第5話武器




またまたダンジョンにやって来た。


販売店で買いまくる。


魔改造した9mm機関拳銃は、俺用。

新しいく買った9mm機関拳銃は、魔改造して探索者ギルドに見せる試し用。

それと銃弾も店にあるだけ買った。店の人に呆れられたな・・・


だって弾切れなんかコリゴリで2度とあんな危険を冒したくない。


今の俺には、遠距離攻撃に使える爆発と9mm機関拳銃だけだ。

9mm機関拳銃には、9mm機関拳銃なりのメリットがある。


爆発は、爆発規模や投げ損ねて自分自身を大怪我させかねない武器だ。

1回経験したから、その怖さが分かる。

爆発の威力は凄まじいから、下手したら殺しかねない。


だから9mm機関拳銃は必要だ。



階段を下りる。

あれ!人が多いな・・・


草原には、ちらほらと人が『薬草』を探してた。


「おかしいな・・・『薬草』がないぞ」


いやいや・・・あった。

少ないが鑑定に『薬草』って表示されてる。


探している連中を通り越して、表示された『薬草』を回収する。

30の『薬草』を採取。

残りの20は、可哀想だから残した。


その間にも良さそうな石も見つけた。

2つの石だ。


そして警戒しながら森まで来た。

強化したナイフで木を切った。もう豆腐のように切れるのでビックリだ。


倒れた木から槍のつか部分を切り取った。


そして錬金術を発動。

またまた空中に浮かびだす。

そして変形で柄らしい形に・・・そして同時に石も変形させて槍のへと・・・


石の穂は、30センチの鋭利な穂になっていた。

これが石で出来た穂とは思えないぞ。


柄は、2メートルの立派な柄になっていた。


あああ、またツタでグルグルに巻くかと考えると・・・え!マジか・・・


融合可能っと表示されたぞ。

とりあえず融合と念じて空中で柄と穂が融合するの見入る。

それは呆気ない程にくっ付いた。

もう神々しい槍の完成だ。


ああ、更に強化するれば凄いことになるハズだ。


錬金術で槍を強化すると淡く光りだして、強化が完了した瞬間に光は消えた。


石槍


攻撃力30


めちゃ凄い・・・攻撃力だ。


手に取って倒れている木に突き刺してみる。

なんの抵抗無く刺さる。

スッと抜いて戦国時代のように上から叩きつける。


「スッパ、スッパ」と木が切れる。


俺のような、ど素人にも簡単に扱えるなんて「凄いな~」。



もう1つ石があったから、もう1本槍を作ろう。

石は、さっきより大きいから、こった穂にしてみるのもいい。


俺が思い描いたのは、十文字の穂だ。


穂の両側にカマのように刃がついている状態の穂だ。

これは奈良発祥の宝蔵院流『十文字鎌槍』で槍の達人を生み出した。


突いても、いでも、かまのように引いても斬れる。

この鎌部分で刀を捕らえて、いなすことも可能だ。


出来たての柄と融合。



そんな時に「ギギギギ・・・」と鳴きながらゴブリンが現れたぞ。

俺を見つけて走りながら向かって来たから十文字鎌槍で突き刺した。

やっぱ抵抗なく首を切り落とす。


もう1人のゴブリンは、横に避けた。


「逃がすか!」


なので十文字鎌槍で薙いだ。

肩からわき腹へと斬る。


その時も、なんの抵抗もなく斬れた。

攻撃力38の威力は凄い。


両側に鎌部分が攻撃力8なのか・・・多分。



今度は、新たに買った9mm機関拳銃をバッグから取り出す。


そして錬金術を発動して強化。


それが終わったら銃弾に爆発の付与してから強化を施す。

20発も錬金術をすれば、なんとなく流れ作業のように効率が良くなったぞ。


「やっと1000発が出来た」


マガジンへ銃弾を「カチッ、カチッ」と入れてゆく。

8個の銃弾が入ったマガジンが出来たぞ。


25×8=200発


この数なら安心だ。



その9mm機関拳銃を持って森に入る。


ゴブリンは、バカだから「ギギギギ」と鳴くから居場所もまるわかりだ。

何人でて来ても怖くないぞ。

単発で「パンッ、パンッ、パンッ」と撃ち続ける。


3人のゴブリンの頭には穴が・・・

あ、森の木にも穴が・・・


複数のゴブリンも楽勝だ。


そんなこんなで26個の魔石が手に入ったぞ。


「そろそろ帰るか・・・」





ここが相談受付らしい。

受付の前には、誰も居ないから椅子に座って探索者カードを差出す。


「なんの御用ですか・・・」


「ダンジョンで武器の槍を作って来たのですが・・・それと9mm機関拳銃も錬金術で強化して凄い武器に・・・なのでギルドで調べて買取って欲しいと思ってます」


「それが槍ですか・・・成る程、ドロップした槍では・・・なさそうですね。9mm機関拳銃を強化したと言われますが・・・どの程度強化したのでしょうか?」


「銃弾も錬金術を使って強化したので銃弾込みで撃ってもらえれば、凄い貫通力だと分かるハズです。木なんか2、3本を貫通してたので・・・」


「あなたの1日目の活躍から嘘は言ってないと思います。それらの武器を預かっても・・・」


「はい、お願いします。槍の穂は、よく切れるので気をつけてください」


何処かに電話して担当者が武器を持って行ってしまったよ。


「それと回復ポーションをギルドに売りたいと思っていて・・・それと『薬草』の持ち帰り申請もお願いします」


「それでは、錬金術カードを・・・」


素早くカードを差出した。


「相沢さんは、中々な評判が良いようですね、なので1本4万8千円で買取りましょう。それに『薬草』の持ち帰り申請も受理しまいたので、今日からでも持ち帰ってもかまいません」


「それでお願いします」


そう言いながら10本の回復ポーションをテーブルの上に・・・

あ、鑑定メガネをかけて鑑定してるぞ。


「現金で受取りますか、カードへ入金にしますか」


「錬金術カードで」


あの買取値段は、消費税や税金を引いた値段らしい。

なので税金の心配など無用になる。


税理士から聞いた話だと税が面倒な場合は、ギルドに売った方がいいと言ってた。

デメリットは、儲けが少なくなるだけだ。

今の段階では、それでいいだろう。


職員が2つのカードと預かり証をサッと出した。

なので受取って、この場から去った。




案内板を見て武器ロッカー室を確認。

廊下を突き当たって右らしい。


ドアの前で探索者カードを「ピッ」とするとドアが解除。


ああ、あっちこっちに防犯カメラだ。


カードの番号を見ながらロッカーを探したよ。

頑丈なロッカーの前で「ピッ」と解除。


9mm機関拳銃からマガジンを抜いて、中に残った銃弾も「カチャッ」と抜き取る。

ロッカーに入れて銃弾とナイフも無造作に入れて閉める。


閉めたら「ガチャ」と音が・・・




買取の受付に寄って買取ってもらう。

13万円を儲けた。



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