夢魔と暗澹の万年筆[2]

あれから2日


しゃ「それにしてもよォ〜余りにも”りか”嫌いすぎるぜぇ〜」


拓「お〜い口が悪いぞ〜」


の「よォ〜なんの話してるんだ?」

コイツはのりたイジられキャラで面白い奴よく面白いネタを持ってきてくれる。


しゃ「僕の左隣の人が結構厳しいって話だよ、」


の「そんなに嫌ならいっその事お前の趣味の小説に出せば良いじゃ〜ねぇか」


しゃ「”りか”を僕の小説に?」


拓「いいじゃん!これをきっかけに相手を知るチャンスかもよ?」


しゃ「確かに”りか”は個性的だから読者に人気のキャラクターなるかもしれないな,」


の「そんならよォ〜早速観察してみよぜぇ〜しゃるか!」


そうして僕は”りか”の性格や態度、話の内容について考える日々が始まる。


その日の昼休み


しゃ「とりあえず、”りか”に親しい友達とかに聞いてみるか、いや!その前に今自分で思う”りか”をメモに書き出しでみるか!」

~~~~~~~~~~~~~~~~そのメモ~~~~~~~~~~~~~~~~~

•自分の話が多い

•幼稚

•普段は暗い

•なにか自分のテンションが上がる時だけ元気

•サボり癖がある

•授業はあまりまともに受けない

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

しゃ「あんまり良い印象じゃ〜なさそうだな、しかし個性的ではある。これを小説に生かせば、、」

次に”りか”の左隣の人に聞く事にした、しかし聞いたところ自分の意見とさほど変わりはしない。

しゃ「やっぱり”見え方”って言うもんはみんなほぼ同じような物なのか、一応”りか”と親しい友人達にも聞いてみるか〜」


そして”りか”が良く一緒にいる3人組グループから ” りか”が離れた時を見計らって話しかけた。

しゃ「なぁ〜2年前?くらいから?かな、、、よく”りか”と一緒にいるだろ?少し”りか”の性格について教えてくれないかい?」


3人は少し怪しい目で僕を見たが、 その内の1人とは昔から仲はよかった。だから少し悩んで答えてくれた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~そのメモ~~~~~~~~~~~~~~~~

•活発

•元気

•絵が上手い(短時間でハイクオリティー)

•良く話を聞いてくれる

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

しゃ「ありがとう、参考になったよ」

僕はそう言って自分の席に戻って書いたメモを引き出しにしまい、新しいメモをもち廊下へ出た。

次は同じ小説を書いてる友達の”かほ”に話を聞く事にした。

かほは、僕の数少ない女友達でよくお互いの持ってるネタを共有したりしている


しゃ「よ!かほ!」


か「おぉ!どした?何かあったか?」


しゃ「”りか”の性格を教えてくれるかい?」


か「なんでまたwアイツなんだよw」


しゃ「まぁいいじゃあないか」


か「まぁ、暗い奴だね、あとは良く人のをパクる⚪︎す野郎だよ」


しゃ「おいおいおい、次の小説に生かすんだあまり口を悪く説明をするなよ、まぁ良い助かったよ、」



そして僕は今まで集めたメモを机の上に並べて眺めている時に、気づいた。

しゃ「お〜い拓也〜」


そう言うと拓也が僕の方へ駆け寄ってきた

拓「どうしたの?」


しゃ「なんかこのメモ違和感ねぇ〜か?」


拓「え?違和感?ある?」


の「おぉ!やってるじゃあねぇか!」


しゃ「あぁ、しっかりやってるよ」 


の「なんだァ?このバラバラのメモはよォ〜こんなの同一人物のメモとは思えねぇぜ? なぁしゃるか!」


しゃ「バラバラ?のりた!それだよ!この違和感の正体ッッ」

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