第6話


〈Side:あすみ〉


「お邪魔します」

今日一番の平常心をもって、ご挨拶をする。


連絡をもらってからドキドキが止まらず、

ちゃんと仕事をしたのかが、今更ながら心配になる。

月曜日にもう一度確認すると決め、靴を脱いだ。


「わぁ!落ち着く色味で素敵なお部屋だね。」

「ありがとう。必死に掃除したよ。適当に座って。」


飲み物を準備する高梨くんと本棚とを見つめていた。

仕事に関する本が多いな。

勉強家だね。

高梨くん…尊敬しちゃう。


さて、お料理を並べよう。



〈Side:雅弘〉


…あすみ、緊張してるなぁ。


サラダを皿に取り分ける姿も可愛くて愛おしい。


「お待たせ」「ううん。こっちも準備出来たよ。」


そしてグラスを合わせる。

「乾杯」「乾杯」

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