第7話

〈Side:あすみ〉


「あすみ、おめでとう!

とうとう名実ともに”彼女”なのね!

あたしは嬉しい。入社した時から、あすみが

あいつの事、気にしてたのを見てきたから。」


深冬ちゃん、何だか盛大に勘違いしてる??

…まだ…少し?キスしたくらいなんだけど…。


「でもあいつ、彼女いたじゃない、最初から」


「そうだね、、だから無理そうだなぁって思ってたの。」


「あいつ、あれで案外モテるからね。うちの煌太と違って!」


「そうなのかな…」


「!?」



〈Side:深冬〉


…あすみ、マジ!?

「そうなのかな…」って。


他の女子の事、気付いてないの?

そりゃあ、恋のベクトルに敏感なあたしにしたら、

言動の1つ1つが、恋のミステリーを解くヒントになるのだけどね。

幸せなあすみには、変な心配はしてほしくない。


「あすみは彼女なんだし、バーンと偉そうにしてなさい。」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る