い声で告げる


「先生?前におれが同じような様子の時は、今の俺の様に池月君が告げたのを受け入れてましたよね?池月君と俺の様子が逆になったら対応が変わるんですか~?」


そう言うと、先生は何も言い返せず気まずそうな顔をして黒板に向き直って、以降何も言わなかった


それから俺は休憩ごとに池月と取り巻きをトイレに呼び出しトイレで正座させ5発ずつ殴りつけた、

トイレから聞こえる悲鳴と泣き叫ぶ声に噂を聞いた上級生や下級生も野次馬でトイレの外から様子を伺って来た、予鈴が鳴り俺が鼻歌混じりにトイレから出るとモーセの十戒さながらに人が割れ、俺の後からボロボロになって泣きながら出てくる池月達を見て皆が失笑していた。


どうやら俺の力が依然と比べ強くなったらしく、体育の時間にこっそり握力を測定したら測定器を壊してしまった、握力は軽く150㌔を超えてるようだ


ホームルームが終わると、荷物を奪う様にして手に持ち池月達は慌てて教室から逃げ帰ってしまった


その様を見ていたクラスメート数名がぞろぞろと俺の元に寄ってきて、作り笑いをしながらゴマを擦る


「あ、ああ池月達ざまぁだね!せいせいしたよ!」

「うんうん、狛田君すごいよね!」

「そうそう、あんなダサい奴に今まで偉そうにされたと思うと何かムカつく~」



そんなクラスメートに向かって俺は冷めた目で睨みつけて告げる


「あぁん?俺からしたら、お前らも同罪だしな、

お前らの誰かが池月たちの腹いせにイジメられてても俺は無視するしぃ~その覚悟で池月たちの事コケにしろよ~?それとお前ら明日から俺に話しかけんな、まぁ今までそうだったんだから当たり前だよな(笑)」


そう切り捨てて教室を後にした


普通に歩いて帰っているつもりが、あっと言う間に家の前に着くと、玄関先に元幼馴染が立っていた

俺は無視して家の中にはいろうとすると


「!?ちょっとまって!話があるの!」


「俺には何もないけど?というかお前誰?」


「え?ちょっと酷くない・・そんな言い方・・」


「酷い?俺の事をイジメてる相手と出来てる上に、俺がイジメられてる理由も知ってて、どんな気持ちで俺の事見てたのか俺が聞きたいよ?」


俺の言葉に顔を青くして震えだす元幼馴染


「そ、その、、池月君とは、、そのそういうのじゃなくて・・」


「そういうのじゃない?じゃ何?セフレ?愛人?まぁなんでもいいよ、俺には関係ないからね」

そう告げると俺の足元に縋ってくる


「ちっ違う!私けんちゃんが・・」


「ああ、そうだね俺と幼馴染に戻りたかったらさ、俺が大事にしていた手帳を元通りにして返してくれたら考えるよ」


そう言われ、昨日の事を思い出し絶望的な表情をする


「じゃ、持ってきてくれるまで俺に関わらないでね、それと明日から池月大変だと思うけど恋人かセフレか愛人か知らないけど支えてあげてね(笑)じゃ、さようなら~」


そう笑顔で手を振り家の中に入る


家に入り玄関で靴を脱ぐとリビングには、不機嫌そうに元義妹が肘をついてこちらを睨みつけてる


クズを無視して自分の部屋に戻ろうとすると


「ねぇ、ちょっと話あんだけど、あんた雫ちゃんに何したわけ?許せないだけど・・」


そう声を掛けられたので、こちらも睨みつけると俺の何時もと違う様子に怯んだのか驚き目線を外す


「俺お前と話す事無いから」


そう言うと元義妹がリビングで何か言っていたが無視して部屋に戻り、机に教科書とノートを広げ勉強に打ち込んだ


昨日までと気持ちの持ち方が違うのか教科書の内容が頭に一瞬で刷り込まれて僅か3時間で教科書を全部記憶する事が出来た


【コンコン】


『ねぇご飯だって・・』


【ガチャ】


「ああ、今行くよ」


そう返事して部屋を出て元義妹の横を通り階段から降りようとしたら


「机のしゃ、写真・・どうしたの、どこにやったの?」


そう呟くように聞かれたので素直に答えた


「ああ、もう要らないから処分した、それが何?」


俺の部屋の前で呆然とする元義妹の様子を確認する事無くリビングに降りる






「要らない物は処分するんだよ(笑)」

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