第52話平壌
北朝鮮の
「170方向、敵接へ移行する・・・CP位置合流・・・あ!なんだ・・・敵性!敵性!ただちに撃てーー!!」
「小隊長、敵スケルトンに銃弾は効きません。このままだと全滅です」
「撤収だ!撤収!」
「金大将、銃弾がまったく効きません。やっぱり報告があった通りにスケルトンは不死です」
「そんなバカな・・・手榴弾でもダメか・・・」
「ダメです。バラバラになっても元の骨の姿に・・・このままでは平壌は・・・」
「諦めるな!トラックにガソリンを積んで突っ込ませろ。そして燃やし尽くせ!!」
「了解しました」
トラックが突っ込んで絶妙なタイミングで燃え広がる。
ゴウゴウと燃える炎の海を越えてスケルトンの姿が現れる。
「小隊長、ダメです」
「心配するな・・・もうじき爆撃機が・・・見ろ!爆撃機だ」
北の空に爆撃機を・・・
「見えるか」
「どこだ? 何機いる? 」
「7時だ・・・しかし、あれって何だ・・・」
「虫の大群だ・・・何だ、この音は・・・」
「機長!虫が機体を食い破って進入し・・・」
後ろを見た機長は、アブに噛まれた。
一瞬で意識を失って、数秒で死んだ機長。
乗組員は全てが死んだ。
そして開けられた穴からアブが脱出。
爆撃機は呆気なく次々に墜落。
32機の爆撃が平壌の街に落ちて大爆発が起きた。
地上では、兵士が諦めムードで燃える街を見ていた。
そんな光景は、核ミサイル基地でも起きていた。
転移門から現れたヘリ部隊。
戦闘ヘリのAH-64Dアパッチ・ロングボウが空を旋回しながら警戒を維持。
大型輸送ヘリのCH-47J/JAチヌークが降下して着陸。
「GO!GO!GO!!」
基地のドアに爆弾を仕掛けて爆破、そして自衛隊員が次々に進入。
一瞬、自衛隊員の動きが止まった。
あっちこっちに兵士の死体が・・・
「惨いな・・・」
「これってアブの仕業ですか・・・」
「ああ、間違いなくアブの仕業だ」
「核ミサイルは、こっちです」
自衛隊員がミサイル基地を占領。
「核ミサイルの安全を確保しました」
「そのまま待機して、決して奪われるな!」
「了解しました」
そして全て軍事施設を占領したのが翌日の昼だった。
ラジオ放送で北朝鮮が無条件降伏した事を放送。
そしてインターネットを使用して、大学生、科学者、政府機関職員などにも知らせた。
順次、携帯電話での告知もされた。
北緯38度線の軍事境界線では、韓国の国民が騒いでいた。
それを見守る自衛隊員。
「我らの国を返せ!!」
「日本よ!謝罪しろーー!!」
「自衛隊は、即刻帰れ!」
そんなデモも掻き分けるように韓国在住のアメリカ兵士が軍事境界線へやって来た。
自衛隊が守っていては、韓国人とのトラブルがたえない。
アメリカ兵士が守ればトラブルが少なくなると日米で話し合った結果だ。
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