第20話 キャッキャ(1)
――うん。こうなることは、予想できたよね。できなかったけど。
俺は
広い大浴場には、
あの俺的には嵐のような
これまで通り、シアユンさんに案内されて大浴場に入ると、
戦闘から戻ったであろうイーリンさんが遅れて浴室に入ってくる。うん。生で見ると
「
と、シアユンさんが
楽しげに湯をかけあう女子たち。もう、
嬉しい気持ちもありますよ。女子の裸なんて、見たくない訳ないじゃないですか。
「こちらに」
と、シアユンさんに
「し、失礼いたします……」
と、イーリンさんが
どんな顔してたらいいのか、まったく分からない。
「昨日は、マレビト様のお気持ちも知らず、失礼いたしました……」
と、イーリンさんが申し訳なさそうに言った。後ろは向けない。けど、どこを向いても誰かのなにかは目に入ってしまう。
「いえ……。
「召喚されたマレビト様に純潔を捧げて、よもや困らせてしまうことがあるとは思いもよらず……」
うん。普通はそうかもしれませんね。普通が何か分かりませんけど。
「み……、見てました……」
「え?」
「
と、フラれた話から話題を変えたかった俺の言葉に、イーリンさんは少し
「そ、それは、光栄です……」
「俺、剣のことは何も分かりませんけど、すごく
「えっ……」
「流れるような動きが、
「お、恐れ入ります……」
目の前では自分の体を洗い終わった女子たちから順番に湯船に
もはや
「あ」
と、思わず声を出してしまった。背中にイーリンさんの豊かなのが当たって、手が身体の前を洗おうと
「あの、あの……」
「ま、前は自分で洗うんで……」
確実に顔を真っ赤にしてる俺がそう言うと、女子たちが
ええ、そうですよ。前を
にっこり笑うイーリンさんから手渡された
我ながら
これ、きっと毎日続くんだろうなぁと思いながら、手拭いでこすれる場所がなくなった俺は、泡を流して湯船に、そっと浸かった。高校
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