第51話核ミサイル




なんでこうなった。


「中国への核攻撃が行なわれて3時間後に連絡されても遅過ぎで・・・はい・・・それでも納得できませんよ!!」


過去へ行けるのが1時間が最大なのに、これじゃー防げるものも防げない。

だからスマホの電話越しに怒鳴っていた。


「蚊のドローンで24時間監視システムは!・・・それでもダメだったと・・・そんなバカな」


重要人物に張り付く蚊のドローン。

電波でない通信方法だからばれることはない。

羽音も鳴らないドローンだ。


それもAIによって人間の視線をい潜る。

だから厳重な建物内でも人間に蚊が止まり、容易に潜入できる。


映像から音声も24時間送信し続ける。

その膨大なデーターからAIが危険と認識した情報は、赤表示で本部の知らせるシステムだ。


それなのに・・・AIだけでは信用できないと職員が全ての情報をチェック。

それが仇となって2時間も遅れて、総指揮官に上がって俺に知らせるのに1時間も浪費するなんて・・・





俺はタブレットを使って会議を見ていた。


総理「我が日本は、早急に北朝鮮を支配下に置くしかない」


野党釜谷議員「それは武力行使と受取って構いませんでしょうか・・・」


総理「構わん!アメリカにも話はついている。このまま放置したら日本まで核を撃ち込むだろう・・・その情報も入っている」


巨大モニターには、金正恩キム・ジョンウンの暗殺場面が映されていた。

車に乗り込んで数秒後に大爆発が起きて、大きな騒ぎになっている。


爆発した車両に駆け寄る警備兵や幹部に向かって、ドローンが突っ込んで第2大爆発が起きた。


そして画面が変わって、数人が話し込んでいた。

画面の下には、訳された字幕が・・・


「韓国を核で脅す必要があるな・・・だからといってソウルに核攻撃すれば放射能がこっちまでくるからな・・・」


「今、用意できる核ミサイルは3基です。東京、名古屋、大阪の3ヶ所を核攻撃をすれば、日本も立ち直れないハズです。そこで韓国を脅せば負けを認めて服従するでしょう」


「アメリカは、核ミサイルで報復すると思うかね」


「アメリカ用の核ミサイル10基は、すでに用意してます。いつでも撃てます」


「なら日本への核ミサイル攻撃が終了してからアメリカにも用意していると告知する準備をしておけ」



総理「どうだね・・・このまま放置できるかね・・・表決だ」


手元のスイッチが押されて全員が賛成ボタンを押していた。






スパイダー1号から10号が北朝鮮に向けて警戒。



「1号、核ミサイルを確認。A、B、Cとタグをつけました」


「1号、確認した。そのまま核ミサイルの動向を確認しろ」


「1号、了解」


「2号から10号は、命令に従って転移門を開け」


「2号、転移門を開きました」


「3号、転移門を開きました」


「4号、転移門を開きました」


「5号、2号の補佐を完了」


「6号、3号の補佐を完了」


「7号、4号の補佐を完了」




「8号、Aが太陽に向かってる事を確認」


「同じく9号、Bが太陽に向かってる事を確認」


「10号、Cが太陽に向かってる事を確認」



「ご苦労・・・引き続き警戒を・・・後10基が残っている・・・」





太陽近くまで宇宙船を飛ばした甲斐があった。

その座標で転移門が開き安全に核ミサイルの処分が出来たぞ。


今では月の資源も宇宙船を使かって運び込んでる。

月は、何処の国の物でもないから掘り放題だ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る