第11話弟子
スマホの連絡でダンジョンへ来る時は、裏口の職員専用から来て欲しいと・・・
なんだよ・・・それは・・・あ、あれってカメラを持った人が3人は居るぞ。
すると報道関係のカメラマン・・・
こっちが裏口へ行く路地なのか・・・
スマホの案内で来たが・・・「ここかな・・・」
小さな文字で『探索者ギルド職員用』って書いてある。
ドアに探索者カードをかざしても大丈夫かな「ピッ」と・・・お!読み取った。
「ガチャン」と重圧なロックが解除。
そのドアを開けると、あ!谷本さんだ。
「スマホで位置情報がばればれになってるぞ。OFFにすることを進めるな・・・それから、あっちこっちのダンジョンに報道陣が来ていて、念のためにこっちに来てもらう事に・・・用心してくれよ」
そう言いながら分厚い袋を手渡してきた。
「武器買取の契約書を読んで納得したならサインしてくれると助かる・・・」
パラパラとめくっても100ページ以上も・・・
「これって今日ですか・・・この甲とか乙って何ですか・・・契約書なんて???あまり知らないし」
「嫌、納得するまで待つよ・・・本当ならギルドを信用してくれって言いたいが、弁護士に読んでもらって問題がないか確認した方がいいだろう。槍の値段を考えると弁護士費用なんか安いから・・・」
その弁護士費用の見当がつかないよ。
弁護士なんか雇ったこともないし、会ったことないよ。
『ピエー、ピエー』
「レッド、静かに」
目張りされた猫用ケースを指で穴を開けたのだろう。
その穴から俺を覗いてた。
「レッドを開放しても良いですか・・・」
「ああ、いいよ」
ケースのドアを開けると「パッ」とレッドが飛び出す。
『ピエー、ピエー』
もうプワプワと飛び回っている。
「当面は、ドラゴンを従魔と認めることになった。しかし、地上で人との何かしらのトラブルがあった場合は、調査の対象になる。それより気をつけて欲しいのが暴力と人殺しだ。それに対しては、探索者ギルドもたずさわることは出来ない」
「はい、分かりました」
谷本さんに案内されて歩く。
行きづまった場所のドアが開けられると、販売店の横のドアだった。
「へ~こんな場所に」
「裏口のドアがダンジョン通過手続きになってるハズだ。だからダンジョンに入っても良いが、出る時は相談窓口に寄ってくれ・・・簡単な検査で裏口まで案内するよ」
「買取は・・・何処で」
「相談窓口に言えば買取もしてくれるだろう」
「ありがとう御座います」
販売店で昼飯用サンドイッチを買う時に、レッドの奴が飴玉の袋を胸に抱えながら飛んできた。
病院で飴が気に入ったようで『ピエー、ピエー』と甘えてきた。
「仕方ないな~3袋も取ったのか・・・」
地下2階層の砂漠で最後の「ドカーン」と爆発させている頃に人の気配が・・・
俺は、くるっと振向く・・・
その女性と目と目が合った。
幼さが残る女性で髪は、ショートヘアの黒髪だった。
え!え!え!え!俺に駆け寄るが途中で砂に・・・転んで滑り落ちる。
砂に顔を埋めた状態だ。
その顔を「ガバッ」とあげて「師匠!弟子にしてください」
「弟子に・・・君は一体何者なんだい」
「は!失礼しました!わたしは、錬金術師を1年を経験した
LV1
HP:10
MP:50
スキル
錬金術
スキルポイント 4
弟子になりたいからって・・・何で・・・理由が『知りたい』と思った。
旭静香は、ベラベラと話だした。
やっぱ『十文字鎌槍』のテレビニュースがショックだったらしい。
錬金術に覚醒して、同級生の仲間からもパーティーにも誘われなくなった。
うすうす感じてはいたが悔しい経験だった。
あんなに友達だと思っていたのに・・・
ソロでの活躍も無理と悟る。
生産職として会社に勤めることに・・・
しかし、それは世を忍ぶための仮の姿。
ダンジョンで使える武器を作ることに情熱を燃やす、旭静香だった。
仲間から捨てられた思いが・・・そうさせたらしい。
俺のことは、スマホで調べたみたいだ。
「パッ」としないダンジョンが急に魔石を企業に多く売り出した事実。
このダンジョンでは、地下2階の魔石などの売り出しは無いに等しかった。
そこから導かれる答えは・・・
病院でのドラゴン騒ぎ。
病院は、このダンジョンの近くだから答えも・・・
そんな話を聞き終わる頃に『ピエー、ピエー』とレッドが戻ってきた。
レッドは、モンスターを風魔法で斬って、魔石を大きなバッグに入れて持って帰ってきた。
俺の教え方が良かった。
俺は、レッドにモンスターを切って「この石をバッグに集める・・・分かるか・・・」
『ピエー、ピエー』とバッグを足で掴んで飛ぶレッド。
モンスターの上空から見えない『かまいたちの
「クシャ、ピシャ、ドッシャ」と鋭い刃物で幾つも斬り刻まれるような感じかな・・・
そして、風魔法で魔石を浮かせてバッグの中へ。
めちゃ賢い・・・『かまいたちの
アイテムボックスからミルク飴を取り出して、包み紙を取って放り投げる。
「パクッ」とキャッチするレッド。
「キャー!本物のドラゴンの赤ちゃん・・・」
旭の目がうるうるしてるぞ。
そんな旭を見ながら・・・仕方ないと思う。
鑑定を覚醒するか分からない。
しかし、何かしらの別の方法で武器を作れる可能性も・・・あるかも。
「分かった!弟子にしてやってもいいぞ。しかし、俺の命令は絶対だ。分かったな!」
「はい!体の要求以外は・・・」
「バ、バカを言うな!そんな卑劣なことなんか・・・」
「冗談ですよ。師匠がそんな人でないことぐらい、分かってますよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます