第4話


〈Side:煌太〉


「でさ、雅弘の奴、アワアワしながら後輩の子からクッキー受け取ったんだよ。」

「あの子、後輩の中でも可愛くて目立ってる子だよなぁぁぁ」

「あすみちゃんがいるのに、あの子もかぁぁぁ」

「なんで、雅弘なんだ?」


「煌太、言葉尻に全部、羨ましいって言葉が見えるよ?」


冷静な返し。

これは深冬の怒りスイッチ発動の合図だ。


「そんな事ないって!

俺は、いつだって深冬ひとすじだって!!」


「どーだかっ!!!」


いつもこんな俺達だ。



〈Side:深冬〉


いつもチャラいコイツは、煌太。

ムカツクからずっと〈Side:D〉でいいくらいだけど、便宜上、名前にしてあげて。


煌太は、幼馴染であり、彼氏でもある人だ。

女好きには呆れており、もはや感心する境地に達している。

だけど、真剣な表情で仕事をしている姿には弱いあたし♡

メガネ男子に勝るものはないの♡


ちょっと話がずれちゃったけど、

あすみ、あの子の事知ってるのかな…

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