第24話新たな部屋
LV2
HP:20
MP:100/100
スキルポイント 6
スキル
召喚魔法
メンバーから召喚魔法の覚醒者が出た。
召喚魔法って覚醒者したって聞いたこともない。
めちゃレアな魔法なのだどう、期待が膨らむぞ。
「白鷺!あの弱ったブラックサソリに契約を発動させろ!」
「はい」
あれ・・・何やら「ごちゃごちゃ」と言ってるぞ。
え!呪文・・・
「あ!あれって」
ブラックサソリの下に魔法陣が現れて赤く光る。
あれってモンスターが抵抗してるあかしなのか・・・
赤が点滅を開始・・・あ!青に変わって魔法陣にブラックサソリが吸い込まれて消えた。
MP:90/100
MP10を消費。
召喚時は、MP1を消費して呼ぶようだ。
白鷺は、ひたいから汗を流しながら膝をついた。
「ばてたのか・・・」
「初めてで無我夢中だったので・・・」
分かるような・・・
「アイカ!頑張ったわね」
抱きついたのは、火魔法の
2人は、仲間を殺された生き残りだった。
その彼女らが魔牛を挑むのも、そう遅くないだろう。
あああ、あの魔法陣・・・
なんだ・・・この感覚は、目に魔法陣が・・・残像が焼きつく・・・目が痛い・・・
『クエスト発生:魔法陣を見た事で魔法陣部屋へ行くことが可能』
その部屋へ『入る:入らない』の二択が表示。
もう、入るしかない。
入ると念じる。
これが魔法陣部屋・・・
なんとも不思議な文字が光沢な壁一面に広がっていた。
あ、壁でないぞ。
まさに大きな球体の中に俺が浮かんだ状態だった。
これって部屋から出られるのか・・・何をすればいいのだ。
考えても仕方ない。
文字らしき字を見るために近づきたい。
え!字の前に引き寄せられる・・・あ!ぶつかって、止まった。
何て意味の文字なんだ。
その字に「ソッ」と触れた。
なんだ、この情報量は・・・頭が痛くなる。
我慢出来なくなって回復ポーションを取り出して・・・震えながら口で蓋を抜いて「ゴクッ」と飲んだ。
ああ、助かった。
ポーションは半分に減っていた。
この字は、説明しにくいが『起』が1番近い。
『起こる、物量、はじまる、
色々な意味が混じりあっていた。
口で言い表せない意味を・・・
そして触った字が青くなっていた。
ほかの字は、なにも変わってない。
もしかして、全てを青くしろってことらしいぞ。
あの痛みに耐えて・・・
次の字を触ってみる・・・「ガガガゲキギギ・・・」耐えながらポーションをちょと舐める。
あ、痛みが治まりだした。
この数を考えれば、ポーションも無駄に出来ない。
アイテムボックスに『薬草』が大量にあっても字が多過ぎる。
この字の意味は『無』が1番近いだろう。
あ!
『無』と『起』でブラックホール。
『極めて高密度で、極端に重力が強いために物質だけでなく光さえ脱出することができない』
え!これって鑑定・・・それが可能なのか・・・
そんな恐ろしいことが、この場で起きたら大変だぞ。
一瞬で死ぬぞ。
あ!あの2つの字が魔法陣として浮かび上がる。
完成したら危ない。
俺は、必死に手で
「助かったのか」
下手に思い描いてはダメだ。
あああ、あれから1年が経った。機械式時計を信じるなら・・・メモに書いた数字が空しい。
レッドにも会えない。
「レッド」と呼んでも出てこない。
この1年、寂しく空しい・・・
この部屋では、何か食べたい食欲もない。
だから排泄の心配もない。
「これで最後か・・・・・・」
最後の字に触れた。
もう、痛みなど感じない。
感動も感情もない。
心は無の境地だ。
もう、仏になった気分だ。
あれ!ここは何処だ。
「社長、何かありましたか・・・」
「君は・・・確か白鷺・・・」
「わたしと碧蒼瑠の感動がおかしいですか・・・」
ああ、目の下に涙が・・・
「今は何年だ」
「何を言ってるんですか、何年も経ってませんよ」
周りのメンバーからもコソコソと話す声が・・・
「ああ、体調が悪いようだ。早めに帰るぞ」
メンバー全員が覚醒したから文句もない。
バギーで走行中に頭を出すレッド。
「生きてたのか・・・」
『ピエー、ピエー』
「ああ、生きてるだけで良いよ」
左手で頭をなでる。
なんか涙が流れてきた。
なんて新鮮な気持ちなんだ。
ああ、やっと感情が復活したようだ。
バギーを回収。
皆が階段を上がってるのを見ながら、後ろを振り返って魔法陣を発動。
右の手の平の10センチ先に赤い魔法陣が現れる。
青に変わった瞬間に中央からレーザー光線が放たれた。
遠い砂漠でミサイル以上の爆発が起きた。
ここまで爆風が・・・
これが最小限のエネルギーで発生できるとは、信じられない。
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