無題

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第1話

俺は普通の高校生。友達も多いわけではないがそれなりにいた。そんなやつらと仲良くやってる時に突然頭が痛くなった。だんだん、意識がなくなってくような気がした。目が覚めるとそこには知らない場所、知らない人たち、知らない姿だった。俺は混乱した。さっきまで友達と仲良く話してただけなのに、目が覚めたら知らない土地にいたからだ。ここは病院のような場所だった。部屋に入ってきた女性が話しかけてきた。

「まぁ、目が覚めたんですか。今から先生を呼んでくるから少し待っててくださいね。」

そう言って女性は部屋を出て行った。

先生が言うには、俺はもう2年以上も眠った状態だったらしく、俺が目を覚したのは奇跡だと言っていた。俺は一種の記憶障害として扱われた。俺が混乱していると部屋に髪を一つにまとめた小柄な女の子が入ってきた。彼女の名前は『アリス』というらしい。アリスに俺のことを聞いてみた。

「あんたね、もう2年もみないと思ったらこんなとこにいたのね。」

「あぁ、すまない。俺、記憶がないんだ。俺はなんで名前か、何をしていたか。あんたとの関係を教えてくれ。」

そう言うとアリスは驚いたみたいだ。

「あんたの名前はベルよ。あんたは私と一緒に何年も旅をしてきてたのよ。」

俺の名前はベルというのか。そして、旅人だった。

「ありがとう、アリスさん」

「さん付け⁉︎いつも通りアリスでいいのよ。」

俺はすぐに退院した。アリスにここのことを聞くとめんどくさそうに答えてくれた。ここは、アスカールという国のサリスという村だった。俺は、この世界のことをあまり理解していなかったからよくわからなかった。よく漫画や小説で読む異世界転生というやつなのだろうか。周りを見てみると狼と人が合わさったような人やぷにぷにした緑の塊のようなものも歩いていた。ここは異世界のようだ。

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