第15話 チュートリアル大浴場2日目(1)
移動中に通ったバルコニーのようになっている
みんな、
異世界といえば
なんとか別のことを考えようと、ひとつひとつ思い返していくと、たしかにネーミングも
ようやくそこに気付けたのは、たぶん、里佳にフラれたショックで動きの
召喚された最初に第2城壁から脱出するとき、避難する住民や、お城の人を目にしているはずなのに、まったく覚えがない。あの時は、俺に涙目を向ける里佳の姿と、ごめんなさいという里佳の声が、頭の中で連続再生されてた。
大浴場に着くと、シアユンさんが当たり前のように服を脱ぎ、当たり前のように一緒に
え? これ、毎日ですか……?
ただ、里佳にフラれたばかりの俺としては、状況の受け止め方が分からない。それだけじゃない。たぶん、元々、俺には向いてない。自分がこんなに
「マレビト様」
という、シアユンさんの呼びかけに体がビクッと反応してしまった。ますます、恥ずかしい。しかも「はい」と応えるつもりが「ひゃい」と
……自分のことを、もうちょっと
「マレビト様のお
それはそうだ。
「ですが、マレビトとしての
シアユンさんの口調は優しかったけど、強い意志も感じた。
――リーファ姫の命と引き換えの存在。
俺の存在は、シアユンさんにとっては、俺のことだけが見えている訳じゃない。
出来るだけ落ち着いた
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