第14話ああ何で
ああ何で・・・
砂漠へ舞い戻って来た。
旭のおしゃべりで俺が噂の石槍を作った者だとバレた。
他言無用と命の恩人に頼まれても・・・人なんか信用出来るハズもない。
無いかも・・・無いに決まってる。やっぱり絶対に無い。
なので相手にもメリットのある約束をするしかない。
旭と同じような武器や盾を作ることに・・・そして守秘義務契約を結ばせる。
もう、これしかない。
魔片手剣
攻撃力45
魔バックラー
防御力35
魔槍
攻撃力48
魔クナイ×10
攻撃力20
魔大盾
攻撃力10
防御力50
魔弓/魔矢×10
攻撃力20
魔刀みたいな特殊な力なんて、付かなかった。
こんなに作ったのに・・・
あれってボーナス的なものなのか・・・
LV3
HP:30
MP:40/190
スキル
状態異常魔法[睡眠]
スキルポイント14
魔法ロッドらしい物を作ったが・・・魔法成功アップになるハズもない。
魔ロッド
攻撃力15
嫌々、これって接近戦の武器だよね。魔法使いに接近戦なんかさせられないって・・・
田中美佐江は、身長149、体重は中々言わないが40に違いない。
やっぱ体重が無いと接近攻撃は無理だ。
素早い動きも・・・ああ、転んでるよ。
試しに弓を持たせて射っても才能が無いのが丸分かりだ。
大山は、スキル[鷹の目]を持っているから遠くても拡大したように見える。
だかな何回か射っていると当たりだすのも早かった。
田中にクナイを投げさせてもダメだった。
西山のようにスキル[投擲]がないから・・・距離も命中率もダメダメだ。
あれ!田中美佐江のステータスが・・・
スキル
状態異常魔法[睡眠(麻痺可能10)]
麻痺が可能と表示されたぞ。
それに10は、消費するスキルポイントに違いない。
なんで急に現れた。
もしかして、俺らが錬金術で武器を作るのを見て影響されたかも・・・
きっと田中美佐子の心の中では、私にも可能性があるのでは、そんな思いが芽生えたに違いない。
俺らの物作りは、知らない人から見たら、めちゃくちゃショックなハズだ。
それにドラゴンのレッドも見せてた・・・砂鉄を魔玉鋼にするには、レッドの炎が必要だった。
田中美佐子にとって色々な意味で刺激になった。
なら・・・いかに本人に気づいてもらって覚醒するかだ。
旭と作戦を練った。
ああでもこうでもないと話し合ってダメでもやってみようと・・・正解なんか初めから無かった。
その作戦1をスタート。
なので俺と旭が田中を囲んで『麻痺』と念じる。
ああ、ダメか・・・次の作戦2だ。
暗示作戦を始める。
「田中は、状態異常魔法で麻痺が使えるぞ。自分自身を信じて覚醒を・・・心の奥底から感じるなら目覚めよ・・・」
「あなたは、新たな麻痺が・・・あなたなら、やれる。大丈夫よ・・・」
2人で永遠に言い合いながらグルグルと回りだす。
5分もバカなことをやってたら・・・
「覚醒しました・・・」
何でもやってみるものだ。
LV3
HP:30
MP:42/190
スキル
状態異常魔法[睡眠・麻痺]
スキルポイント4
この麻痺・・・80%の確率だった。
睡眠は、1回の攻撃で相手が目覚める。だから囲ってぼこ殴りするしかない。
しかし麻痺は、3分間動けない状態で何回攻撃しても麻痺のままだ。
めちゃ良い状態異常魔法だぞ。
そんなパーティー『赤い
「え!バレた・・・それも6人に・・・」
受付の人が呆れ顔だよ。
「新しく弟子を向かい入れたのに・・・その弟子が口を滑らしてしまって・・・」
「この方ですか・・・探索者カードを拝見できますか・・・」
「はい・・・」
反省したように旭がカードを手渡す。
「それで守秘義務契約を『赤い
「それにしても価格が高いと思いますが・・・どのようにして価格を・・・」
地下2階の更に凶悪な場所に行ったからだ。
その場所でモンスターを倒して実感させて本人に決めさせた。
もう、めちゃ喜ばれたよ。
噂のモンスターを簡単に倒せた。
回収された魔石は、彼らの物だ。
1個10万円。
3時間60個÷6人=100万円
そこから計算すれば・・・だから俺の計算機を貸したよ。
1日100万円×月20日稼動×年12=2億4000万円
年収2億円超えになれば楽勝のハズだ。
魔片手剣 5000万円
魔バックラー 4000万円
魔槍 5000万円
魔クナイ×10 3000万円
魔大盾 5000万円
魔弓/魔矢×10 3800万円
「なるほど・・・6人ですか・・・カードを・・・」
6人は、カードを手渡した。
「分かりました。相沢さんの頼みなので守秘義務契約書を明日までには用意しましょう。それと生産職の弟子制度の加盟もしておきます」
後で知ったよ。
探索者ギルドが一括で支払ってくれた。
『赤い蜥蜴』は、探索者ギルドへ支払いの義務が発生。
ローン手数料が無い程に安い設定だったよ。
その武器や盾を使った戦いをギルド職員に撮られることを条件に・・・
そしてパーティーが休みの日には、武器と盾を探索者ギルドに貸し出す。
探索者ギルドもズル賢いな・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます