第4話機関銃を直す




「あ!そうだ。機関銃を直そう」


アイテムボックスから機関銃を取り出す。

えらい壊れ方だぞ。


しかし、壊れる前の形状は、なんとなく覚えてるから・・・どうにかなるだろう。


錬金術の習得してない変形を試す。


お!変形を簡単に覚えたぞ。


そのまま変形が始まりだす。それに合わせて9mm機関拳銃は淡く光ってる。

そして、へこんだ部分が「グググッ」と盛り上がる。

あんなに壊れていたのに嘘のように元の機関銃に戻る。


そして、それは新品のようにピカピカだ。


これって初めてで新鮮な経験だぞ。


ならば鑑定してみよう。鑑定結果は、買った時と同じ鑑定だ。


9mm機関拳銃


口 径 :9mm×19mm

全 長 :339mm

銃身長 :120mm

重 量 :2.8kg

作動方式:シンプルガスブローバック式

弾 倉 :25発入

発射方式:連発/単発

発射速度:約1100発/分

有効射程:約100m



またも壊れたら困るから強化するのも良いだろう。

それに盾のように防具になれるかも・・・


機関銃を持って強化可能の強化を念じる。

上手くいってくれ錬金術!。


あ!機関銃が手から浮き出したぞ。


お!感じるぞ。強化が発動して淡く光りだす。


光りが消えると手元に落ちた。

あの時の爆発にも耐える強度を獲得。

それが鑑定結果だ。


しかし鑑定を信じきるのも・・・なんか心配だ。


たしかガレージにハンマーがあったハズだ。




ガレージまで行ってハンマーを探す。

何処に置いたかな・・・


このハンマーは・・・


長柄両口ハンマー


ヘッド素材:炭素鋼

商品の重量:5.01kg

サイズ  :H900×W165×D60mm


いくらなんでも、このハンマーで叩けば壊れる可能性があるぞ。

しかし今回は、強度を調べるならうってつけかも・・・



機関銃をコンクリートの上に置いた。

ハンマーで何度も叩く練習をして大きく振り被る。


渾身こんしんの力を込めて叩きつけた。


「ビシッ、ピキ」と床に亀裂が入った。


いくらなんでもやり過ぎたかも・・・・・・


機関銃を拾上げて入念に調べたが壊れてない。

傷1つも無い状態だぞ。


まさに完璧な状態に俺は驚くしかない。



あ!ひらめいた。

たしかアイテムボックスの中に銃弾1発が残ってたハズだ。


銃弾に錬金術を試す。


火薬に爆発の付与を与えるのに成功。


なんと爆発に薬莢やっきょや弾丸が耐えられないことが判明。

薬莢が変形して機関銃からの排出がままならない。

それに弾丸の方も粉々になって使えそうにない。


それ程に凄い爆発の威力なんだ。


ならば錬金術で薬莢と弾丸を強化してやる・・・ダメなら諦めるしかないが・・・


銃弾の薬莢と弾丸に強化を試す。なんとか火薬をさけて強化出来たぞ。


強化した銃弾を鑑定してみた。


銃弾


攻撃力10


え!攻撃力10なら地下2階の岩トカゲに勝てるぞ。

あのドロップした剣も岩トカゲを斬り殺せる攻撃力だ。

同じ攻撃力なら殺せるに違いない。



しかし機関銃に、この銃弾が使えるかが問題だ。

試すしかない。


マガジンに銃弾を込めて「ガチャッ」と機関銃にはめ込む、そして「カチャッ」と補充。


ガレージのシャッターも下りていることを確認。

リサイクルに出す予定だった雑誌を重ねて、銃口を下に向けた。

これで大きな音を出さないだろう。


あ!機関銃が暴発するかも・・・怪我したら大変だ。

なので回復ポーションを取り出す。


「さあ!撃つぞ」


「ブスッ、バスン」と鈍い音が・・・


ブスッが雑誌を貫通した音でバスンは、床のコンクリートを貫通した音だった。

雑誌を手荒くのける・・・


穴が開いてた。


俺の鑑定を信じるなら地面5メートル下に弾丸がとまってる状態だ。


その間に大小の石があった。

30センチや45センチや20センチの厚みを貫通してた。

中には、2つにわれた石も・・・なんて貫通力だよ。


ああそうだ、これで問題なく撃てることが判明したぞ。

めちゃくちゃ凄い武器の誕生だ。


あ!これって売れるかも・・・

きっとバカ売れ商品になるぞ。


あのドロップする武器は、剣・槍・ナイフなどがある。

それにドロップ率が悪く、誰でも持てる武器でもない。


今、活躍して年収1億超えは、そんな武器を持った連中か魔法スキルを覚醒した奴らだ。


地下2階層のモンスターから取れる魔石は、マナがめちゃ多く含まれているから高値で買取ってもらえる。

それだけ死ぬリスクが高い。


そんな高ランクの連中の仲間になれるなら、高い金を払ってでも買うに決まってる。


ああ、どれだけ値段を高く設定できるだろう。

探索者ギルドに相談でもするか・・・




そして1人寂しく夕食のインスタントラーメンをすすったよ。


なにげに天井近くを見てしまう。

両親の写真がチラッと目についた。



「ああ、あれから半年か」


両親が交通事故で死んだのが半年前だった。

突然の警察からの連絡で驚いた・・・

色々あったな・・・


生命保険で6000万も貰ってしまった。

その6000万円には、今でも銀行口座に入ったままだ。



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