第54話中国の終結




核ミサイルの失敗を穴埋めするために、俺が陣頭指揮をとった。

なぜなら中国の内乱を鎮める作戦立案を出来てない状態だったからだ。


こんな場合は、すみやかに作戦を立案して実行あるのみ・・・


だから得意な傀儡くぐつ魔法を使った。

もう誰も俺を止められない。



蚊のドローンを使って、様々な情報を仕入れた。

クーデター派と7つに分裂した軍を互いに争わせる作戦なんて楽勝だった。


進攻するルートをわざと知らせて、銃弾、砲弾、ミサイルまで使い切る勢いのまま戦わせる。

撤退しそうな場合は、有利になる情報を流す。


一気に戦況が逆転。


互いに疲れた頃合になって驚いただろう。



今後使われる銃弾、砲弾、ミサイルが使い物にならなくなるなんて思いもしないハズだ。

こっちは手はずが済んでいた。


核ミサイルも使い物にならない。

国内で使わないと思うが切羽詰ったら何をするか分からん。

それに使っても転移門で無力化できる。



弾薬メーカーでは、傀儡魔法を使いトップから従業員までを支配。

使い物ならない物を作らせた。

合格しない品を合格したと偽って軍に納めた。



そして現れたのが不死の軍団とアブだ。

あっちこっちのダンジョンへ行って集めた努力の結晶だ。


武器が使用できないから敗走するしかない。


「逃げろ!!あんなモンスターに勝てるハズがない」


指揮官「逃げたら銃殺するぞ!!」


「やれるものなら、やってみろーー!!」


「指揮をとって貴様がヘボだから、こうなったんだぞ!」


「バン」と乾いた音が響いた。


ヘボと言った兵士が倒れていた。


カッとなった兵士。

1人が殴りだすと数人が取囲んで殴る蹴るが始まった。

撲殺されたのは、あっという間だ。





もう4日で戦いは終わったよ。

アメリカの介入も間に合わない。


事前にクーデター派や軍に交渉して、例の力で落としどころも分かっていた。

トップは、内乱罪で処罰しない確約で・・・罪に問わない。


内乱罪は、死刑だから・・・誰も死にたいと思わないハズだ。


そして新しく作る国の主要メンバーに入れる確約もつけた。


アメリカ側も文句を言って来たが解決したのはこっちだ。

強気で言い返してやったぜ。



「それでは中国を東北地域、華北地域、華東地域、中南地域、西北地域、西南地域の6つの国に分けることは、承認してくれますね」


「それは認めますよ・・・総理大臣も言ってたので・・・」


「なら東北地域、華東地域、中南地域をアメリカが頂こう・・・」



▼東北地域

黒龍江省、吉林省、遼寧省


▼華東地域

山東省、江蘇省、安徽省、浙江省、江西省、福建省


▼中南地域

河南省、湖北省、湖南省、広東省(香港)、広西壮族自治区



いい場所だけ取りやがって、北京がある華北地域は取らない。

放射能汚染を恐れてだろう。


放射能なんか無いのに・・・


華北地域、西北地域、西南地域は、土地の広さなら優っている。

しかし、田舎みたいな土地だ。


西北地域には、新疆ウイグル族自治区があって将来的には、新しい国として独立するかも・・・


西南地域は、チベット自治区が・・・ああ問題だらけだ。



「分かりました。それでいいでしょう・・・」




これで中国は、なんとかなった。



残るはロシアだ。


ロシア内紛でフィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニアから要請があった。


ロシア内紛に巻き込まれる恐れがあったからだ。


そしてEUが介入。

フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニアを守っただけだ。


それを攻撃と見たロシア。


もう泥沼状態だよ。

ロシアの内紛がEUにシフト。


ロシア内紛をやめてEUに向かって一致団結した感じだ。


だからEUは、俺に泣きついてきた。

戦争状態が長引けば、経済も悪化して国力の低下に繋がるからだ。


日本の総理大臣からも頼まれたよ。



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